湘ゼミコラム

定期テスト

定期テスト前日!これまでの努力の成果を最大化する勉強法と過ごし方

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「定期テスト前日、本番に向けた追い込みをしたい!」
「でも、前日ってどんな勉強をして、どう過ごしたらいいんだろう」

定期テストの前日に「最後まで諦めずに勉強したい」と考えてはいるものの、具体的に何をすればいいかわからず、落ち着かない思いをされている方も多いでしょう。

これまで努力した勉強の成果を本番で発揮するためにも、定期テスト前日にはどのように過ごすべきなのか、気になりますよね。

定期テスト前日は、新しい内容を覚えるための勉強ではなく、今まで勉強したことを復習するべきです。

具体的には、以下の4ステップで取り組むことをおすすめします。

なかには、前日に睡眠時間を削って勉強しようとする方もいますが、これは絶対に避けるべきことです。

睡眠時間を削ったことで眠気に襲われ、テストに集中できなくなることで、せっかくの努力が無駄になってしまいます

そこで、この記事では、定期テスト前日にはどう過ごすべきか、以下の内容を詳しく解説します。

この記事でわかる内容

・定期テスト前日にやるべき勉強法
・前日に今から解ける問題を増やし、より多くの点を獲得するための復習方法
・定期テスト前日の復習効果を高める科目別のポイント
・本番に向けて、定期テスト前日にしっかり睡眠を取ることの重要性
・定期テスト前日のおすすめの過ごし方

この記事を読めば、定期テスト前日の正しい勉強法や過ごし方がわかり、万全の状態で定期テストに望めるはずです。

定期テスト前日の不安や焦りを軽減し、最高のコンディションで本番を迎えるために、ぜひ最後までお読みください。

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1. 定期テスト前日にできること|自信のない部分を「解ける問題」に変えられる

冒頭でも少し触れましたが、もしあなたが「今から1点でも多くの点を獲得したい」と思うなら、定期テスト前日は自信がない部分に焦点を当てて復習する方法がおすすめです。

なぜなら、定期テスト前日の限られた時間を、自分の弱点を克服するためにピンポイントで活用できるからです。

定期テスト前日に勉強できる時間は、それほど多くありません。平日なら大体4~6時間程度であり、翌日の定期テストが2科目の場合、1科目に使える時間は2~3時間でしょう。

そのため、このタイミングで取り組むなら、下記の2点を満たす勉強法を選ぶことが重要です。

・短時間で効率よく勉強できる
・獲得できる点を増やせる

例えば、定期テスト前日の勉強方法は下記のパターンがありますが、この条件を満たすのは最後の「自信がないところを中心に復習する」のみです。

【定期テスト前日に取り組む勉強例】

パターン1:応用問題を中心に対策するパターン2:範囲すべての復習に手を付けるパターン3:自信がないところを中心に復習する
【勉強例】
・応用問題をたくさん解く
・新しい問題集に挑戦する
【勉強例】
・今からまとめノートを作る
・教科書の全範囲を頭から読む・ワークをすべて解き直す
【勉強例】
・テスト範囲で自信がない部分を洗い出して復習する
【メリット】
・応用問題への対応力が高まる
・多くの問題に触れられる
【メリット】
・全範囲を一通り復習できる
・「わかったつもり」による取りこぼしが少ない
【メリット】
・不安な部分だけを効率よく復習できる
・迷わずに解ける問題が増える
【デメリット】
解けないと不安が増大する
基礎知識不足に気付きにくい
テスト範囲全体を網羅できない可能性がある
【デメリット】
膨大な勉強量で疲れてしまう
テスト範囲が最後まで終わらない可能性がある
【デメリット】
解ける問題の復習はできない

パターン3の「自信がないところを中心に復習する」方法なら、不安な部分を集中的に勉強するため、定期テスト前日の限られた時間で解ける問題を増やせます。そのため、短時間で定期テストの点数アップにつなげられるでしょう。

一方で、パターン1とパターン2は、応用力を高めたり、重要項目の総復習をしたりできるメリットはありますが、時間がかかります。自信がある問題にも時間を割いて勉強するため、短時間ではテスト範囲を網羅できない可能性が高いでしょう。

自信がある問題は定期テストでも解けると考えられることから、勉強して1点でも多くの点を獲得するには、自信のない問題の克服に時間を使った方が効果的です。

加えて、本番は翌日の定期テストです。前日に負荷の大きい勉強に取り組み、精神的な不安や疲労感が残った状態でテストを受けることは避けたいですよね。

そのため、定期テスト前日は、自信のない問題に絞り込んで復習する方法が有効です。

自信のない問題を効率よく復習し、

「ワークで解いたはずなのに、解き方を忘れてしまった」

「見覚えがあるのに、答えが思い出せない」

といった問題を「解ける問題」に変えることで、定期テストでより高い点獲得を目指せるでしょう。

2. 定期テスト前日におすすめの勉強法4ステップ

ここでは、定期テスト前日に取り組むべき勉強法として、付箋を使った効率的な復習方法を紹介します。

付箋を使うと自信のない問題を視覚的に整理できるため、定期テスト前日の最終確認におすすめです。

具体的な方法を、4つのステップに分けて紹介します。

【用意するもの】

・2色の付箋(例:1色目 青、2色目 赤)
・定期テストの勉強に使った教科書やワーク、授業で使った小テストなど

ステップごとに、詳しく見ていきましょう。

2-1. ステップ1:自信がない問題を洗い出す

まずは、これまでの勉強を振り返りながら、自信がない問題に付箋を貼っていきましょう。

迷って時間がかかる問題や解けない問題などを付箋でマークすることで、自信のない部分だけを効率よく復習できます。

【用意するもの】

・2色の付箋(例:1色目青、2色目赤)
・定期テストの勉強に使った教科書やワーク、授業で使った小テストなど

ここでは、1色目の付箋に青、2色目の付箋に赤を使用した場合を例に説明します。

2色の付箋と、定期テストの勉強に使った教科書やワーク、授業で使った小テストなどを用意してください。

教科書の例題やワークの問題、小テストなどを見ながら

・ちょっとでも自信のない問題
・すぐに解き方や答えが頭に浮かばない問題

に、1色目(青)の付箋をどんどん貼っていきます。

問題が解けるかどうかを、じっくり考える必要はありません。

問題を見てパッと答えや解き方が浮かばない問題は、定期テスト本番でも迷ってしまう可能性があります。そのため、少しでも迷ったり自信がないと感じたりする問題には、すべて付箋を付けてください。

反対に、現時点で「解ける自信がある」と判断した問題には、付箋を貼る必要はありません。

自信がある問題においても、問題を見て解けるかどうか判断するプロセスで解き方や公式を頭の中で再確認できるため、一定の復習効果が期待できるでしょう。

2-2. ステップ2:理解があいまいな部分を復習し、取りこぼしを防ぐ

次に、2-1. ステップ1:自信がない問題を洗い出すで、1色目の青い付箋を貼った問題だけを復習します。

「よく考えれば解ける」「迷うけれども解ける」と感じている問題を復習して「迷わずにすぐに解ける問題」に変え、あいまいな部分の取りこぼしを防ぎましょう

1色目(青)の付箋を貼った問題に関する

・教科書の説明
・ワークの解説

などが記載されているページを読み、記憶があいまいな点や理解できていない内容を復習してください。

付箋を貼っていないところは、重要な項目であっても前日に復習する必要はありません。すでに理解できており、定期テスト本番でも迷わず解ける可能性が高いと判断できるからです。

自信のない問題に絞り込んで勉強することで、短時間で効率よく復習できます。

2-3. ステップ3:定期テストで間違えそうな問題を洗い出す

ステップ3では、自信が持てなかった問題を復習した結果、解く自信が付いたかを判断していきます。

1回復習した結果、「解く自信が付いた」と感じる問題は1色目(青)の付箋のまま。「解けるかまだ自信がない」と感じる問題は、1色目(青)の付箋をはがして2色目(赤)の付箋に貼り替えてください

この時点で、問題は下記のとおりの種類に分けられているでしょう。

【問題の種類と特徴】

付箋なし解ける自信がある問題
定期テストで迷わずに解ける問題
1色目(青)の付箋自信がなかったが、復習して解けるようになり、自信が付いた問題
定期テストで確実に解きたい問題
2色目(赤)の付箋復習しても、定期テストで解けるか不安が残る問題
定期テストで解ける可能性を高めたい問題

2-4. ステップ4:間違えそうな問題を解けるようにする

ステップ4では、2色目(赤)の付箋を貼った問題について、教科書やワークの解説を見ながらもう一度復習します。

2色目の付箋が貼られているのは、1回目の復習では「解けるかまだ自信がない」と判断した問題です。

つまり、2色目の付箋が貼られたものには、下記の問題が含まれます。

・解き方に迷ったり、時間がかかったりする問題
・偶然解けたが、本番では解けるかわからない問題
・理解できていない問題

もう一度復習して理解や解くスピードを高め、「迷わずに解ける問題」や「少し考えれば解ける問題に変えましょう

ただし、万が一、解答を見てもわからない問題が含まれている場合は、諦める判断も必要です。

解答を見て理解できない問題は、解けるようになるまで時間がかかります。今から勉強しても間に合わない可能性が高いため、他の問題に集中し、確実に解ける問題を増やすことが大切です。

2-5. 【補足】ここまでやったら定期テスト前日の勉強は終わりにしよう

上記4つのステップで自分の知識の定着度合いを確認し、不安なところを復習したら、定期テスト前日の勉強は終わりにしましょう。

過度な勉強は、明日に疲労を残す原因になりかねません。不安に駆られて、あれもこれもと手を出すのは避けた方がいいでしょう。

自信のない問題の復習が終わったら、あとは、これまでの自分の努力を信じて、明日の定期テストに向けた十分な休息を取ってください

【貼った付箋はテスト当日の最終確認に役立てよう】

前日に上記の4ステップで復習しておくと、テスト直前の最終確認も効率化できます

付箋を見れば、自分の知識があいまいな部分がどこか、すぐに判断できるからです。

付箋で、解けるか不安な問題だけを視覚的に整理できるため、

「定期テスト当日の朝は、解けるか不安な2色目(赤)の付箋を、もう一度復習しておこう」
「テスト前の休み時間で、ケアレスミス予防のため1色目(青)の付箋に目を通そう」
など、使える時間やケースに合わせた最終確認に役立つでしょう。

そのため、色分けした付箋ははがさずに、テスト当日も活用することがおすすめです。

3. 【科目別】定期テスト前日の復習効果を高めるポイント

前章で、定期テスト前日に取り組むべき勉強法の概要を解説しましたが、科目ごとのポイントを理解しておくと、より復習の効果が高まります

科目の特徴によって勉強方法に違いがあるように、復習時に重視したいポイントも科目によって異なるからです。

単純に「問題を解けるか」だけに着目するのではなく、科目ごとのポイントを確認しながら取り組めば、自信のない問題を効果的に整理できます

そこで、この章では、定期テスト前日の復習の効果を高めるポイントを、科目別に解説します。

【定期テスト前日の復習効果を高める科目別ポイント一覧】

科目復習の効果を高めるポイント
英語・教科書やワークの長文を見て、日本語訳がスムーズに思い浮かぶか
・範囲に出てくる英単語の意味やスペル、発音を理解できているか
・教科書で学んだ文法を理解できているか
数学・基礎問題で解き方がわからない問題はないか ※あれば重点的な対策が必要
・範囲内の公式をすべて理解できているか
国語・作品名・作者名を漢字で書けるか
【現代文】
・読み書きできない漢字、意味のわからない用語がないか
・文章の内容を把握できているか
【古典】
・現代語訳を理解できているか
・文法や句法、単語の意味を理解できているか
理科・用語の意味や仕組みを理解できていない用語はないか
・関連用語も一緒に記憶できているか
【物理・化学】
・計算問題は、使う公式や原理原則を理解しているか
社会・出来事や用語を暗記できているか
・関連用語や全体の流れを理解しているか

3-1. 英語

定期テスト前日の英語の復習は、教科書やワークに載っている文章を見ながら、下記3つのポイントを確認しましょう。

【定期テスト前日】復習の効果を高めるポイント
英語・教科書やワークの長文を見て、日本語訳がスムーズに思い浮かぶか
・範囲に出てくる英単語の意味やスペル、発音を理解できているか
・教科書で学んだ文法を理解できているか

もし、教科書やワークの問題に自信を持って答えられるとしても、上記に当てはまる部分があるなら、1色目の付箋を貼って復習することをおすすめします。

英語は積み上げ型の科目と言われており、理解が不足しているところを放置するとテスト本番で聞き取れない・スペルが書けないなどの支障が出る場合があるからです。範囲に含まれる英単語や文法だけでも、確実に理解しておくことが大切です。

特に、スペルは、覚えたつもりでも実際に書けないケースは少なくありません。新しい英単語は見るだけでなく、書きながら復習しましょう。

自信がない部分は、英文と日本語訳を合わせて音読してください。視覚と聴覚の両面を使うことで、記憶に定着しやすくなります。

3-2. 数学

数学を前日に復習するときは、下記2つのポイントを確認しながら復習を進めましょう。

【定期テスト前日】復習の効果を高めるポイント
数学・基礎問題で解き方がわからない問題はないか ※あれば重点的な対策が必要
・範囲内の公式をすべて理解できているか

数学の復習で注意したいのは、「解けない問題が、基礎問題か応用問題か」という点です。

1色目の付箋を貼った問題に基礎問題が含まれているなら、応用問題よりも優先して対策する必要があります。

定期テストでは、基礎知識を問う内容が多く出題される傾向にあるからです。基礎の理解が不十分だと、解ける問題が減ってしまいます。

また、公式を間違って覚えている可能性はないとは言い切れません。そのため、出題範囲の公式にはサッと目を通しておくことも大切です。

3-3. 国語

国語を前日に復習するときのポイントは、下記のとおりです。

【定期テスト前日】復習の効果を高めるポイント
国語・作品名・作者名を漢字で書けるか
【現代文】
・読み書きできない漢字、意味のわからない用語がないか
・文章の内容を把握できているか
【古典】
・現代語訳を理解できているか
・文法や句法、単語の意味を理解できているか

教科書やワークの文章は、作品名や作者名も忘れずに覚えましょう。平仮名だと減点対象になる可能性があるため、漢字で書けるようにしてください。

文章に含まれる漢字については、読み書きだけでなく送り仮名や意味も問われることがあるため、合わせて確認しておきます。

読解問題の理解度を判断する際は、片手に解説を準備し、頭に浮かんだ答えと答えが合っているか確認しながら復習すると効率的です。

筆者の主張や登場人物の心情、段落ごとの要約など、自信がない部分があれば、解説を見ながら覚えましょう。

また、古典は現代語訳を確実に理解しておきましょう。

3-4. 理科

定期テスト前日に理科を復習する際のポイントは、下記のとおりです。

【定期テスト前日】復習の効果を高めるポイント
理科・用語の意味や仕組みを理解できていない用語はないか
・関連用語も一緒に記憶できているか
【物理・化学】
・計算問題は、使う公式や原理原則を理解しているか

理科の定期テストでは、図や資料を見て答える問題も多く出題されます。そのため、復習する際は、該当部分の資料集にも目を通しておきましょう

問題を解けるかチェックする際は、用語の意味や仕組みを声に出しながら行うと、記憶に定着しているか判断しやすいためおすすめです。少しでも迷う場合は、関連用語を問われても答えられるように、復習してください。

また、物理や化学で出題される計算問題は、「なぜそうなるのか」を理解することが大切です。自信がない部分は、公式や解き方だけでなく、原理原則についても復習しましょう。

3-5. 社会

社会は、下記2つのポイントを押さえて復習しましょう。

【定期テスト前日】復習の効果を高めるポイント
社会・出来事や用語を暗記できているか
・関連用語や全体の流れを理解しているか

社会は、暗記だけでなく、全体の流れや関連する用語を理解していることが重要です。ワークの問題を見ながら、別の切り口で出題されても答えられるかをチェックしていきましょう。

図解の穴埋め問題や、資料を見て答える問題も出題されるため、教科書に戻って復習する際は関連する図や資料にも同時に目を通しておくことがおすすめです。

自信が持てない問題が多く、記憶があいまいな部分がある場合は、該当部分の教科書を音読する復習方法がおすすめです。

視覚と聴覚を同時に活用するため記憶に残りやすく、時系列に沿って理解できます

4. 当日に悪影響!睡眠時間を削って勉強するのは絶対に避けよう

定期テスト前日になって「何かやらなきゃ」と焦るあまり、睡眠時間を削って勉強しようとする人も多くいます。

しかし、前日に睡眠時間を削り、夜遅くまで勉強することは避けてください

前日に夜遅くまで勉強して睡眠時間を減らす行為は、「翌日」のテスト結果に悪影響を及ぼす可能性があります。

睡眠不足は記憶力や思考力の低下を引き起こし、次のような問題を生じさせてしまうのです。

・ケアレスミスが増える

・重要な間違いに気付けない

・解くスピードが著しく低下する

せっかく勉強したのに、睡眠不足が原因でこのように点を失うことは避けたいですよね。

睡眠時間を削ると勉強できる時間は増えますが、数時間勉強して得られる成果よりも、睡眠不足の状態で定期テストを受けるデメリットの方が大きいでしょう。

直前まで諦めずに勉強する姿勢は大切ですが、睡眠不足で定期テスト当日を迎えるのは逆効果です。

これまでの勉強の成果を最大限発揮するためにも、しっかり睡眠を取り、コンディションを整えて定期テストに臨みましょう。

5. 定期テスト前日のおすすめの過ごし方

前日にやってはいけない勉強法を理解できたら、最後に、定期テスト前日におすすめの過ごし方を解説します。

定期テストの前日は、下記のとおりに過ごすのがおすすめです。

1つずつ解説します。

5-1. 特別なことはせず、普段どおりに行動する

定期テスト前日は特別なことをせず、普段どおりの生活リズムを維持しましょう。

いつもと違う行動をして調子を崩すと、定期テストの結果に影響を与えかねないからです。万全の状態で定期テストに臨むため、あえていつもと同じ生活リズムで行動してください。

いつもと違うことをすると、明日を「特別な日」と意識して余計に緊張したり、プレッシャーを感じたりする可能性が高まります。

例えば、

・ゲン担ぎやスタミナを付けるため、とんかつなどを食べる
・前日だけ早く寝て、当日は早起きして勉強する
・徹夜や睡眠時間を削って勉強する

などが挙げられるでしょう。

胃もたれしてしまったり、早く起きすぎて本番で眠くなったりしては、定期テストに集中できず、本末転倒です。

また、前章でもお伝えしましたが、睡眠時間を削ることは絶対に避けましょう。もし、普段の睡眠時間が短いなら、少なくとも6時間は睡眠時間を確保できるよう意識してください。

前日は普段と同じ生活リズムで過ごし、焦らずリラックスした状態で定期テスト当日を迎えることが大切です。

【横になってもなかなか眠れないときの対処法】

普段どおりに行動しようとしても、定期テスト前日になると「明日に備えて早く寝たいのに、なかなか寝付けない」といった方も多くいるのではないでしょうか。

「もう寝なくては」と考えれば考えるほど、焦って余計に眠れなくなってしまいますよね

横になっても20分以上寝付けない場合は、気持ちを切り替えるために一度寝床から出て、緊張を和らげるリラックス法を試してみてください

例えば、部屋の明かりを落とした状態で、

・アロマや静かな音楽を聴き、気持ちを落ち着かせる
・お腹の動きを意識しながら、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返す
・カフェインが入っていない、温かい飲み物を飲む
・軽いストレッチで、身体の緊張をほぐす

などがおすすめです。

目が冴えて眠れなくなってしまうため、スマートフォンを見たり、勉強したりすることは避けてください。リラックスし、眠気を感じ始めたら寝床に入るとよいでしょう。

参考:厚生労働省「知っているようで知らない睡眠のこと」

5-2. 定期テスト当日の動きをイメージし、準備を整える

定期テスト前日に、当日のスケジュールや段取りを具体的にイメージし、必要な準備を整えておくことも大切です。

寝坊や忘れ物などの予期せぬトラブルが発生すると、気持ちに余裕がなくなり、落ち着いてテストに臨めない可能性があります。

前日のうちに定期テスト当日の準備を終わらせて、「定期テストを受ける」以外の心配事をなくしましょう。

例えば、次のような項目が挙げられます。

【定期テスト前日に準備しておきたい項目】

準備する項目内容
起床時間を設定する翌朝は何時に起きるのかを決め、目覚ましをセットする。
当日の勉強予定を立てる起床後や通学中、休み時間などに勉強する場合は・どの部分をいつ勉強するのか・何を使って勉強するのかを決め、必要な教材も忘れずに準備する。
当日の持ち物を確認する定期テスト当日に必要な筆記用具や提出物を確認し、前もって鞄に入れておく。
使い慣れた筆記用具を準備する新品ではなく使い慣れているシャープペンシルや消しゴムを用意する。

また、定期テスト直前の復習には、2. 定期テスト前日におすすめの勉強法4ステップで使った教科書やワークが役立ちます。

前日のうちに準備をしておけば、当日になって、忘れ物や寝坊で慌てる心配がありません。落ち着いて定期テストに臨めるように、万全の準備を整えておきましょう。

6. まとめ

定期テストの前日は、自信がない問題を中心に復習すると、短時間で効率よく解ける問題を増やして点数を高められます。

これまでの勉強を振り返りながら、あいまいな知識がないかを確認し「一度解いたことがある問題」や「見覚えのある問題」を落とさないようにすることが重要です。

具体的には、下記の4ステップで勉強しましょう。

【定期テスト前日にやるべき勉強法】
・ステップ1:自信がない問題を洗い出す
・ステップ2:理解があいまいな部分を復習し、取りこぼしを防ぐ
・ステップ3:定期テストで間違えそうな問題を洗い出す
・ステップ4:間違えそうな問題を解けるようにする

勉強するときは、科目別のポイントを押さえると効果が高まります。

【定期テスト前日の復習効果を高める科目別ポイント 一覧】

科目復習の効果を高めるポイント
英語・教科書やワークの長文を見て、日本語訳がスムーズに思い浮かぶか
・範囲に出てくる英単語の意味やスペル、発音を理解できているか
・教科書で学んだ文法を理解できているか
数学・基礎問題で解き方がわからない問題はないか ※あれば重点的な対策が必要
・範囲内の公式をすべて理解できているか
国語・作品名・作者名を漢字で書けるか
【現代文】
・読み書きできない漢字、意味のわからない用語がないか
・文章の内容を把握できているか
【古典】
・現代語訳を理解できているか
・文法や句法、単語の意味を理解できているか
理科・用語の意味や仕組みを理解できていない用語はないか
・関連用語も一緒に記憶できているか
【物理・化学】
・計算問題は、使う公式や原理原則を理解しているか
社会・出来事や用語を暗記できているか
・関連用語や全体の流れを理解しているか

また、定期テスト前日に睡眠時間を削る行為は、絶対に避けてください。

定期テスト前日は、下記のとおりに過ごすことをおすすめします。

・特別なことはせず、普段どおりに行動する
・定期テスト当日の動きをイメージし、準備を整える

定期テストの前日は、これまでの勉強を効率よく復習したうえで、本番に向けてコンディションを整えることが大切です。

努力してきた勉強の成果を発揮し、1点でも多くの点獲得を目指しましょう。

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