定期テスト
【中学生】定期テストの勉強時間と効率よく成績アップを狙うコツ紹介

「定期テストって、どれくらい勉強時間が必要なんだろう」
「定期テストで成績上位になるためには、どのくらい勉強時間を取るのかな」
ちゃんと勉強しているはずなのに、定期テストの点数がなかなか上がらず、高い点数を取る人はどれくらい勉強時間をかけているのだろうと、不思議に思っていますね。
中学生の定期テストの勉強時間は、平日2〜3時間、休日8時間が目安です。
ただし、成績上位者の場合、睡眠や食事、学校生活などの時間を除いたすべての時間を使い、平日4〜5時間、休日10〜12時間も勉強に費やす人もいます。
一般的な中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
平日 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
休日 | 8時間 | 10〜12時間 |
また、一般的な中学生と成績上位者とでは、定期テスト対策の勉強を始める時期にも、以下のような違いがあります。
一般的な中学生のスタート:定期テスト2週間前 成績上位者のスタート:定期テスト3週間前 |
このように、定期テストの勉強時間や勉強を開始する時期は、成績にも大きな影響を与えているのです。
とはいえ、中学生は部活や習い事で忙しく、良い成績を取りたくても勉強だけに時間を使うのはなかなか難しいものです。
そこで大切なのが、限られた時間の中でしっかりと定期テストの勉強時間を確保し、短い時間の中でより効率的に勉強をするコツを押さえること!
この記事では、中学生の定期テストの勉強時間の目安と、限られた時間から勉強時間を捻出する方法、短い勉強時間を効率的に使う時間配分のコツをお伝えします。
・定期テスト対策に必要な勉強時間を知ることができる
・定期テスト対策の勉強時間の作り方を知ることができる
・定期テスト対策の勉強を効率的に進める時間配分を知ることができる
これまで定期テストであまり良い成績を取れなかったのは、十分な勉強時間と、その時間を有効に使うコツを知らなかっただけです。
この記事を最後まで読むことで、定期テスト対策に必要な勉強時間を確保し、効率的に勉強を進めて高得点を狙えるようになります。
1. みんなはどれくらい?定期テスト対策の勉強時間

冒頭でもお伝えしましたが、一般的な中学生と成績上位の中学生とでは、定期テストの勉強にかける時間が、以下のように大きく異なります。
一般的な中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
平日 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
休日 | 8時間 | 10〜12時間 |
開始時期 | 定期テスト1〜2週間前 | 定期テスト3週間前 |
合計勉強時間 | 26時間〜54時間 | 120時間〜147時間 |
1日あたりの勉強時間の差は1〜2時間ながら、合計時間で見ると、2〜6倍近くの差があることがわかります。

もし、あなたが、一般的な中学生と同じかそれ以下の勉強時間しか取っていないとしたら、成績アップの対策はとてもシンプルです。
定期テストのための勉強開始時期を早め、1日あたりの勉強時間を増やして定期テストの対策をすれば、成績アップを狙うのは決して難しいことではありません!
2. 学年別の定期テストの勉強時間

学年によって、定期テストの勉強にかけられる時間は異なります。
まずは、ベネッセが過去に行った「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」から、定期テストに関係のない平日(学校がある日)の勉強時間から見ていきましょう。
成績下位の中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
中1 | 1時間28分 | 2時間1分 |
中2 | 1時間28分 | 1時間48分 |
中3 | 1時間52分 | 2時間26分 |
出典:ベネッセ「子どもの生活と学びに関する親子調査2020」
中3は日頃から受験勉強のための時間もコツコツ取っていることから、中1や中2と比べてふだんの勉強時間が30〜40分長めであることがわかるでしょう。
1. みんなはどれくらい?定期テスト対策の勉強時間の章で示したように、一般的な中学生で2〜3時間、成績上位の中学生で4〜5時間は定期テスト前に勉強をしますが、期間中も授業の単元は少しずつ進んでいきます。
その日の宿題や復習にも時間がかかることを踏まえると、定期テストで成績上位を狙うためには、学年別で見て、1日あたりおおよそ以下の勉強時間が必要になってくるのです。
定期テスト前の 目標勉強時間 | ふだんの勉強時間 | 定期テストのためだけの 勉強時間 | |
---|---|---|---|
中1 | 4〜5時間 | 1.5〜2時間 | 2〜3.5時間 |
中2 | 4〜5時間 | 1.5〜2時間 | 2〜3.5時間 |
中3 | 5時間 | 2〜2.5時間 | 2.5〜3時間 |
「勉強をしているのに定期テストの成績がなかなか上がらない…」
そのような中学生は、宿題や復習に加えて30〜1時間程度しか、定期テストのための勉強をしていない傾向があります。
絶対的な勉強時間が足りていないだけであれば、上記を参考に、勉強時間を増やすことが得策です。
3. 得意教科と苦手教科の定期テストの勉強時間は3:7の割合で行おう

定期テストの勉強時間は、国語に⚪️時間、英語に⚪️時間…と、教科によって一律に決められるものではありません。
特に、定期テストの勉強をする際には、すべての教科に同じ時間をかけるのはあまり得策ではないでしょう。
事前に計画を立てる場合には、具体的な目安として、以下のように時間を割り当てると良いでしょう。
得意教科:苦手教科=3:7 |
定期テストで大切なのは「穴をなくす」ことです。
間違えたら正解できるようになるまで、何度でも同じ問題を解きます。
実際、成績上位の中学生は、成績下位の中学生と比べて「間違えた問題」について確かめることに多く時間を割いているのが特徴です。
成績下位の中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
問題を解いた後に⚪️つけをする | 89.2% | 93.2% |
〇つけをした後に解き方や考え方を確かめる | 61.7% | 83.1% |
重要なところはどこかを考えて勉強する | 64.2% | 81.8% |
何がわかっていないか確かめながら勉強する | 59.6% | 79.5% |
テストで間違えた問題をやり直す | 63.8% | 72.7% |
何から勉強したらよいか順番を考える | 60.8% | 72.7% |
参考:ベネッセ教育総合研究所『小中学生の学びに関する実態調査』
そのため、自然と自分が苦手としている教科の勉強時間が多くなってくるでしょう。
また、「今日は数学をやろう!」と、1教科だけ集中してやるよりも、すべての教科を少しずつやった方が、集中力が持続して知識や記憶の定着も進むことも、ぜひ覚えておいてください。
4. 定期テストの勉強スケジュール例

実際に、定期テストの勉強時間を1日の中のどこでどう取るのか、朝型の場合と夜型の場合で見ていきましょう。
4-1. 朝型の場合
起床後、朝ごはんを食べる前に1時間定期テストの勉強をする朝型のタイムスケジュールは、以下のようになります。

朝は、脳の集中力が上がる時間帯とされています。
睡眠によって身体の疲れが回復し脳もクリアになっているため、新しい情報がどんどん入って勉強が捗るのです。
また、朝時間は活動している人が少ないため、SNSの通知やTVのバラエティー番組などの誘惑が夜よりも少ないことも、勉強に向いている時間と言えます。
遅くとも21:30頃までには就寝し、睡眠時間を削ることなく朝の勉強時間を確保しましょう。
4-2. 夜型の場合
朝、どうしても起きることができない人は、以下のように夜にまとめて勉強時間を確保しましょう。

まとまった勉強時間を作る場合、長時間休憩なしに勉強し続けると集中力が落ちてしまうため、適度に休憩を挟むことを意識しましょう。
5. 定期テストの勉強時間を確保しようと睡眠時間を削るのはNG!

成績上位の中学生のように、定期テストのための勉強時間を、学校のある平日に4〜5時間取ろうと考えるあまりに、睡眠時間を削るのは得策ではありません。
東京大学の「思春期の子どもは夜何時間眠ったらよいのか?〜精神保健の観点から〜 」の発表によると、中学生は睡眠時間が8.5時間を下回ると、うつや不安などの精神状態になりやすいことがわかっています。
せっかく勉強時間を確保しても、不安で落ち着かない気持ちで定期テストに臨んでは、ベストを尽くせなくなってしまいます。
また、Active Sleep LABという睡眠の質の向上について研究開発しているメーカーが解析した『高校生の睡眠と学習との相関関係』によれば、成績と睡眠には、以下の関係があることが判明しています。
・寝付くまでの時間が短いほど、テストの平均点が高い生徒が多い ・成績が良い生徒ほど、中途覚醒や離床回数が少ない ・就寝時間のばらつきが小さく毎日一定の時間に就寝する方が、テストの成績が良い |
つまり、定期テストの前には、勉強時間を確保しながらも睡眠時間を削らないよう、以下の心がけが大切になるのです。
・寝付きが良くなるよう寝る前にはスマホを見ない ・途中で起きないように湿度や温度などの環境を整える ・毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる |
一夜漬けなどでテストの前日に大幅に睡眠時間を削るより、定期テスト3週間前からの長期計画で、睡眠と勉強の両方の時間を確保することが重要です。
6. 定期テストの勉強時間を平日4〜5時間生み出す3つのコツ

この章では、成績上位の中学生の多くが行っている、睡眠時間を削ることなくプラス1〜2時間の勉強時間を生み出すコツを紹介しましょう。
・「机の必要な勉強」と「机の不要な勉強」に分ける ・勉強内容を細かく区切る ・隙間時間を活用する |
このコツをつかんで習慣化することができれば、成績アップは間違いなしです!
6-1. 「机の必要な勉強」と「机の不要な勉強」に分ける
まずは「机の必要な勉強」と「机の不要な勉強」に、それぞれ勉強内容を分けます。
机の必要な勉強:問題集やプリントを解く、丸つけ、暗記表や単語カードの作成、漢字や英単語の書き取りなど 机の不要な勉強:暗記、教科書・参考書やノートの内容の理解など |
この2つを分けることで、その時の勉強環境を生かして、最適な勉強時間を作り出すことができます。
問題集やプリントなどを机に広げて行う勉強は、机のある環境が必要になります。
そのため、家や学校、図書館、塾などで行うことになります。
一方で、机の不要な勉強は、腰を落ち着ける環境が必要ないため、勉強道具さえ持ち歩いていればどこでも行うことができます。
自分がその日、どこで何をするのかの予定に合わせて、環境を生かした最適な勉強をすることができるため、時間を効率よく使うことができます。
6-2. 勉強内容を細かく区切る
次に、勉強の内容を細かく区切りましょう。
具体的には、以下のように行います。
・問題集の工程を分ける:「問題を解く」「丸つけをする」「やり直しをする」の3工程に分ける。まとまった時間が取れない場合でも、隙間時間に勉強を進めることができる。 ・問題集を章単位ではなく項単位で行う:ページや章単位で問題を解こうとせず、項単位で問題を解く。丸つけややり直しをせず、項単位の問題を解くことだけであれば5〜15分ほどで終えることができる。 ・暗記表を数枚に分ける:暗記したいものはA6程度の大きさにまとめ、ポケットなどに入れて持ち運べるようにする。 ・参考書を切り分ける:定期テストの範囲だけ切り分けて持ち運び、いつでも見られるようにする。 |
このようにして、5〜20分程度の短時間でできる内容に勉強を切り分けることで、隙間時間にも勉強時間を捻出することができます。
6-3. スキマ時間を活用する
勉強内容を細かく区切り、勉強にかかる時間を5〜30分程度の短時間にすることで、スキマ時間を最大限に利用して勉強することができます。
利用したいスキマ時間は、主に以下のものです。
確保時間 | やること | |
---|---|---|
通学時間 | 10~30分(通学形態による) | ・リスニング ・暗記 |
学校の休み時間 | 中休み:10分のうち5分間×4回 昼休み:40分のうち20分間 | ・暗記 ・友達と問題を出し合う |
入浴中 | 30分のうち10〜20分間 | ・暗記 |
歯磨き中 | 3〜5分×2回(朝・夜) | ・暗記 |
合計 1時間〜1時間40分 |
それぞれの時間にどのように勉強をするのか、具体的に見ていきましょう。
・通学時間:通学に電車やバスなどを利用している場合、通学の時間に合わせて教科書の理解でも暗記でも、定期テストの勉強をすることができます。 徒歩の場合は、英語のリスニングを聞き流すことなどができるでしょう。 ・学校の休み時間:自分で暗記をするのも良いですが、友達と問題を出し合うのもおすすめです。 引っかかりやすい間違いをあえて選択肢に入れるなど、「問題を作る」ことは、問題と解答を理解するのに最も有効な手段と言えます。 ・入浴中:湯船に浸かっている時間も、定期テストの勉強時間として使うことができます。 クリアファイルやジップロックなどを使って、参考書の切り抜きや暗記表が濡れないようにカバーしたものを、いくつか浴室に用意しておくと良いでしょう。 ・歯磨き中:洗面所の壁に暗記表を貼っておくなどすることで、歯磨きの時間も有効活用することができます。 |
この他にも、人によってはさらに塾の行き帰り時間などを利用できます。
ここに挙げたスキマ時間だけでも、おおよそ1時間から、多い人では2時間の勉強時間を作り出すことができるでしょう。
机に向かって腰を据えて行う勉強に加えて1〜2時間の勉強時間を作ることができれば、成績上位の中学生の勉強時間へ一気に近づけることができます!
7. 「家ではどうしても集中できない」という人は学習塾を使うのも手

勉強スペースが騒がしかったり、逆にリラックスするための空間なので勉強する気にならないという場合は、家以外のところに勉強場所を移すのが最も有効です。
特に、地域の図書館に勉強スペースがなかったり、あっても閉館時間が早かったりする場合などは、学習塾の利用もおすすめです。
学習塾には授業時間以外にも使える自習スペースがあるだけでなく、そもそも「学習する場」であることから、周りに集中して勉強している他の生徒さんがいることも刺激になります。
実際、ベネッセの調査によると、中学生の学年ごとの通塾率は、中1:36.0%、中2:44.9%、中3:59.4%と、学年が上がるにつれて高くなっていくことがわかっています。

参考:Benesse 教育研究開発センター『第1回子ども生活実態基本調査報告書』(2005)
勉強時間をしっかり確保することができるほか、同じ目標を持った仲間と一緒に勉強したり、理解できないところを質問したりすることができるため、定期テストで成績アップを狙うなら、学習塾を利用することも考えてみましょう。
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定期テストの勉強は、限られた時間をどれだけ有効に使うことができるかが、得点力を左右すると言えます。
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8. まとめ
今回は、中学生の定期テストの勉強時間の目安と、捻出方法について詳しく解説しました。
定期テストにかける勉強時間は、以下の通りです。
一般的な中学生 | 成績上位の中学生 | |
---|---|---|
平日 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
休日 | 8時間 | 10〜12時間 |
開始時期 | 定期テスト1〜2週間前 | 定期テスト3週間前 |
合計勉強時間 | 26時間〜54時間 | 120時間〜147時間 |
得意教科と苦手教科の定期テストの勉強時間の配分は、おおよそ以下の通りです。
得意教科:苦手教科=3:7 |
定期テストの勉強では、以下のコツを押さえて平日4〜5時間の勉強時間を捻出します。
・「机の必要な勉強」と「机の不要な勉強」に分ける ・勉強内容を細かく区切る ・隙間時間を活用する |
この記事が、定期テストで得点アップをしたいあなたのお役に立ちますように。
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