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Startup Weekend Tokyo開催レポート【後編】

2019.07.26

湘南ゼミナールのCSR活動として参加した、Startup Weekend Tokyo開催レポートをお届けします。

記事前編よりお届けしてきた、「未来の学び~Learning Innovation」をテーマに、起業プランを練ってきた2日間。

―――そして、最終日となった3日目の朝。

週末金曜の夜から合計54時間という長時間にわたり、初めて出会った人と、起業プランを考えて、パッションをぶつけ合うというハードな時間を過ごす参加者たち。

そんな時間を参加者と共に過ごし、エールを送り続け、ファシリテーターやオーガナイザーとして、コーチングから、メンタル面・食事等のサポートを行う運営チームの皆さん。そのStartup Weekendの運営は、全てボランティアで成り立っているというから驚きです。

運営に携わる皆さんも、最初は参加者として出会い、ご自身でも会社や事業を運営する忙しい日々の傍ら、ボランティアでこの活動を行っています。

そんな彼らを突き動かすものとは何なのでしょうか?

―――ファシリテーターの岩城氏はこう話します。

岩城氏:
『〝殻を破る″って言ったらいいんでしょうか・・・参加している人たちが、自分が知らない自分を知って、生まれ変わっていく姿を見れる。それがとても楽しいんです。おまけに感謝までされて、本当に嬉しい限りです。』

さらに、日本で一番多くのファシリテーターを務める中本氏にも話を伺いました。

写真:ファシリテーターを務める回以外にも会場をサポートする中本氏

中本氏:
『アイデアを伝えて、チームを作って、ビジネスを作って・・・。自分たちとしては何ができるか分からないですけど、土壌を耕し続けているんですよ。1つのテーマを通じて集まった人が、コミュニティを作って、4日目以降の新しいアクションをとりやすいように。そして、4日目からは違う人生になる人もいるんですよ。』

―――Startup Weekendに集まる人は、起業が目的なのでしょうか?

中本氏
『起業だけが目的ではありません。それぞれが、こんな製品があったらいいな、社会がこんな風になったらいいなっていう願いを叶えるために来て、仲間を作っているんです。やりたいことをやって、そこから学びを得て、昨日とは違う明日を見つけてもらいたいと思っています。』

―――ちなみに、岩城氏や中本氏の努めるファシリテーターになる為には・・・

Startup Weekendをオーガナイザーの責任者として複数回務め、オンラインでのファシリテータートレーニング受講、メンタリング・コーチング、アメリカの本部と面談(英語力必須)を終えてファシリテーターになるといいます。
ファシリテーターは、当日の運営だけでなく、オーガナイザーの半年間の企画準備のサポート、具体的には会場手配、ジャッジやコーチの依頼、協賛獲得、集客なども担っています。

さて会場では、迫る発表時間を前に、慌ただしく準備をしています。

コーディングしたり、仮想空間の街をイメージさせるCGを作ったりと、この場においては、デザイナーやエンジニアといった作り手が、驚くスピードで企画を具体化し、作りあげる力が各チーム大きな貢献をしていました。

―――そして迎えた最終ピッチ。

ジャッジには、米国やシンガポールを拠点に活躍する3名が来日しました。

写真:前列左からLEE Hoi Leong氏、So-Young Kang氏、 Mac Ling氏

注目を集めたのが、チーム「Heart Joint」によるピッチ、
〝繋ぐことで社会から生きづらさを無くしていく会社″です。

(Heart Jointピッチ)
『不登校の児童がネガティブ、恥ずかしい、苦しいといったイメージを持たれていますが、学校に行かないという選択肢なだけなんです。その選択肢に新しい学びを提供します。(以下省略)』
(以上、Heart Jointピッチより)

続いて、記事前編でもご紹介した小学5年生のMINAちゃん率いる
チーム「M4C」です。

MINAちゃん
『多くの子どもたちに起業ができることを考えてもらえるように、ゲームアプリを作ることにしました。』

チームM4C:
『子どもだけが参加できるオンラインゲームアプリです。さまざまな間違いを起こし、試行錯誤から失敗の価値に気付きます。小学校教育では学べない、お金の教育もします。多様な価値観日本国内の都会・田舎・しいては海外の方ともふれあい多様な価値観を得ることもできます。(以下省略)』
(以上、M4Cのピッチより)

最終ピッチでは、企画案だけでなく、市場のニーズ、具体的なビジネスプランも出していきます。その後、ジャッジ陣から鋭い質問や、賛同の声が届けられました。

~そして厳正なジャッジの結果、見事Heart Jointが1位を獲得!~

写真:途中チームが解散しそうなほどに討論するも、最終的に1位を勝ち取ったドラマ溢れる喜びの瞬間

1位:Heart Joint/不登校児の新しい選択肢を提供するアプリケーション

2位:MUSUBI/価値観をベースとした新卒採用のマッチングサービス

3位:M4C/子どもが起業を体験するバーチャル空間ゲームアプリ

小学5年生のMINAちゃん率いるチーム「M4C」も見事3位を獲得しました。

終了後、Startup Weekend 運営チームによって用意された、美味しいディナーをいただきながら、懇親会が開催されました。54時間もの長時間にわたり健闘した皆さんの素敵な笑顔が飛び交っていました。

懇親会では、湘南ゼミナールよりMINAちゃんの活動サポートを表明しました。

写真:(中央左)商学5年生のMINAちゃん、(中央右)湘南ゼミナール代表取締役社長 福村

本イベントをきっかけに、シンガポールにて8月に開催されるEdTech Asia Summit2019のLightening Pitches枠への参加資格を得たMINAちゃん率いる、チームM4C。
今後の活動が楽しみですね!

以上、Startup Weekend Tokyo「未来の学び~Learning Innovation」開催レポートをお届けしました。

未来の学びについて考える機会を通して出てきた企画が、さまざまな社会課題を解決する一助となることを願っております。ご参加いただいた皆さま、ならびに運営・コーチ・ジャッジの皆さま、貴重な機会にご一緒させていただき、誠にありがとうございました。

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