湘ゼミコラム

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テルアビブ大学 × SHO-zemi Labs による「注意力」ワークショップを開催!

2019.05.10

湘南ゼミナールでは、「学ぶ」とはどういうことなのかを科学的に探究する研究チーム「SHO-zemi Labs(湘ゼミ ラボ)」を設けています。

外部研究機関と協力し、授業の質の向上、子どもたちのより詳細な状態を把握することによる対応力の強化を進めており、あらゆる最新テクノロジーを利用して導きだした根拠をもとに、子どもたちの成績向上・志望校合格に結び付けるための活動を行っています。

その活動のひとつとして注目するのは、子どもの「注意力」です。

そこで今回は、2017年より SHO-zemi Labs と共同研究を行うテルアビブ大学のシャレブ教授とトリンチャー研究員を迎え、注意力のワークショップを開催しました。

【リラ・シャレブ教授】

・イスラエル テルアビブ大学 教育学部・神経科学部 注意力ラボ所長

・学習障害部部長

・教育学部研究委員会 委員長

・テルアビブ大学学習イノベーション委員 会員

注意力や認知制御の測定と訓練、認知制御がさまざまな人の学びに対して与える影響に焦点を当てた研究を行う。シャレブ教授の基礎研究は、イスラエルをはじめ世界中の教員および専門家のための応用ツールとして採用されている。イスラエル教育省と共に、幼児から高校生までの学力向上を目的とした介入研究を指揮している。

【インバー・トリンチャー研究員】

発達障害および学習障害のある子どもの診断をと治療を行う、経験豊富な小児発達作業療法士。ADHDの子どもたちの注意力と実行機能トレーニングの効果研究を行う。

シャレブ教授率いるテルアビブ大学の研究では、注意力はトレーニングを行うことで改善が望めることを実証しています。

今回、湘南ゼミナールで働く講師を対象としたワークショップでは、注意力と学びの関係についてのレクチャーや、さまざまなトレーニングを講師自身が体験しました。

そもそも注意力とは、

「注意というものが何であるか誰でも知っている。それは同時に存在するように見えるいくつかの対象や一連の思考から、一つだけをこころがはっきりと手に入れることである」とアメリカの心理学の創始者ジェームス(1890年)が解いています。


その注意力を欠いてしまったときに直接影響する、「ケアレスミス」はみなさんも少なからず体験したことがあるのではないでしょうか。
実力では解けたはずであった問題を間違えてしまう、ケアレスミス。1度の試験結果で合否が決まる受験生にとっては、絶対に避けたいものです。

ワークショップでは、これらのケアレスミスを改善するため、そもそもなぜケアレスミスが起こってしまうのか、という問題から探求しました。


シャレブ教授によると、我々人間が「注意」に割り当てられる容量は限られているためだと言います。それと同時に人間は、タスク管理や、優先順位をつけることができるのも特徴です。その注意を制御できる柔軟性を持ち、さまざまな負荷に対応できるトレーニングを行うことで、注意力は改善させられるとシャレブ教授は語ります。


実際に湘南ゼミナールの講師陣が目の当たりにするケースで、どのような時にケアレスミスが起こっているのかをディスカッションしました。

生徒さんのケアレスミスを1つ、2つ改善することで、より目標や志望校を上位に向けられます。
また、そもそもケアレスミスや、マインドレスリーディング(読書中、文章から注意が離れてしまい、上の空で読んでしまう現象)をどうしたら防ぐことができるのか、テルアビブ大学と SHO-zemi Labs 研究チームが講師陣とともに学びました。

湘南ゼミナールでは、講師一人ひとりが、個々の生徒に適した学習環境を整え、生徒自身のその瞬間を見逃さずに伸ばしていくための学びを目的としています。

新指導要領が適用され、さらには2020年教育改革を控えた今、湘南ゼミナールは10年、20年後と、時代に応じて変わっていく学びにおいて、常に質の高い学習をお届けすべく研究チーム、講師ともに取り組んで参ります。