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約8割が塾あり!高校受験で塾なしが大丈夫な子どもの見極め方

「子どもが塾に行きたがらないけれど、このまま塾に行かずに高校受験をして合格できる?」

「高校受験で後悔して欲しくないけれど、このまま塾に行かなくても大丈夫?」

高校受験を控えたお子様を持つ親御様は、お子様の勉強スタイルについて悩んでいるのではないでしょうか?

塾に行った方がいいのではないか」と思っていても、お子様自身が塾に行きたがらない場合、どうサポートしていけばよいかわからず不安ですよね。

結論から述べると、塾に行かなくても高校受験で合格は可能です。ただし、皆さんが塾に行かなくても大丈夫という訳ではなく、塾に行かないと合格が厳しい子どももいます

実際に下表のデータを見ると、公立中学校に通う3年生の約8割は塾に通っていることがわかります。

参考:文部科学省「子供の学習費調査結果 令和3年」

中学生のお子様を持つ多くのご家庭が、受験のプロの力を借りながら高校受験勉強を進めているのです。

しかし、こちらはあくまで一般的なデータであり、塾が必要かどうかは各個人で異なります。自分の子どもが塾に行くべきかどうかは、以下のポイントで確認してください。

このチェックリストに1つでもチェックが付いた場合は、塾に行くことを検討するべきでしょう。

高校受験にあたって大事なのは、自分の子どもに合った学習方法・学習環境で勉強できることです。お子様が全力で高校受験に挑めるよう、親としてできることは精一杯サポートしてあげたいですよね。

そこでこの記事では、以下のことを解説します。

この記事でわかること
◎塾なしで高校受験に合格できる子どもの特徴3つ
◎塾なしでは合格が厳しくなる子どもの特徴4つ
◎自分の子どもは塾なしで高校受験に合格できるかどうか
◎塾に行きたがらない子どもに親としてできる5つのこと

この記事を読むことで、子どもを塾に通わせるべきかどうか判断でき、子どもに合ったベストな学習方法がわかります。

お子様が高校受験で後悔しないように、親として全力でサポートできるよう、受験生のお子様を持つ方はぜひ最後までご覧ください。

1. 塾なしでも高校受験は可能!ただし、中3の約8割は塾に行っている

冒頭でも述べたように、塾に行かなくても高校受験は可能です。当たり前ですが、自分で頑張って勉強すれば塾なしでも高校受験に合格できます

ただし、皆が塾に行かなくても大丈夫という訳ではありません。子どもによっては塾が必要な場合もあります。

勉強の仕方がわからない子どもや、勉強が嫌いで自分で勉強しない子どもは、プロのサポートがある方が成績が伸びる可能性が高いからです。

下図の中学生の通塾率を見ると、中3の約8割は塾に行っているということがわかります。

参考:文部科学省「子供の学習費調査結果 令和3年」

塾に行かなくても自力で頑張れば高校受験に合格できますが、塾をうまく利用しながら高校受験勉強をしている人が多いのです。

次章で解説しますが、塾なしで高校受験に合格できるお子様は、勉強への意識が高く、意欲的に勉強を進められるといった特徴があります。

しかし、「今のままでは不安」と思っているからこそ、この記事を見ているのではないでしょうか?

お子様に合ったベストな勉強スタイルを見極められるよう、次章からは、自分の子どもに塾が必要かどうか判断するポイントを解説していきます。

2. 高校受験で塾なしでも合格できる子どもの特徴3つ

前述したように、塾に行かなくても自力で勉強して高校受験に合格できる子どももいます。

ここでは、塾なしでも合格できる子どもの特徴について解説するので、当てはまるか確認してみてくださいね。

高校受験で塾なしでも合格できる子どもの特徴は以下の3つです。こちらすべての特徴に当てはまる場合は、塾なしでも高校受験に合格できる可能性が高いでしょう。

高校受験で塾なしでも合格できる子どもの特徴3つ
・志望校の学力(偏差値)に達している
・勉強への意識が高く自主学習の習慣がある
・自分に合った学習方法を持っている

それぞれ見ていきましょう。

2-1. 志望校の学力(偏差値)に達している

まずは、現時点で志望校の学力(偏差値)に達していることが大前提です。

【志望校の学力に達しているとは】
ここでは、志望校の学力に達している定義を以下とします。
▼模試などの結果で、志望校の偏差値と比べて同等または超えていること

受験する学校によって学力はさまざまなので、学校の定期テストの成績が良くても、必ずしも志望校の学力レベルに達しているとは言えないからです。

例えば、子どもの偏差値が50だったとします。偏差値45の高校を受けるのであれば、今の学力でも合格できる可能性が高いですが、偏差値65の高校を受ける場合は、今のままだと合格が厳しいかもしれません。

自分の正しい偏差値を知るには、全国模試や各都道府県で行われる大きな模試を受けるのがおすすめです。学校で受ける定期テストは、その学校の生徒さんの学力内でしか判断できないためです。

例えば、以下のような模試があります。

全国統一中学生テスト(年2回|2024年は5・10月に開催)
進研Vもぎ(6月~翌年1月まで毎月開催)
新教研W合格もぎ(月に1回ほど定期的に開催)
神奈川全国模擬(年7回ほど|2024年は5・7・8・9・10・12・1月に開催)
北辰テスト(年8回ほど|2024年は4・6・7・9・11・12・1月に開催)

大規模な模試を受けることで、自分の学校レベルではなく、住まいの都道府県レベルや全国レベルでの自分の学力を知ることができますよ。

2-2. 勉強への意識が高く自主学習の習慣がある

志望校の学力に達しており、さらに勉強への意識が高く、自主学習の習慣がある子どもは塾なしで合格できる可能性が高いです。

なぜなら、学力を伸ばすためには毎日の勉強の積み重ねが大事だからです。勉強が生活の一部になっており当たり前に勉強する習慣が身に付いていれば、自然と学力も上がりやすくなります。

一般的に、中学生の学校外での学習の時間は下表のようになっています。

【中学生の一般的な1日あたりの学習時間】

中学1年生
中学2年生
1時間半~2時間
中学3年生1・2学期…2時間~3時間半
3学期…2時間半~5時間

中学3年生になると、学校以外に1日2時間~5時間の勉強をしています。これだけ長い時間、勉強をするとなると、勉強が好きで勉強の習慣ができていることが重要です。

メジャーリーグで活躍したイチロー選手の名言に以下のような言葉があります。

小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています。

毎日の小さな積み重ねこそが大きな成果につながるため、勉強をする習慣が身に付いているというのは大事なことなのです。

2-3. 自分に合った学習方法を持っている

ここまで「志望校の学力に達している・勉強への意識が高く自主学習の習慣がある」という特徴について説明してきました。

さらに、自分に合った学習方法を持っていると、塾なしで合格できる可能性はかなり高くなります。

なぜなら、受験勉強には

・自分の苦手分野の分析

・学習方法を決めて勉強の計画を立てる

・計画に沿って自分で勉強を進める

・わからない問題を自分で解決する

という力が必要になるからです。

子どもの生活と学びに関する親子調査 2022 結果速報」の調査結果を見ると、学習方法がわかると成績も上がることがわかっています。

参考:東京大学「子どもの生活と学びに関する親子調査 2022 結果速報」

自分に合った学習方法がわかっていると、今後も学力が伸びていく可能性が高いので、塾なしで合格できる可能性がさらに高いと言えるでしょう。

3. 塾なしでは合格が厳しくなる子どもの特徴4つ

前章で話した特徴にすべて当てはまるお子様の場合、塾なしでも高校受験に合格できる可能性が高いでしょう。

一方で、このまま塾にいかないと合格が厳しいケースもあります。もし、お子様がそのパターンに当てはまったとしたら、一刻も早く状況を変えてあげたいですよね。

この章では、塾なしでは合格が厳しくなる子どもの特徴を解説しますので、注意してチェックしてください。

高校受験で塾なしでは厳しい子どもの特徴は以下の4つです。

塾なしでは合格が厳しくなる子どもの特徴4つ
・志望校の偏差値に達していない
・自分の成績を踏まえた勉強計画を立てられない
・内申点が低い
・入試まで半年も時間がない

このどれか1つでも当てはまる場合は、塾なしでの合格は厳しい可能性があるので、塾を検討しましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1. 志望校の偏差値に達していない

現時点で偏差値が志望校に達していない(偏差値が志望校の値より下)場合は、塾に通うことを検討しましょう。

なぜなら、勉強時間や学習方法をかなり変えないと、自力で偏差値を上げるのは難しいからです。

以下に示すように、偏差値を1上げるには、一定の点数が必要です。

偏差値の計算式偏差値=(個人の得点ー平均点)÷標準偏差×10+50
偏差値を1上げるのに必要な点数偏差値を1上げるのに必要な点数=標準偏差×0.1
【標準偏差とは】データの特徴を示す1つの指標で、データのバラつきを示す数値のこと。模試などの結果には、偏差値と共に標準偏差の値も記載されています。標準偏差の数値を上の計算方法で計算すると、その模試で偏差値を1あげるために必要な点数を出せます。

例えば、模擬テストAの国語・数学・英語の3教科総合の標準偏差が35.0の場合、以下のようになります。

偏差値を1上げるのに必要な点数(模擬テストAの場合) 計算式:標準偏差×0.135.0×0.1=3.5点

上記から、模擬テストAの場合、偏差値を1上げるのに必要な点数は3.5点ということがわかりました。

ここから、偏差値を5上げる・偏差値を10上げる場合に必要な点数を計算してみましょう。

偏差値を5上げるのに必要な点数(模擬テストAの場合)  3.5×5=17.5点
偏差値を10上げるのに必要な点数(模擬テストAの場合) 3.5×10=35点

模擬テストAの結果を見ると、偏差値を5上げるには3教科総合で17.5点、偏差値を10上げるには3教科総合で35点も上げなければならないのです。

自力で勉強して偏差値を上げることは可能ですが、これまで頑張っても成績があまり上がらなかった場合、これから自力で上げられるかどうか不安ですよね。

塾に入ることで、効果的な学習方法がわかり、点数が伸びる可能性が高まります。志望校との学力の差が大きい場合は、塾に入ることを検討しましょう。

3-2. 自分の成績を踏まえた勉強計画を立てられない

自分の成績を踏まえた勉強計画を立てられない子どもも、塾に入るのがおすすめです。

前述したように、受験勉強を自分でするには

・自分の苦手分野の分析

・学習方法を決めて勉強の計画を立てる

・計画に沿って自分で勉強を進める

・わからない問題を自分で解決する

という力が必要になります。

しかし、実際には下図のように「勉強の仕方がわからない」という中学生が7割もいるのです。

参考:東京大学「子どもの生活と学びに関する親子調査 2022 結果速報」

7割の中学生が「勉強の仕方がわからない」と悩んでいるということは、お子様も勉強の仕方をわかっていないかもしれません。

また、この調査では、学習方法がわかると成績も上がることがわかっています。

参考:東京大学「子どもの生活と学びに関する親子調査 2022 結果速報」

自分にあった学習方法さえわかれば、勉強計画も立てられるようになり、今よりもっと学力が伸びるかもしれません

塾に行くと、志望校に合格するための効率の良い学習方法を教えてくれます。学習方法や勉強計画の立て方がわからない場合は、塾の力を借りることで学力があがる可能性が高いでしょう。

3-3. 内申点が低い

内申点が低い場合も、塾に通うことをおすすめします。

内申点が低い場合、本番の入試で良い点数を取らないと合格が厳しくなるからです。

例えば、東京都の都立高校の一般入試の場合は、内申点が以下のように関わってきます。

【東京都立高校・一般入試の点数配分】

試験内容点数比率
学力検査(当日のテスト)700点満点約70%
内申点(内申書・調査書)300点満点約30%
ESAT-J(東京都中学校英語スピーキングテスト)20点満点約0.2%
合計1020点満点

上表を見ると、当日の試験結果が約7割・内申点が約3割合否に関わっていることがわかります。内申点は試験当日に上げられるものではないので、内申点が低い場合は入試当日のテストで良い点数を取らなければいけません

なお、受験における内申点の影響度は、都道府県・学校・入試の種類(推薦入試か一般入試か)などによって変わります。場合によっては、内申点は入試にまったく影響しないケースもあるので、一概に内申点が低ければ合格が厳しいとは言えません。

しかし、内申点には定期テストの成績などが大きく関わっているため、内申点が低い=志望校の学力に達しておらず入試テストも危うい可能性があります。

当日入試で確実に点数を上げるためにも、高校受験対策に力を入れている塾で勉強するのがおすすめですよ。

高校受験における内申点の影響度は、都道府県・志望校・入試の種類によっても変わってきます。内申点について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
・「中学生 内申点平均」・高校受験で内申点が足りない!5つの対処法と今から内申を上げる方法

3-4. 入試まで半年も時間がない

ここまで解説した3つの特徴のうち、1つでもチェックが入り、さらに現時点で中3の2学期に入っている場合は、塾に行くのがおすすめです。

現在が中3の夏休み前で、高校受験まで時間がまだある場合は、これから心を入れ替えて本気で勉強すれば、塾なしでも合格できる可能性があります。

しかし、既に中3の2学期以降になっている場合は、入試まで時間が少ないので、効率よくスピーディに勉強しないと合格は厳しいでしょう。

下表は、高校受験勉強を始めるタイミングについてのアンケート結果です。こちらを見ると、6割以上の人が中3の夏休みまでに高校受験勉強を始めていることがわかります。

参考:株式会社エンライクのプレスリリース「高校受験勉強の時期等についての実態調査」

できればもっと早く受験勉強を始めるのがおすすめですが、少なくとも中3の夏休みまでには受験勉強を始めたほうがいいでしょう。

現時点が中3の2学期以降であり、志望校の学力に達していない場合は、塾に通って効率的に勉強を進めるのがおすすめです。

湘南ゼミナールでも、以下のように短期間で成績を伸ばした事例が多数あります。

【塾に通って短期間で成績が伸びた事例】・中3の7月模試から12月模試で偏差値を11伸ばし(56→67)横浜サイエンスフロンティア高校に合格・偏差値を5伸ばして(69→74)横浜翠嵐高校に合格

ここまで読んで「自分の子どもは塾に行かせた方がいい」と判断した方は「5. 塾に行こうとしない子どもに親としてできる5つのこと」まで読み飛ばしてくださいね。

4. 少しでも塾なしだと不安なら迷わず塾に入れることを考えるべき

ここまで読んで「うちの子は塾に通わせなくても大丈夫そうだ」と自信をもって言える方は、塾に行かなくても高校受験で合格できる可能性が高いでしょう。

塾なしで大丈夫という場合でも気を抜かず、学習方法には気をつけよう
「塾なしでの高校受験でも大丈夫」と判断した場合でも油断は禁物です。受験勉強のラストスパートで、他のお子様も成績を伸ばしてくるでしょう。
高校受験の勉強はどのようにすればよいか、下記記事も参考にしてみてくださいね。
【すぐできる】高校受験の勉強法5つと科目ごとの勉強のコツを紹介
高校受験は夏休みで決まる!合格するための過ごし方や勉強法を解説

しかし、塾なしで高校受験を受けることに少しでも不安が残っている場合は、迷わずに塾に入れることを考えるべきです。

これまでと何か違うことをしなければ、現状を変えるのは難しいからです。

下記のように、塾に行くことで勉強がどんどん楽しくなり、志望校のレベルを上げて高校に合格できたという事例もあります。

【湘南ゼミナール塾生の声】中3になるタイミングで友だちが湘南ゼミナールに入ると決めたことが、入塾したきっかけです。
そろそろ塾に入ろうと考えていた私も一緒にと思ったのですが、当時ほとんど勉強したことがなく塾というものをよく知らないので、まずは湘ゼミの体験講座へ。そこで優しく話しかけてくれた先生たちや、和気藹々とした雰囲気がとても印象に残ったんですね。
中3から勉強を始める自分には、「真面目に勉強」というより、こういった「楽しくワイワイ」な環境が勉強しやすいだろうと思って通い始めました。
入塾してからは内申点が上がりました。それは「勉強する」という概念すらなかった私が、湘ゼミで勉強がわかるようになったこと、学習習慣・勉強法が身に付いたこと、そして親身な先生たちのおかげで頑張れる環境が整っていたからだと思います。
以前は「わからない」はそのまま見て見ぬふりをしていましたが、今はすぐ先生に質問できてわかりやすく教えてくれるのでうれしくて。宿題、勉強法なども湘ゼミで教わることは「やってみよう!」と前向きになって成績もアップ。目指す高校もどんどんレベルが上がっていき、無事に合格できました。

出典:湘南ゼミナール「生徒体験談」

この事例では、塾で先生に楽しく勉強を教えてもらううちに、勉強がどんどん面白くなり、成績も上がって高校受験に合格できました。自分1人で家で勉強を頑張るよりも、ワイワイと楽しく勉強できる塾の環境が合っていたのですね。

このように、子どもによっては、家での勉強よりも塾の方が合っているケースもあります。

「あの時、塾に行かせていればよかった…」と後で後悔しないよう、塾に行かせることを本気で検討しましょう。

そうはいっても、子どもが塾に行きたがらない場合、どうしていいのか戸惑いますよね。次章では、塾に行こうとしない子どもに親ができるサポートについて解説するのでチェックしてみてくださいね。

また、子どもに合った塾の選び方は、下記記事で解説していますので、塾選びの参考にしてみてくださいね。

【塾の選び方に関する関連記事】
塾の集団と個別の違いを徹底比較|お子様に向いている塾がわかる
合わない塾は辞めていい!原因と今度こそ成績を上げる塾の探し方解説

5. 塾に行きたがらない子どもに親としてできる5つのこと

「子どもを塾に行かせたいけれど、子どもが塾に行きたがらない」「どうすれば子どもが塾に行く気になれるかな?」

そう悩んでいる親御様も多いでしょう。

ここでは、塾に行きたがらない子どもに親としてできるサポートについて解説していきます。

塾に行きたがらない子どもに親としてできることは、以下の5つです。

塾に行きたがらない子どもに親としてできる5つのこと
・塾に行きたくない理由を聞く
・高校受験で塾に行くことのメリットを改めて子どもに伝える
・子どもが素直に意見を聞いてくれそうな人から話をしてもらう
・成績が上がった後のご褒美を決めておく
・まずは体験入学からなど、塾に行くハードルを下げる

それぞれ見ていきましょう。

5-1. 塾に行きたくない理由を聞く

まずは、なぜ塾に行きたくないと思っているのか子どもに聞いてみましょう。

子どもが塾に行きたがらない理由は必ずあります。その理由を知ることで、どう対応すればよいかが見えてくるはずです。

例えば、塾に苦手な友達が通っている・塾生と仲良くなれるか心配という場合

塾で勉強すること自体は嫌ではないものの、塾に苦手な友達が通っている・他の塾生と馴染めるか心配といった理由で、塾に行きたがらないケースがあります。

この場合、塾自体には嫌な感情を抱いていないので、子どもが行きやすい塾を提案してみましょう。

具体的には以下の方法があります。

不安な点具体的な対策
塾に苦手な友達が通っている・その友達の通っていない塾に行く
・その友達と違うクラス、違う時間に受講する
・集団塾ではなく個別塾や家庭教師などにする
他の塾生と馴染めるか心配・塾の体験レッスンに通ってみて、雰囲気をみてみる
・塾の雰囲気が嫌だった場合は、個別塾や家庭教師などに変える

子どもの性格によって合う塾・合わない塾があるので、自分の子どもに合った塾を選んであげることで、楽しく塾に通えるかもしれません。

子どもが思っていることを正直に話せるように、以下の点に気をつけながら話を聞きましょう。

【話を聞くときのポイント】

・話を途中で遮らず、最後まで話を聞く
・否定はせずに、共感するような相槌を打つ

話を聞く際は、まずは子どもの話を遮らず最後まで聞くことを心がけましょう。話の途中で「そこは違うと思うよ」など、否定的なことは絶対に言わないようにしましょう。

否定的なことを言って話を遮ってしまうと、塾に行くことを受け入れる前に、話をする気さえもなくなってしまうかもしれません。

「そうなんだね」「そう思っていたんだね」と相槌を打ったり、子どもの言ったことをオウム返ししたり、共感しながら話を聞いてあげましょう。

5-2. 高校受験で塾に行くことのメリットを改めて子どもに伝える

塾に行きたくない理由を聞いたら、改めて塾に行くことのメリットを伝えてあげましょう。

塾に行きたくない理由として、前述した「苦手な友達が塾に行っている・他の塾生と馴染めるか心配」以外にも、以下のような場合が考えられます。

「勉強が嫌いで、塾に行くともっと勉強をしなければならないから塾に行きたくない」

「学校の宿題に加えて、塾の宿題も増えたら大変そう」

「塾に行き出したら、ゲームや遊びの時間がなくなってしまいそう」

この場合、塾に行くことで勉強時間が増えることを恐れたり、遊びやプライベートの時間が失われたりすることを心配しています。

その不安を拭ってあげ、塾に行くことでさらに良い未来へ向かうことを伝えてあげましょう。

具体的には、以下のようなステップで話してみるのがおすすめです。

ステップ子どもに伝える具体的な内容
1. 塾に行かなくても今より勉強時間を増やさないといけないことを伝える志望校へ合格するためには、塾に行かなくても、家で4時間は勉強しないといけないよ。
2. 自力で勉強するデメリットを伝える・自分で勉強計画を立てたり学習方法を考えたりするのは大変だよね・志望校に合格するためにどんな勉強をすればいのかわからないよね
3. 塾へ行くメリットを伝える・塾に行くと、あなたにあった勉強内容で勉強を教えてくれるから、スムーズに勉強を進められるよ。だから、自力で家で勉強するより短い時間で勉強できるよ・塾で勉強すれば、家では学校の宿題と塾の宿題以外はしなくていいよ・上記の理由から、これから自力で受験勉強するより、塾に行った方が勉強時間が短くなる可能性が高いよ
4. 不安に思っている部分を解消できる策を伝える・塾に行っても、ゲームや漫画、友達と遊ぶ時間など好きなことをできる時間もあるよ・一緒にスケジュールを立ててあげる例)・塾のある平日:ゲーム30分・塾のない平日:ゲーム30分・塾のない休日:半日好きなことをしてOK(ただし、勉強も8時間しようね)

子どもが塾に行きたくない理由をわかってあげたうえで「塾に行くほうが良さそう」と思えるメリットを伝えるといいでしょう。

塾の選び方について詳しく解説している下記記事も参考にしながら、子どもに合った塾を選んでみてください。

【塾の選び方に関する関連記事】
塾の集団と個別の違いを徹底比較|お子様に向いている塾がわかる
合わない塾は辞めていい!原因と今度こそ成績を上げる塾の探し方解説

5-3. 子どもが素直に意見を聞いてくれそうな人から話をしてもらう

上記のように話してみても、塾に乗り気でない場合は、子どもが素直に意見を聞きそうな人にお願いして話をしてもらうのがおすすめです。

お年頃な中学生は、親の言うことを素直に受け入れるのが難しいこともあるためです。仮に同じ話をしたとしても、他の人が話すことで素直に聞き入れられる場合もあるのです。

例えば、以下のようなパターンがあります。

・憧れている先輩や、いとこのお兄ちゃんから、塾に行って高校受験に合格できた話をしてもらう
・塾に通っている仲の良い友達に、塾へ誘ってもらう
・子どもが慕っている部活動の顧問から塾を進めてもらう

自分一人でどうにかしようと頑張らず、周りの人を頼りながら説得してみましょう。

5-4. 成績が上がった後のご褒美を決めておく

塾に行って成績が上がった後のご褒美を決めておくことも効果的です。

勉強が苦手だったり、自分で勉強する習慣が身に付いていなかったりする場合、志望校合格という目標ではモチベーションが続かないこともあるためです。子どもにとって明らかに嬉しいご褒美を設けたほうが頑張れる子どももいます

例えば、

「次の小テストで90点以上取ったら、漫画1冊買ってあげる」

「次の期末テストで合計点が30点上がったら(何位以内に入ったら)、好きなゲームソフト買ってあげる」

など、お子様が喜ぶご褒美を設けるといいでしょう。

成績があがったという成功体験が少しでも作れると、それが自信に繋がり、勉強への意欲も高まります。はじめはご褒美のために勉強を頑張り始めたとしても、そこから勉強するのが楽しくなり、勉強する習慣が身に付くでしょう。

5-5. まずは体験入学をしてみて塾に行くハードルを下げる

いきなり入塾するのではなく、体験入学などで塾を体験してみて、塾に行くハードルを下げるのもおすすめです。

塾に急に行くとなるとお子様も不安が大きいかもしれませんが、体験入学だと「お試しで塾に行くだけなら大丈夫かも」と塾へのハードルも下がります。

いざ塾へ行ってみると、これまでなんとなく抱いていた塾への不安が解消されるかもしれません。

まずは塾に行くハードルを下げるために、体験入学も利用してみてくださいね。

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6. まとめ

いかがでしたか?

自分の子どもは塾に行くべきか行かなくても大丈夫か、判断できたのではないでしょうか?

最後にこの記事をまとめますと、

◎塾なしでも高校受験合格は可能。ただし、中3の8割は塾に通っており、子どもによっては塾に行った方がいい子もいる

◎以下のチェックリストに1つでもチェックが入ったら、塾に行くことを考えるべき

この記事を元に、お子様のベストな学習方法がわかり、悔いなく高校受験に挑めることを祈っています。