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【小中高別】塾に通っても成績が上がらない原因と対処法を徹底解説

「塾に通っても成績が上がらないのはどうしてだろう」
「がんばっているのに、塾の効果が出ないのはなぜ?」

せっかく時間やお金をかけて塾に通っているのに、成績が上がらないと意気消沈してしまいますよね。

この記事では、塾に通っても成績が上がらない原因を究明します。

また、小中高の段階別に、塾の効果が表れない理由と、保護者にできる対処法を詳しくお伝えします。

ただ、やる気があって、家庭学習もがんばっているのに成績が上がらない場合は、塾の形式や内容が合わない、塾と子どもの相性が悪いケースが考えられます。

このケースで成績を上げるためには、早めに転塾を検討することが必要になります。

記事後半では、成績が上がりやすい塾の選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事をおすすめしたいのはこんな人です
●塾に通っても成績が上がらない理由が知りたい人
●成績が上がらない子どもへの対処に悩む保護者様
●成績に関する悩みを塾に相談する方法が知りたい人
●塾に通っている効果を成績にしっかり反映したい人

最後まで目を通していただけたら、塾の効果が表れない理由がわかり、今日からできる解消法が見つかります。

まずは、どうして成績が伸び悩むのか?原因から探っていきましょう。

1.塾に通っても成績が上がらない3つの原因

塾に通っているのに成績が上がらない原因は、大きく分けて3つ考えられます。

原因①|学力レベルが高すぎてついていけない​​
原因②|「やる気」がない
原因③|塾に行っているからと「家庭学習」を怠っている

順に説明していきましょう。

あなたやお子様に思い当たるところがないか、考えながらご覧になってください。

こんなことはありませんか?
「塾の授業が難しくて意味不明。どんどん進んでいっちゃうし…」

成績が上がらない原因の1つとして、塾のレベルが、本人の学力に対して高すぎることが考えられます。

内容が難しすぎたり、進行のペースが早すぎて追いつけないと、授業内容は身に付きません。

学力以上の授業では、真剣に受けたとしても、先生が説明している内容を理解するのは難しいでしょう。

チェック!【小中高生の学習への意欲​​調査】
国立教育政策研究所内「学習意欲研究会」が行った、小中高生の学習への意欲についての調査では、勉強を「とてもやる気になる」「やる気になる」​​理由として、どの年代でも『授業がよく分かるとき』が上位にきています。
国立教育政策研究所学習意欲研究会|学習意欲に関する調査研究より

授業がわかると「やる気になる」ということは、裏を返せば、わからないと「やる気がでない」ということです。

質問をしようにも、何がわからないかもわからないのでは、質問のしようがありません。

疑問が解消されず、内容が理解できないまま授業が進んでいってしまうことになり、せっかく塾に行っている価値がなくなってしまいます。

高い実績を誇る、優秀な講師のいる塾に通ったとしても、学力レベルが合っていないと、成績は上がりません。

こんなことはありませんか?
「友だちと喋るために塾に行ってる感じ。宿題とかはスルー」

2つめに考えられる原因は、授業がわかるわからない以前に、本人にやる気がないことです。

学ぶ気持ちがなく、「聞かない」、「サボる」といった態度では、成績アップにつなげようがありません。

当然のことですが、どんな素晴らしい授業も、ぼんやり座っているだけ、よそ見してサボっている、といった態度では何も身に付きません。

授業に積極的に参加して、疑問に思ったことを質問したり、自分でも調べ、考え、身に付ける努力をすることで学力は上がります。

また、やる気がないケースでは、宿題や課題をやらない、手抜きしていることが考えられます。

多くの塾では、顧客である生徒が提出物を忘れても、学校のように強く叱責しません。

なので生徒は手抜きがしやすいですが、宿題や課題を簡単にサボることで、塾で学んだ知識を身に付けるチャンスも逃すことになります。

こんなことはありませんか?
「塾に行ってるから、家では勉強しなくていいよね?」

塾に行っているからといって、家で勉強をしないでいると、成績は伸びません。

その都度復習をしなければ、塾で学んだことが自分のものにならないのです。

自分で勉強して知識を定着させないと、応用がきかず、試験で点は取れないでしょう。

また家で、あらかじめ次回の塾の予習をしておくことも重要です。

予習をしないでいると、授業の内容がすぐ理解できず、わからないと思っているうちにペースに乗り遅れてしまいます。

塾の授業を成績アップにつなげるには、家庭での復習と予習が必須です。

良い点が取れず、『塾をがんばってるのに…』と首を傾げている人は、成績は自己満足だけでは上げられないという意識改革をした方が良いでしょう。

いかがでしょうか。

ここまで、総合的な『塾に通っても成績が上がらない原因』をお伝えしましたが、実は、お子さんが小中高のどの段階であるかによって、素因(根本的な原因)や対策は違ってきます。

次章からは、小中高別に、塾で成績が上がらない理由と対処法を解説します。

2.【小学生】塾で成績が上がらない理由と対処法

小学生のケースをみていきましょう。

成績が上がらない理由は「勉強をする目的がわからない」こと親にできる対処法|具体的な目的を持たせる

小学生はまだ勉強の初心者だということを頭に入れて、読んでいってください。

小学生の多くは勉強をする目的がよくわかっていない、というのが何より大きな理由です。

話を聞いていない、よそ見して遊んでいる…など細かい理由もありますが、それも元を辿れば理由は同じです。

なんのために?が理解できていないから、懸命に取り組むことができず、身になっていかないのです。

当たり前のことをいうようですが、勉強が好きな小学生はほとんどいません。

じっと座って話を聞いたり、考えたり、覚えたりする勉強は、特別興味のあることで無い限り、楽しくないですよね。

勉強にも楽しさはありますが、それは知識を得る喜びや、結果を出す達成感などを知ってこそです。

チェック!【小学生の学習動機】
教育研究所が実施した、「小学生における学習動機の分析」での調査をご紹介しましょう。
『学習接近動機の質問14項目​​』の中で、「偉い人になりたいから勉強する」「大人になって役に立つから勉強する」の目的意識に通ずる2項目が、特に低学年で高い承認率を得ました。
①→ 偉い人になりたいから勉強する⑥→ 大人になって役に立つから勉強する

小学生における学習動機の分析|奈良教育大学教育研究所より
全体に比率の高い⑧は「テストで良い点を取りたいから勉強する」、低学年の比率が高い⑩は「新しいことを知りたいから勉強する​​」という項目です。
新しい知識を得る喜びや、結果を出す達成感を知ると、目的意識が芽生え「やる気」が生まれるということでしょう。

勉強初心者の小学生は、「なぜこんなことやらされるの?」という目的のわからない段階です。

学校が好きで嬉々として通う子どもはいますが、それは「友だちと会える」「遠足に行ける」「昼休みに遊べる」…といった楽しみがあるからです。

塾も同じで、嫌がらずに通っているのに成績が上がらないとすれば、「勉強以外の楽しみ」を目当てに行っている可能性が高いです。

塾に通う小学生の成績が良くないとき、保護者ができる対処法は、勉強の具体的な目的を持たせてあげることです。

どうして塾に行くのか? 学校以外でも勉強をするのは何のためなのか?

しっかり把握することで、子どもの中に塾で学ぼうとする意志が生まれます。

注意点は、できるだけ身近で具体的な目的にすること。

小学生には、「良い大学を出て就職に失敗しないように」のような言葉はいまひとつ響きません。

【目的の例】

仲良しの兄弟や友だちがいるのであれば…
●「〇〇ちゃんと同じ中学に入れるように勉強しよう」

好きな漫画や本の主人公に憧れているのであれば…
●「〇〇さんみたいになるには、難しい試験に合格しないとだめなんだよ」

勉強をすれば、〇〇さんと一緒の学校にいける、なりたい職業に就ける…など、“勉強すればこんな良いことがある”と知らせてあげることで、子どもは「だから勉強しなくちゃいけないんだ」と納得します。

目的に向かい、自分の意志で勉強をすれば、そうでないときよりも内容が身に付き成績アップにも繋がるでしょう。

チェック!
【叱らず褒めよう】


塾の宿題をがんばっているとき、テスト結果が良かったとき、小さなことでも「褒めてあげる」ことを心がけましょう。

国立教育政策研究所内「学習意欲研究会」が行った、小中高生の学習への意欲についての調査で、親が褒めてあげることが、特に小学生の学習に対する意欲を高めるために効果的であることが​​わかっています。


出典:国立教育政策研究所学習意欲研究会|学習意欲に関する調査研究
目的を持ってがんばっても、結果がすぐに出るとは限りません。
どうしてだめなの?ちゃんと勉強したの?と、叱ったり、注意されてばかりいると、子どもはやる気を失ってしまいます。
「すごいね」「えらいよ」と肯定的な言葉を日常的にかけてあげると、自信がついて、成績も伸びやすくなります。

3.【中学生】塾で成績が上がらない理由と対処法

高校入試を控えた中学生は、小学生と違い「勉強はしなくてはいけないもの」ということは、皆しっかり認識しています。

ただ、部活動が始まって交流関係が広がるなど、刺激の多い時期だけに、勉強への集中力が欠如してしまいがちです。

「小学校のときは良かったのに、中学になって成績が下がった…」
「中学から塾に通いはじめたが、全然結果が出ない」

そんなケースについて解説します。

成績が上がらない理由は「家庭学習が足りない」こと親にできる対処法|勉強しやすい環境を整える

よく読んで把握していきましょう。

成績が上がらない大きな理由として、家庭学習が足りないせいで、塾での学習が身に付いていないことが考えられます。

1章で述べたように、家で復習や予習をしないでいると、学んだことが定着せず、応用できないためテストで点がとれないのです。

なぜ中学生が、家庭学習を怠りがちかというと、勉強以外に興味のあることが劇的に増える時期だからです。

部活動に夢中になると、充実感や楽しさもある代わりに、時間や体力をかなり消耗してしまうでしょう。

自我が芽生える多感な年頃でもあり、友人や異性との交流、先生との関係など、さまざまな悩みが増えて、勉強に身が入らなくなるケースも珍しくありません。

こうした中学生は、塾でも集中力がなく、しかも行っただけで勉強を済ませた気になって自習をしないので、成績アップは難しくなります。

チェック!
【家庭学習と学力の関連調査】

岐阜大学教育学部​​が1,048名の中学生を対象に行った「中学生の学習時間と学力の関連」の調査で、家庭学習として予習・復習を行っている生徒や、計画的に家庭学習に取り組んでいる生徒の方が学力が高いことがわかりました。

出典:中学生の学習時間と学力の関連​​|岐阜大学教育学研究科・岐阜大学教育学部

また、学力の低い中学生は、自宅でほとんど予習・復習をせず,勉強時間が短いことが指摘されています。

このことから、家庭学習に積極的に取り組むことは学力の向上に効果的であることがうかがえます。

対処法は、2つ挙げられます。

  • 子どもと話す時間を作る
  • 勉強する環境を整える

それぞれ解説しましょう。

3-2-1.子どもと話す時間を作る

勉強について、塾について、お子様と話す時間を作りましょう。

心を開き、勉強の目的を一緒に確認することで、学習意欲を湧かせることができます。

「勉強しなくちゃいけない」と重々承知していても、中学生の段階では、目先の楽しいこと、悩みごとに気を取られて、目的を見失っていることが往々にしてあります。

塾に対して、疑問や不満を持っていて、打ち明けられずにいる場合もあるでしょう。

ただ「どうしてできないの?」「もっと勉強しなさい」と頭ごなしにいうのではなく、悩みをしっかり聞いて、解決策を一緒に考えてあげることが重要です。

悩みに寄り添ってあげることで、子どもは、『親は自分を信頼してくれている』という安心感を得ます。

心を開いて話すことで頭が整理でき、志望校入学などの目的を達成するために何をすべきかが明確になるのです。

塾に対して悩みを抱えている場合は、話しを聞いた上で、親が塾に相談した方が良い場合もあります。

こちらについては、5.成績が上がらないことを塾に上手く相談するポイント2つを参考にしてください。

家庭学習をしやすいように、環境を整えることも大切です。

漫画やゲームソフト、部活の道具など、勉強に関係ないものが視界に入る所にあると、気が散ってしまいます。

プライバシーを守りたがる年齢ではありますが、そこはきちんと話し合って、勉強机の周りにはそうしたものを置かないようにしましょう。

また、夜更かしをしたり、朝食を抜いたりすると、やる気や集中力の低下につながるため、スマートフォンやゲーム、勉強をするのも何時までと決めるなど、生活リズムも合わせて管理してあげてください。​​

4.【高校生】塾で成績が上がらない理由と対処法

高校生になると、ほとんどの生徒は自分の将来を真剣に考え始めます。

目的意識を持って塾に通い、家庭学習もしているのに成績が上がらない…といった悩みは、小学生や中学生に比べ、より深刻なものになるでしょう。

4章では、そんな高校生のケースについて解説します。

● 高校生|塾に通っているのに成績が上がらない3つの理由
● 親にできる2つの対処法

じっくり理解していきましょう。

やる気があって、自習もしているのに成績が上がらない理由は3つ考えられます。

  • 塾のレベルが合わない
  • 学校と塾の学習内容が合わない
  • 塾が心理的ストレスになっている

それぞれ解説していきます。

塾のレベルが、本人の学力に対して、高すぎる、あるいは低すぎると成績は上がりません。

レベルが高すぎると、1章で述べたように、真剣に授業を受けても、内容を理解してついていくことが難しいため、当然知識も身に付かず、塾はただ通っているだけになってしまいます。

また低すぎる場合も、元々知っていること、できることをなぞるだけになってしまうので無意味です。

塾に行く時間や費用を浪費することになってしまいます。

学校の勉強と、塾の学習内容が合っていないために、成績が上がらない場合もあります。

テキストが違っていたり、進行速度や内容、学習方法が大きく違うと、塾のテストで良い点がとれても、学校では能力が活かせません。

学校のテストで結果が出せず、結果、成績が悪くなってしまうことがあります。

集団塾では、先生やクラスメイトと相性が悪かったり、雰囲気がそぐわないことで、心理的ストレスを感じることがあります。

高校生は、特に勉強や成績に関してストレスを感じやすい年代です。

ストレスを感じると、不眠や不安、イライラ、対人恐怖症などの症状が表れます。

集中力が失われ、勉強にも身が入りません。

塾に通っている成果がないというより、むしろ塾に通っているせいで成績が下がることになってしまいます。

チェック!
【「高校生の生活とストレス・居場所の実態​​」調査】

「高校生の生活とストレス・居場所の実態」の調査で、全体の7割強の高校生がストレスを感じていることがわかりました。

「日頃ストレスを感じることがありますか?」という質問に対し、「よく感じる28%」「やや感じる45%」という結果が出たのです。
また、「よく感じる」は、高学年になるほど多くなる傾向がありました(図5)。

ストレスの内容は、上位3項目が、「学習理解(勉強がなかなか理解できない)51%」、「将来不安(進学・就職についての不安)45%」、「大人矛盾(大人の言うことに矛盾を感じる)40%」となっています(図6)。


出典:高校生の生活とストレス・居場所の実態​​
塾へのストレスといった項目はありませんが、成績が上がらないことや、将来への不安が、高校生を心理的に追い詰めがちであることがうかがえる結果といえるでしょう。
参照:高校生の生活とストレス・居場所の実態​|日本建築学会計画系論文報告集

対処法は、2つ挙げられます。

  • 塾に相談する
  • 転塾を検討する

順にみていきましょう。

成績が上がらない原因が、塾にあるようだと感じたら、一度は(塾の)先生に相談してみることをおすすめします。

「勉強についていけてない…」「内容が学校と著しく違う」

「ストレスを感じているようだ…」

といったことを率直に打ち明けてみましょう。

ただちに解決するとは思えませんが、実際に授業を行っている教師でれば、何かアドバイスをしてくれるでしょう。

生徒に合った勉強法や、レベルの合うクラスに移るなどの提案をしてくれることも考えられます。

相談の仕方については、次章、成績が上がらないことを塾に上手く相談するポイント2つを参考にしてください。

4-2-2.転塾を検討する

今の塾と相性が悪いのであれば、転塾を検討するのも対処法のひとつになります。

塾はそれぞれ特徴が違います。

自分に合った、やる気の出る塾に移ると、当然成績にも良い影響が出ます。

意欲的に通えるようになれば、勉強へのモチベーションも上がるのです。

ただ、新しい塾に慣れ、成果を出すまでには一定の時間が必要です。

大学受験をめざす高校生であれば、2年生のうちに転塾を終えておくのが理想です。

また、「転塾先が合わなくて余計に成績が下がる」ということも考えられるので、塾選びは慎重に行わなくてはなりません。

6.失敗しない!成績が上がりやすい塾選び|3つのポイントも参考にして、できるだけお子様と相性の良い塾を選びましょう。

5.成績が上がらないことを塾に上手く相談するポイント2つ

5章では、成績が上がらないことを塾に相談する方法を解説します。

ここまで、塾に通っているのに成績が上がらない原因と対処法を解説してきましたが、授業に参加していない親の立場では解消できない問題が多々あります。

また、高校生のケースで示したように塾自体に問題がある場合は、塾側に何らかの対応をしてもらわない限り、子どもの成績が上がる可能性は低くなってしまいます。

お子様と話し合い、塾に対応してもらうべき内容かどうかを考えた上で、塾に相談をしましょう。

内容を上手に伝えるポイントは2つです。

●感情的にならない
●簡潔にはっきり伝える

順に解説します。事前にしっかり把握しておきましょう。

一番注意してほしいポイントは、できるだけ感情的にならないことです。

相談の内容が伝わりづらくなりますし、相手に与える印象も良くありません。

声を荒げたり、悩みをぶつけるような態度は、相談というより「そちらが悪い」と決めつけて相手を糾弾しているようなイメージを与えます。

我が子のことばかり主張するクレーマーと思われてしまうと、塾側、講師側に誠実な対応が望みにくくなります。

成績が上がらない悩みの本筋をきちんと伝えて、一緒に解決方法を探ってもらえるよう、落ち着いた態度を心がけましょう。

要件(悩みの内容)、要望(塾に変えてほしいこと等)は、簡潔に、はっきりと伝えましょう。

遠慮して遠回しな表現をすると、何が言いたいのかが相手にしっかりと伝わりません。

問題点がぼやけていて、よくわからないと、塾側も対応のしようがありません。

オブラートに包んで話すことで、深刻な悩みと受け取ってもらえない可能性もあります。

【メモがあると話しやすい!】

端的な言葉で要領よく話すためには、あらかじめ、相談すべきことのメモの用意をおすすめします。

●子どもの現状
●塾に感じている問題点
●塾側こうしてほしいという要望

この3点を明確に伝えられるよう、整理しておきましょう。

「志望校は〇〇なのですが、今は偏差値が〇点足りないんです」
「塾のテストは良かったのですが、学校の同じ教科のテストは〇〇点でした」

というように、実際の答案や通知表を用意して、明確な数字を出して相談すると、相手も具体的な策を講じやすくなります。

6.失敗しない!成績が上がりやすい塾選び|3つのポイント

親御様なりの対処や塾への相談をしても、状況が改善しない場合は、早めに転塾を検討した方が良いでしょう。

ただ、転塾でまた失敗をしてしまったら…という不安もありますよね。

6章では、成績の上がる塾を選ぶ際の3つのポイントを伝授します。

●体験授業を受講する
●授業形式を考えて選ぶ
●複数の塾を比較検討する

転塾後に後悔することのないよう、しっかり把握しておきましょう。

塾選びで失敗しないためには、かならず体験授業を利用するようにしてください。

ほとんどの塾で、無料の体験授業が行われています。

評判や提示された実績だけでは、塾と子どもとの相性はわかりません。

実際に教室で学んでみなければ、感触がつかめないのです。

【学力のレベルが合っているかに着目しましょう】

体験授業で一番注目してほしいのは、学力のレベルが合っているかどうかです。

ここまで解説してきたように、学力のレベルやペースについていけないと、転塾しても成績アップは難しいです。

レベルやペースがしっくりくれば、塾の居心地も良くなり、積極的に授業に参加できます。

勉強のモチベーションも自ずと上がっていくでしょう。

たとえ志望校への合格実績が多数あったとしても、その塾とお子様の相性が悪ければ、転塾の効果は期待できません。

転塾先は、体験授業を経てから判断するようにしましょう。

2つめに考慮すべきポイントは、塾の授業形式です。

さまざまな授業形式がありますが、大きくは「集団型」と「個別指導型」に分けられます。

下表に示したように、それぞれに強み、弱みがあり、どちらが成績アップにつながりやすいかは、子どもの性格や希望によって異なります。

<形式>メリットデメリット
集団型●競争意識が芽生え勉強の意欲が高まる
●段階ごとの計画や目標が明確
●個人のペースに合わせてもらえない
●周りが気になり集中できない場合がある
●個別に比べ講師とのコミュニケーションは取りづらい
個別指導型●生徒個々のペースで学べる
●必要な教科を重点的に学べる
●講師とコミュニケーションが取りやすい
●競争意識を持ちづらい
●個人に合わせるため、目標に到達しづらい場合がある

競争することで学習意欲がアップする子どももいれば、他の生徒がいることで気が散ってしまうタイプもいるでしょう。

お子様のタイプを考え、本人とも話し合った上で、合った形式の塾を選びましょう。

成績の上がる塾を選ぶために、複数の塾見学や体験授業を比較して判断することをおすすめします。

最初に見学した塾が気に入ったとしても、本当にそこで良いかどうかは他と比較しなければわかりません。

できれば3つ以上の塾を訪問して、次のような点を比較しましょう。

  • 教室の雰囲気
  • 塾の設備
  • 講師の雰囲気
  • 立地条件(周囲の治安)

合わせて、お子様との相性を見極めることが重要です。

新しい塾に馴染んで成績を上げるには一定の時間がかかります。

気に入らないからといって、転塾を繰り返してしまうと、子どもはまとまった知識を身に付けることができず、学力を落としてしまうことになりかねません。

成績を本気で上げるための塾選びは、お子様と真剣に向き合い、気持ちに耳を傾けながら慎重に行っていきましょう。

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7.まとめ

塾に通っているのに成績が上がらない原因は、主に3つ考えられます。

  • 学力レベルが高すぎてついていけない​​
  • 「やる気」がない
  • 塾に行っているからと「家庭学習」を怠っている

小中高の段階別に、塾の成果が現れない背景を探ると下表のようになります。

小学生の理由対処法
●勉強をする目的が理解できていない●具体的な目的を持たせてあげる
中学生の理由対処法
●家庭学習をしていない(足りない)●勉強しやすい環境を整える
高校生の理由対処法
●塾のレベルが合わない
●学校と塾の学習内容が合わない
●塾が心理的ストレスになっている
●塾に相談する
●転塾を検討する

この記事が、お子様の成績に関するお悩みの解消に少しでも役立つことを願っています。