湘ゼミコラム

学習塾の選び方

塾が合わないと感じたら|原因の特定・対処法の実践で未来を変えよう

「通っている塾が合わないような気がするけど、どうしたら良い?」
「塾を変えたいけれど、今よりさらに合わない塾に当たってしまったらと思うと踏み切れない…」

現在通っている塾に対して漠然と「合わない」と感じている方やその親御様は、上記のような疑問や悩みを抱えているのではないでしょうか。

結論から言うと、塾が合わないと感じたら、まずはそう感じる本当の原因を探って「辞める・変える・続ける」のいずれかの手段で対処するべきです。

具体的には、以下のような原因に合った対処法を実践しましょう。

塾が合わないと感じたらどうすれば良い?原因別対処法
原因対処法
1.講師との相性が悪い・講師を変更ができないか相談する・新しい塾に変える(体験授業必須)
2.授業スピードが速すぎるor遅すぎる※集団授業の場合・個別指導の塾に変える
3.授業の難易度が高すぎるor低すぎる・自分のレベルに合ったクラスに移動する・初級クラスでも難しい、上級クラスでも簡単すぎる場合は、新しい塾に変える
4.他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない・「塾は友達を作る場所ではない」と割り切る・状況改善の余地がないか相談する・どうしても改善しなければ転塾する
※人間関係の問題はどこにでもついて回るので、転塾はややリスクがある
5.塾の雰囲気が合わない・合わないと感じる理由を明確にし、新しい塾に変える
6.塾の形態が合っていない・新しい塾に変える
7.成長を実感できずやる気が出ない・本人や家庭の中でオリジナルの評価制度を設けてみる・やる気の維持を工夫してくれる講師に変更できないか相談する・学習管理システムを導入している塾に転塾する
8.生活スタイルと合っていない・授業の日程・時間帯を変更できないか相談する
・新しい塾に変える・塾に通うのを辞めることも検討する

上の表の8つの原因に当てはまるものが一つでもあった場合は、この記事を読み終えた後すぐに対処することをおすすめします。

絶対にやってはいけないのは、

・問題を放置して「とりあえず」今の塾に通い続けること

・今の塾から逃れることだけを考えて、深くリサーチせず「とりあえず」転塾すること

の2点です。

どの塾に通うかは、本人の進学先だけではなく、長い目で見ればその後の将来の人生さえも左右する重要な選択です。

塾が合わないと感じる本当の原因とは何なのか、どんな塾であれば自分はがむしゃらに頑張れるのか、徹底的に考える必要があります。

最終的にどうするかはあなた自身で決めなければいけませんが、この記事では塾が合わないと感じている方とその親御様を徹底的にサポートします。


▼この記事のポイント

◎塾が合わないと感じる原因
◎塾が合わない時の対処法
◎合う・合わない塾の判断チャート
◎これから新しい塾を選ぶ際に確認すべき必須事項

この記事を最後までお読みになれば、あなたのお子様が塾に合わない原因を知り、どのように対処すべきかを判断することができます。

そして、新しい塾を選ぶ際のコツを知り、今度こそお子様に合う塾を見つけることができるでしょう。

あなたのお子様が「塾が合わない」という不安やストレスから解放され、自分にぴったりの塾で勉強できるようになって成績が上がることを心から願っています。

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1.塾が合わないと感じる8つの原因

まずは、塾が合わないと感じる8つの原因について解説します。

塾が合わないと感じる原因として、よくあるものは次の8つです。

塾が合わないと感じる8つの原因

1.講師との相性が悪い

2.【集団授業の場合】授業スピードが速すぎるor遅すぎる

3.授業の難易度が高すぎるor低すぎる

4.他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない

5.塾の雰囲気が合わない

6.塾の形態が合っていない

7.成長を実感できずやる気が出ない

8.生活スタイルと合っていない


当てはまる項目があれば、実際に塾が合っておらず早急に対策を講じた方が良い可能性が高いです。

それぞれについて状況も合わせて詳しく説明していきますので、当てはまる項目があるかどうか、しっかり確認してくださいね。

1-1.講師との相性が悪い

塾が合わない原因として、まずはじめに挙げられるのが「講師との相性が悪い」というものです。

「講師」「生徒」というそれぞれの役割があっても、結局は人と人との関係である以上、相性というものが存在します。

講師も一人の人間であるため、

・生徒さんとの向き合い方
・人柄
・頭の回転の速さ・柔軟性
・仕事(学習指導)に対する姿勢

といった要素には個人差があります。

同じ講師の授業を受けても「良い先生だな」と感じる生徒さんもいれば、「苦手だな」と感じる生徒さんがいるのは、ごく自然なことです。

指導者として問題がある講師の場合は状況改善の余地もありますが、単純に「相性が悪い」という場合は、講師側に改善を求めることも難しいでしょう。

いずれにしても重要なのは、あなたが苦手だと感じる講師の「どのような要素」が「なぜ苦手だと感じるのか」を明確にすることです。

以下のチェックリストに当てはまるものがないか、確認してみましょう。

放っておいて欲しいのに、講師は雑談が好きでよく話しかけてくる
明るく開放的な雰囲気が好きなのに、講師は静かで真面目な環境を好む
特定の子どもに贔屓をしているように感じる
質問をしても答えてくれない、もしくは面倒そうに対応される
「〜しなさい!」など講師の態度が威圧的である
講師に笑顔があまり見られず嫌われているような気持ちになる


上記のように、講師との相性が悪いケースにはさまざまな状況が考えられます。

「合わない」と感じる講師から授業を受け続けるのは、生徒さん自身にとって精神的な負荷をかけ続ける行為であり、本来発揮できるはずの学習意欲や成績が低下する恐れがあります。

対処法を考える前に、相性が悪いと感じる理由をしっかりと言語化しておきましょう。

講師との相性が悪いと感じる場合の対処法
・講師を変更ができないか相談する人柄や授業のスタイルが違う講師に担当してもらえれば、状況が改善される可能性があります。
→詳しくは「2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える」をチェック
・新しい塾に変える講師の変更が難しければ、塾そのものを変えるのも手段の一つです。※講師との相性を見るために、必ず体験入塾をしてから転塾しましょう
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-2.【集団授業の場合】授業スピードが速すぎるor遅すぎる

集団授業の場合、「授業が進むスピードが速すぎる、もしくは遅すぎる」というのも、塾が合わないと感じる原因です。

なぜなら、授業スピードが速すぎると「もう少しでわかりそう…あ、もう次に進んじゃった」と理解するチャンスを逃してしまい、結局わからずじまいで授業にどんどんついていけなくなります。

反対に授業スピードが遅すぎると、本来なら理解が早い分演習を重ねて実力を定着させられるのにも関わらず、周囲に合わせたスピードで授業を受けるしかなく、時間を持て余し集中力が切れてしまいます。

いずれにしても、自分の理解スピードに合っていない授業を受け続けてしまうのは、本来の力を発揮できないことから成績の低迷につながるため非常に危険です。

個別指導の塾であれば、生徒さん一人ひとりのペースに合わせて授業スピードを調整してくれますが、集団授業の場合は質問する生徒さんが大勢いると、一人ひとりに十分な質問時間が確保されない場合もあります。

一回の授業で過不足なく内容を理解するためには、授業のスピード感が自分に合っているかどうかが非常に重要です。

以上のことから、授業スピードが速すぎるor遅すぎるというのは、塾との相性が悪いと感じてしまう大きな原因だと言えるでしょう。

授業スピードが速すぎるor遅すぎると感じる場合の対処法
・個別指導の塾に変える授業のスピード感が自分に合っているかどうか、一度や二度体験授業を受けただけでは見抜けないため、集団塾への転塾よりも自分のペースに合わせてくれる個別指導への転塾がベターです。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-3.授業の難易度が高すぎるor低すぎる

授業の難易度が高すぎたり低すぎたりする場合にも、塾が合わないと感じるでしょう。

なぜなら、授業の難易度が高すぎると

・「何を言っているのかわからない」という状態が積み重なり、周囲からどんどん置いていかれる
・自身で考えて問題を解くことができなくなり、わからない問題は飛ばしてしまう

といった事態が起こり、反対に難易度が低すぎると

・「簡単すぎてつまらない」「もうわかっていることばかり教えられる」と不満を感じるようになる
・本来であればもっと効率良く学習が進められるはずの時間を無駄にしてしまう

といった事態が発生し、いずれも学習意欲の低下や成績向上の妨げとなります。

学力が生徒さんによって違うのは当然ですが、問題なのは「自分の学習レベルに合ったクラスに割り振ってもらえるかどうか」です。

クラス数が少ない塾の場合、自分の学習レベルにちょうどマッチするクラスが存在しないという可能性もあります。

さらに、塾全体のレベルが合っていないと「最も上のクラスでも難易度が低すぎる」「最も下のクラスでも難易度が高すぎる」と感じる場合もあるので、転塾を見据えてのクラス変更が望ましいでしょう。

授業の難易度が高すぎるor低すぎると感じる場合の対処法
・自分のレベルに合ったクラスに移動する授業の難易度が高すぎる場合は一つ下のクラスに、低すぎる場合は一つ上のクラスに移動できないか、塾側に相談してみることで、自分の学力に合った授業を受けられる可能性があります。
→詳しくは「2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える」をチェック
・初級クラスでも難しい、上級クラスでも簡単すぎる場合は、新しい塾に変える塾内に自分の学力にマッチするクラスがなければ、より難易度の高い・低い塾に転塾するのも一つの方法です。※授業のレベル感をチェックするため、必ず体験入塾をしてから転塾しましょう
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-4.他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない

通っている塾の生徒さんと良好な人間関係を築けていない場合も、「塾が合わない」と感じる原因の一つです。

例えば、次のようなケースが挙げられます。

・授業中に他の生徒さんがおしゃべりをしていてうるさい・真面目すぎる生徒さんばかりで休み時間も会話ができず息が詰まる・素行が悪い生徒さんがいて風紀が乱れる・友達ができず疎外感を感じる・いじめられる


学習塾は学力の向上という共通の目的を持った人が集まる場所ですが、共通点がある分閉鎖的な空間になりやすく、人間関係が悪いと精神的に大きなストレスを感じてしまいます。

これは講師との相性についても言えることですが、生徒さん同士の人間関係の問題は教室内での孤独・孤立を生むため、特に大きなストレスになりやすいです。

ストレスがあると勉強に集中できないばかりか、最終的には塾に行くこと自体が嫌になってしまう可能性もあるので、早急に対処すべき要素だと言えるでしょう。

他の生徒さんと良好な人間関係を築けていないと感じる場合の対処法
・「塾は友達を作る場所ではない」と割り切る意志の強い生徒さん向けの方法。気持ちの切り替えが上手くいけば、余計な人間関係に気を回す必要がなくなるため、勉強のみに一点集中して成績向上のチャンスにもなり得ます。
・状況改善の余地がないか相談する問題のある生徒さんがいる場合は、塾側から注意してもらうことで状況が改善される可能性もあります。他のクラスへ移動することで人間関係の問題が解決する場合も。
→詳しくは「2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える」をチェック
・どうしても改善しなければ転塾する人間関係の問題はどこにでもついて回るため転塾はややリスクがありますが、成績に大きく悪影響を及ぼす生徒さんがいる場合は検討してみても良いでしょう。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-5.塾の雰囲気が合わない

塾の雰囲気が合わないというのも、塾が合わないと感じる原因の一つです。

塾の雰囲気とは、人間関係で言うところの「ノリ」に当たるもので、どんな雰囲気の中授業を進めるかは塾によって実にさまざまです。

塾によって違う雰囲気の一例
・生徒さんのやる気に火を点ける熱血指導が売りの塾
・勉強への苦手意識を無くすために、遊び心のあるフランクな授業が売りの塾
・生徒さん一人ひとりに寄り添い、家族のような信頼関係を大切にする塾


学校で「ノリ」が合わないクラスメイトとは友達になりづらいのと同じように、雰囲気の合わない塾に入ってしまうと、授業の難易度やスピードに問題がなくても苦手意識を持つようになります。

雰囲気の合わない塾に入ってしまうと⋯
・生徒さんのやる気に火を点ける熱血指導が売りの塾

→元々自発的な学習意欲が高い生徒さんの場合、「頑張れ!」と過剰に応援されるとかえってやる気を削がれることがある
・勉強への苦手意識を無くすために、遊び心のあるフランクな授業が売りの塾

→受験に必要なことだけ教えてほしい真面目な生徒さんにとってはストレス
・生徒さん一人ひとりに寄り添い、家族のような信頼関係を大切にする塾

→人見知りな生徒さんにとっては、講師との距離が近すぎると鬱陶しい・苦痛だと感じてしまう


このように、塾の雰囲気が合わないことが原因でやる気を削がれ、結果的に塾に行くのが憂鬱になってしまったり学力が思うように伸びないというケースもあるため、注意が必要です。

塾の雰囲気が合っていないと感じる場合の対処法
・合わないと感じる理由を明確にし、新しい塾に変える塾全体の方針として決まっていることが多いため、塾側に相談しても解決してもらえない可能性が高いです。転塾の際は「前の塾の何が苦手だったか」を明確にしておけば、正反対の雰囲気を持つ塾(=自分に合う塾)を選びやすくなります。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-6.塾の形態が合っていない

塾が合わないと感じる原因、6つめは「塾の形態が合っていない」です。

「個別指導か集団授業か」、集団授業の中でも「少人数制のクラスか大人数制のクラスか」といった塾の形態は、実は生徒さんの性格によって向き不向き(好み)が大きく分かれます。

具体的に、それぞれの形態の塾にマッチするのはどんな性格の生徒さんなのか、例を見てみましょう。

塾の形態にマッチした生徒さんの性格(一例)
個別指導向き・マイペースでおっとりしたところがある・集中しすぎると周りが見えなくなってしまうことがある・周囲と合わせること、集団行動が苦手・引っ込み思案で自分から手を挙げて質問等ができない・仲の良い人が同じ教室にいると、つい話したりふざけてしまう
集団授業向き大人数制向き・大勢の中で競うのが好き・積極性が強く、大勢の前でも物怖じせず手を挙げられる・自分よりも成績の良い人が身近にいるとやる気が出る
少人数制向き・一対一の会話が苦手だが、集団行動も得意ではない・誰かに見張られていないと集中力が途切れることがある


本人の性格や特性が塾の形態と合っていないと、本来伸ばせるはずの成績も伸びず、効率の悪い学習方法を自ら選んでしまっていることになります。

思うように成績が伸びないうえに講師からも評価してもらえず、勉強へのやる気がどんどん低下していくため、早急に対処しなければならない要素だと言えるでしょう。

塾の形態が合っていないと感じる場合の対処法
・新しい塾に変える集団授業が苦手であれば個別指導、大人数のクラスが苦手なら→少人数制のクラス、といったように、自分の性格に合った場所への移動が効果的です。
一つの塾で集団授業と個別指導の両方のクラスが用意されていないケースも多いため、転塾を検討すると良いでしょう。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック


1-7.成長を実感できずやる気が出ない

成長を実感できずやる気が出ないというのも、塾が合わないと感じる原因の一つです。

生徒さんのやる気を引き出すのは、本来であれば学習塾の役割ですが、生徒さん一人ひとりが成長を実感できる仕組みづくりが不十分な塾もあります。

【成長を実感できる仕組みづくりとは?】学習塾では、生徒さんのやる気を維持・向上させるために、一人ひとりの成績を可視化する独自の仕組みを作っているケースが多く見られる。例)
・成績の推移をグラフなどで可視化し、自分の成長度合いをいつでも確認できるようにする
・定期的にテストを行い、全問正解者や成績優秀者を表彰する
・成績が伸び悩んでいる生徒さんに面談の場を設ける


上記のような仕組みづくりができていないと、はじめはやる気があった生徒さんも徐々にマンネリ化していったり、「自分は何も成長していない」と思い悩んでしまうケースも少なくありません。

これは生徒さんや講師個人のやる気の問題というより塾全体での取り組みの問題であるため、「やる気が出ないのは自分がだらしないせいだ」と責める前に、「塾側はこちらがやる気になるような仕組みを用意してくれていただろうか?」と疑ってみることをおすすめします。

成長を実感できずやる気が出ないと感じる場合の対処法
・本人や家庭の中でオリジナルの評価制度を設けてみる工夫次第では、塾に頼らずやる気を管理することもできます。これまでのテストの点の推移をグラフ化してみたり、マスターした単元を一覧にしてみるなど、本人のやる気が出る方法で評価してみましょう。
※他の生徒さんとの比較は悪いプレッシャーになりやすいため、あくまで「自分自身の成長」にフォーカスした評価をおすすめします
・やる気の維持を工夫してくれる講師に変更できないか相談する生徒さんのやる気を引き出すのが上手い講師が同じ塾内にいる場合は、その講師に担当を変更してもらえないか打診するのも一つの方法です。
※学力別にクラスが分かれている集団授業の場合は、講師を変更することで授業レベルが自分に合っていないものになってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
→詳しくは「2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える」をチェック
・学習管理システムを導入している塾に転塾する塾内で問題を解決できない場合は、成長を実感できる仕組みづくりをきちんと行っている塾に転塾することで、やる気や成績アップにつながる可能性があります。
※入塾前に「生徒が自分の成長を実感できるよう、どんな仕組みを設けていますか?」と質問してみるのも効果的です。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック

1-8.生活スタイルと合っていない

塾のスケジュールが生活スタイルに合っていない場合も、「この塾は自分には合わないな」と感じてしまいやすいでしょう。

無理のあるスケジュールで塾に通い続けると、私生活に支障が出てくるため、塾へのやる気や成績にも悪影響を及ぼしやすいです。

塾を「生活スタイルと合っていない」と感じやすいケースには、次のようなものがあります。

塾が生活スタイルと合っていないと感じやすいケース(一例)
・進学校に通っており、毎日学校から大量の宿題が出るにもかかわらず、放課後は週5日・夜までみっちり塾の授業が入っている
・隔週で塾以外の習い事をやっており、習い事と塾が重なる日は塾の授業日を振り替えたいが、振替授業に対応してもらえないため無理なスケジュールで両方をこなしている

このように、塾に合わせてその他の用事や私生活を歪めてしまうと、どこかで無理が生じてどれも上手く回らないという状況に陥ってしまいます。

特に、日程が調整しづらい集団塾に通っていると、塾に行くはずの日に部活や習い事の発表会などの予定が入り、塾との調整が難しいこともあるでしょう。

個別指導でも、授業の振替ができない場合があります。予定自体が重ならなくても、放課後の予定が多ければ、塾の宿題に取り組む時間を捻出することが難しくなります。

それでも宿題は提出しなければならないので、適当に記入したり、答えを見ながらその場しのぎで宿題をこなしてしまうこともあるでしょう。

放課後にたくさんの予定がある子どもの場合は、振替のきく個別指導や通信教育にするなど、できるだけ生活スタイルに、柔軟に合わせられる塾に変える必要があるのです。

生活スタイルと合っていないと感じる場合の対処法
・授業の日程・時間帯を変更できないか相談するまずは、今通っている塾である程度の融通がきかせられないか、相談してみましょう。→詳しくは「2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える」をチェック
・新しい塾に変える塾側で調整が難しければ、生活スタイルとマッチしている塾を新たに探すことをおすすめします。
→詳しくは「2-2.新しい塾に転塾する」をチェック
・塾に通うのをやめることも検討する(受験以外の目的で塾に通っている場合)どうしても塾よりも優先したいこと(習い事や学校の勉強など)がある場合は、塾に通うのをやめることを検討してみるというのも一つの方法です。※受験を目的に塾に通っている場合は、基本的にこちらの方法はおすすめしません。辞めることで生じるリスクなど入念に調べておきましょう。
→詳しくは「2-3.塾そのものに通うのを辞める」をチェック

2.塾が合わないときの3つの対処法

続いて、塾が合わないときの対処法について、以下の順にお話ししていきます。

塾が合わないときの対処法

①今の塾は継続したまま講師やコースを変える

②新しい塾に転塾する

③塾そのものに通うのを辞める

手軽なものから順にご紹介していきますが、この記事では基本的には「新しい塾に変える」方法をおすすめしています。

まずは「①今の塾は継続したまま講師やコースを変える」という対処法を視野に入れても良いのですが、今の塾に相談して状況が改善されないと判断したら、辞める方向にシフトすることも選択肢に入れておきましょう。

3つの対処法について、その理由を詳しく説明していきます。しっかりお読みになり、あなたがどうすべきか判断するのに役立てていただければ幸いです。

2-1.今の塾は継続したまま講師やコースを変える

塾が合わないと感じた時の対処法として、最も手軽と言えるのが「今の塾は継続したまま講師やコースを変える」というものです。

これまでの環境をガラリと変えるには塾を変えるのが最も効果的な方法ですが、実際に転塾するとなると

「自宅から通える範囲に他の塾がない!」

「入塾したばかりで料金が無駄になるのが勿体無い!」

「慣れない環境に身を置くことでかえってストレスが増えたらどうしよう⋯」

など、さまざまなハードルが生じます。

今すぐ転塾に踏み切れない場合は、まずは今の塾の中で環境を変えることができないかを探ってみると良いでしょう。

本章では、今の塾を継続したまま講師やコースを変える方法について、以下の順に紹介します。

・担当講師や校舎長に現状を相談する
・本人に合いそうな講師・コース・日程への変更を依頼する
・一定期間様子見し、効果が出なければ転塾も検討する

実際に塾側へ相談・手続きする場面を想像しながら、読み進めていきましょう。

2-1-1.担当講師や校舎長に現状を相談する

まずは、担当講師や校舎長に現状を相談します。

「1.塾が合わないと感じる8つの原因」で見つけた塾が合わないと感じる原因と、対応して欲しいことを塾側に伝えましょう。

誰に相談するのが良いかは悩みの種類によって違うため、原因に合った適切な相談先を選ぶことが重要です。

校舎長に相談した方が良いケース
・講師との相性が悪い(希望の講師がいればそれを伝える)・成長を実感できずやる気が出ない
→講師に原因がある場合は本人に相談すると角が立つため、上司にあたる校舎長に相談するのがベター
担当の講師に相談した方が良いケース
・授業の難易度が高すぎるor低すぎる・他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない・生活スタイルと合っていない
→上記の場合は、教室内の空気や生徒さんの志望校・学力をよく知っている担当講師に相談した方が的確なアドバイスをもらいやすい。コースや塾を変えなくても、講師自らが授業内でフォローして問題が解決するケースもある

2-1-2.本人に合いそうな講師・コース・日程への変更を依頼する

塾側と相談して今後の方針が決まったら、講師・コース・日程の変更を依頼します。

【講師変更を依頼する】・講師との相性が悪い・成長を実感できずやる気が出ない
【コース変更を依頼する】・授業の難易度が高すぎるor低すぎる・他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない
【日程変更を依頼する】・生活スタイルと合っていない

各種変更手続きのやり方は塾によって異なるので、相談時に確認しておきましょう。

2-1-3.一定期間様子見し、効果が出なければ転塾も検討する

希望した環境に身を置いたら、一定期間様子を見ましょう。

ここで注意しなければならないのが、講師やコースを変更しても問題が解決されない場合もあるということです。

「次の模試で前回よりも成績が上がっていなければ転塾」など、あらかじめ締切を設けておき、「やっぱり合わない」と感じたら速やかに転塾に踏み切りましょう。

塾に相談して講師やコースの変更を受け入れてもらった以上、すぐに辞めてしまうのは申し訳ないと感じるかもしれませんが、どんな環境で勉強するかは今後の人生を左右する進路を決めるための大事な選択です。

今通っている塾への遠慮で、今後の人生を棒に振ってしまっては元も子もありません。

生徒さん本人だけではなく、家族でサポートしながら、強い気持ちで自分に合った塾を選び取りましょう。

2-2.新しい塾に転塾する

塾が合わないときの最も効果的な対処法と言えるのは、新しい塾に転塾することです。

あなたが今の塾を合わないと感じている原因や塾側の対応によっては、講師やコースを変えるだけでは問題解決につながらないケースがあります。

講師・コース等の変更によって問題が解決されないケースの例
・講師の人柄と学習レベルの両方に満足できるクラスがない
・集団授業を合わないと感じているが、今通っている塾に個別授業のコースがない
・塾全体の雰囲気が合っていない

このような場合は、新しい塾へ転塾して環境を大きく変える必要があります。

転塾までのステップは、以下のとおりです。

・退塾から転塾までのスケジュールを立てる
・現状の問題が解決しそうな転塾先を探す
・体験入塾する

具体的にどのようなことをすれば良いのか、一つずつお伝えします。

2-2-1.退塾から転塾までのスケジュールを立てる

まずは、今通ってる塾を辞めて新しい塾に入るまでのスケジュールを立てましょう。

退塾から転塾までのやるべきことには、次のようなものがあります。

退塾~転塾までにやるべきこと
・今通っている塾に辞めることを伝える、日程の相談・退塾手続き・新しく通う塾の候補を探す(複数でもOK)・体験授業を受ける・入塾テストを受ける・入塾手続き


上記の手続きをどのようなタイミング・順番で行うのがベストかは状況によって違うため、自分にとって最も効率の良いスケジュールを組み立てる必要があります。

例えば、

・通いたい塾の候補が複数あるため、今の塾は早めに辞めて空いたスケジュールに体験授業をどんどん入れる
・もうすぐ進級なので、今の学年までは元の塾に通い、学習単元のキリが良い年度初めに合わせて転塾する
・本人のストレスが限界に来ているので、まずは一刻も早く今の塾を辞めて一休みし、回復を待つ間に家族が新しい塾の候補を探しておく

といったように、ただやみくもに転塾に向けて準備を進めるのではなく、本人にとって無理・無駄のないスケジュールを目指しましょう。

【注意】受験日まで半年を切っている場合は慎重に!
受験日までもうあまり日が無い場合は、転塾が逆効果になる可能性があるため、注意が必要です。
一般的には、新しい塾に慣れて学習の成果が出始めるまでにおよそ3ヵ月~半年はかかると言われており、新しい塾に馴染む前に受験本番を迎えてしまう可能性があります。
合わない塾に通い続けることは本人にとってストレスになりますが、転塾して環境を大きく変えるのにもストレスがかかります。
受験当日をベストなコンディションで迎えるためにどちらがより良い選択か、家族で話し合って慎重に判断しましょう。

2-2-2.現状の問題が解決しそうな転塾先を探す

続いては、現状の問題が解決しそうな転塾先を探します。

前章「1.塾が合わないと感じる8つの原因」で当てはまった原因を解決してくれそうな塾を探し、今の塾で困っていることも含めて相談してみましょう。

転塾先への相談例
「前の塾は授業のスピードについていけなくて⋯集団授業が向いていないようで、個別指導に変えようかと思っています。こちらでは生徒一人ひとりに合った学習ペースを探りながら授業を進めてくれますか?」
「集中力が切れると遊びたくなってしまうようで、どこの塾でも煙たがられてしまいます。そんな子でも成績を上げられたというケースは過去にありますか?」

このように、過去にいた生徒さんの事例なども併せて聞いてみると、「この塾なら今抱えている問題を解決できるかもしれない!」と明確にイメージしやすくなります。

相性の良い塾の探し方については記事の後半「5.これから新しい塾を選ぶときに確認すべき必須事項5つ

」で詳しくご紹介しますので、ここでは「転塾先を探す」というステップが重要であることだけ押さえておきましょう。

2-2-3.体験入塾する

新しく通う塾の候補が絞れたら、体験入塾をしましょう。

体験入塾の料金や授業回数は塾によってさまざまですが、たった一回の体験授業で塾全体の雰囲気を把握するのは難しいため、可能であれば複数回受けられる塾を選ぶのがおすすめです。

体験授業を受けている最中は、元の塾で「合わない」と感じた原因が新しい塾では解消されそうか、以下のポイントを参考に厳しい目でチェックしましょう。

体験授業でチェックすべきポイント
・講師の様子生徒さんへの接し方、授業の進め方、声のトーンやテンポなど
・他の生徒さんの様子(集団授業の場合)授業態度、講師との信頼関係など
・塾の方針カリキュラムや指導方法、宿題の多さ、テストの頻度など

「講師は優しそうだが、教室に緊張感がなく集中できなさそう」など、少しでも不安を感じる場合は入塾を見送って他の塾に体験入塾してみるのも一つの方法です。

また、体験授業の前後に面談がある場合は、

・親身になってこちらの話を聞いてくれるか

・強引に入塾の勧誘をしてこないか

などのポイントも併せてチェックしておくと良いでしょう。

2-3.塾そのものに通うのを辞める

受験以外の目的(学校の勉強の補強など)で塾に通っている場合は、塾そのものに通うのを辞めるという選択肢もあります。

塾を辞めるというのは勇気のいる選択ですが、以下の手順に沿って詳しく解説しますので、迷われている場合はご参考にしてください。

・塾を辞めた場合の学習プランを立ててみる

・「塾を辞めて得られるもの」と「塾を辞めずに得られるもの」を天秤にかける

・一時的なストレスであれば「休塾」も検討する

2-3-1.塾を辞めた場合の学習プランを立ててみる

まずは、塾を辞めた後に自主学習でどこまで補えるか、学習プランを立ててみましょう。

例えば、学校の授業の予習・復習や宿題を塾でサポートしてもらっていた場合は、

・自分で勉強する時間を確保する(平日は◯時間、休日は◯時間と細かく決める)

・わからない問題は休み時間を利用して学校の教師に質問する

など、塾のサポートなしでも成績が落ちない学習プランを立てる必要があります。

自主学習は誘惑が多く、本人のやる気頼りでは限界があるため、家族がどこまでサポートできるかなどの要素も重要です。

なお、実現できそうな学習プランが立てられない場合や

・受験目的で塾に通っている

・進級が危ういほど成績が落ちている

といった場合は、塾を辞めることでその後の進路に大きく影響を及ぼすリスクがあるため、塾を辞めること自体を思い留まった方が良いでしょう。

2-3-2.「塾を辞めて得られるもの」と「塾を辞めずに得られるもの」を天秤にかける

塾を辞めても本当に良いのか判断がつかない場合は、「塾を辞めて得られるもの」と「塾を辞めずに得られるもの」を天秤にかけてみましょう。

塾を辞めることで、成績が落ちるだけではなく「一度始めたことを最後までやり抜かなかった」という経験がその後の人生においてマイナスに働く可能性はあります。

一方で、苦手な塾に嫌々通い続け貴重な十代の時間を捧げることで失うものもあるかもしれません。

塾を辞めるかどうかという難しい決断をする際に重要なのは、「何を失うか」ではなく「何を得たいか」で選ぶことです。

あくまで参考の一つとして、以下の例をご覧ください。

塾を辞めて得られるもの・塾を辞めずに得られるものの例
【塾を辞めて得られるもの】・自由な時間が手に入る・精神的に開放される
→心身の健康を取り戻し、本来やりたかったことに打ち込めるようになる可能性がある
【塾を辞めずに得られるもの】・安定した成績を維持できる・一つのことをやり遂げた達成感が得られる
→勉強と遊びのメリハリが付けられる、内部進学などを狙っている場合は有利に働くこともある

いずれにしても、どちらを選んでも良いところ取りはできません。

今本当に大切なものは何かを見極め、何かを失う覚悟で後悔しない選択を取るべきだと言えるでしょう。

生徒さん本人で決めるのが難しい年齢であれば、親御様が本人の話をしっかり聞いて、後悔の残らない方へと導いてあげることが重要です。

2-3-3.一時的なストレスであれば「休塾」も検討する

根を詰めすぎて一時的に強いストレスがかかり、塾に通いたくなくなってしまった等の事情がある場合は、決断を急がずしばらく休んでみるというのも一つの方法です。

精神的に不安定な思春期のお子様の場合、「あの塾は合わない!絶対に辞めたい!」と強く訴えていても、一時的な感情である可能性もあります

一定期間間を空け、その間は趣味やスポーツに打ち込んで心身ともにリフレッシュすることで、「やっぱり将来に必要だから通おう」という気になるかもしれません。

休塾できる期間の上限や休んでいる間の料金がどうなるかなどは塾によって異なるため、前もって確認しておくと良いでしょう。

3.塾が合わないのなら「まずは今の塾に相談・改善が見られなければ速やかに転塾」がおすすめ

ここまで、塾が合わないと感じる原因と対処法について解説してきましたが、本記事の結論としては「まずは今の塾に相談・改善が見られなければ速やかに転塾」という考え方をおすすめします。

なぜなら、合わない塾を無理に続けていても、今後成績が上がる可能性は低いからです。

実際に、湘南ゼミナールに転塾をした人の体験談をご覧ください。

◎Uさん(千葉:東葛飾)湘ゼミに入る前は別の塾に通っていましたが、「全く」勉強ができませんでした。ですが、湘ゼミに入り毎日の勉強が少し楽しいと思えるようになりました。御三家特訓講座では、精神力がものすごく鍛えられました。辛い受験期を乗り越えられたのは湘ゼミにいたからです!
◎Kさん前塾では自分でペースを掴めず、定期テストでも平均より少し下の順位でした。中1の冬に転塾しましたが、湘南ゼミナールは熱心に指導してくれました。宿題をしていないと、何故やらなかったのか、どうするのかをしっかり聞いてフォローしてくれました。・・・冬休みには過去問は全て合格圏に入るようになり、無事合格することができました。面接の練習で尊敬する人を塾の先生と言っているのを聞いて感謝するとともに、少し嫉妬しました。(参照:みん評

上記の体験談からもわかるように、自分に合う塾に入れば勉強に意欲がわき、成績も次第に上がっていきます。

「塾を変える」という決断は、金銭面・精神面・時間の面で「もったいない」と抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、自分に合った塾を探して入り直す方が長期的に見れば効率が良いと言えるのです。

さらに、皆さんもご存知の通り、塾の料金は決して安い金額ではありません。

大きく効果が出ないのに、ストレスを溜めながら月々数万円もの料金を払い続けるのはあまりにも勿体無いと言えます。

ここで問題になってくるのが「転塾先選びに失敗するリスク」ですが、塾選びのポイントを抑えて事前にしっかりと見極めれば、自分に合った塾を探し出すことは可能です。

一体どのように自分に合う塾を見つければ良いのか、次章以降でお伝えします。

4.【次こそ失敗しない】自分に合う塾が見つかる判断チャート

今の塾を辞めて新しい塾に変える場合、最初に決めなければならないのが塾のスタイルです。

塾には主に4つのタイプがあり、それぞれ次のような特徴があります。

タイプ特徴
①集団授業学校の授業のように、集団で授業を受けるスタイル
<メリット>・クラスの生徒さん同士、良きライバルになれる
<デメリット>・人間関係がこじれる場合がある・その都度質問できない・授業の日時が固定されている
②個別授業講師1人に対し生徒さんが1〜2名の個別スタイルで指導を受ける
<メリット>・講師との質問やコミュニケーションが取りやすい・振替などに柔軟に対応してくれることが多い
<デメリット>・講師との相性が悪ければ逃げ道がない・孤独を感じやすい
③自立型講師1人に対し生徒さん10〜20名が在籍して問題を黙々と解くスタイル
<メリット>・自分のペースを保てる・わからない部分は質問できる
<デメリット>・自力で学習する力が必要・問題演習が中心なのである程度の理解力が必要
④映像授業あらかじめ録画されている映像を見て学ぶ(オンラインと塾タイプがある)
<メリット>・時間を効率よく使える・講師の質が高い・何度でも繰り返し聞ける
<デメリット>・集中力がないと飽きやすい・その都度質問ができない

子どもの性格や生活スタイルなどによって適正が異なるので、どのタイプの塾にするかは非常に重要なポイントです。

子どもに合っていないタイプの塾に通わせてしまうと、どんなに良い塾に通っても成績が上がらず、また「塾が合わない」という悩みに直面してしまうでしょう。

そこで、どのタイプが自分の子どもに合っているのかを知るために、判断チャートを作成しました。ぜひお子様の塾のタイプ選びの参考にしてください。

【塾のタイプ判断チャート】

いかがでしたか?

上記のチャートにあるように、子どもの目標や性格、生活スタイルなどを総合的に見て、適切な塾のタイプを選んでいきましょう。

5.これから新しい塾を選ぶときに確認すべき必須事項5つ

「この塾にしよう!」と、子どもに合いそうな新しい塾を見つけた際は、必ず事前に確認しておくべきことがあります。それは、次の5点です。

①口コミや評判②講師のレベル③使っている教材④振替授業の有無⑤体験授業の有無

上記5点を事前に確認しておけば、新しい塾に入ってから「やっぱり塾に合わない」と後悔することはありません。

次の塾も合わないと感じてしまえば、「塾じゃなくて勉強自体が合わないのかな」というように、子どもが勉強自体に大きな劣等感を感じてしまうことにもなりかねません。

そこで、これから説明する5つのポイントを理解し、塾を決める前にしっかり確認しておきましょう。

5-1.口コミや評判

気になる塾を見つけたら、HPやチラシ、口コミサイトなどを見て、塾の口コミや評判を事前に調べておきましょう。知り合いで実際に通ったことがある人がいれば、体験談を聞いておくのもおすすめです。

口コミや実際に通ったことがある人のリアルな話は、宣伝文句を並べる広告よりも信頼できるからです。

口コミや評判を調べるときは、次の点に着目しましょう。

・講師の人柄・指導法・厳しさ・教室の雰囲気・成績の向上率・志望校合格の実績・料金・(辞めた人がいれば)辞めた理由

上記にあるように、プラスだけでなくマイナス要素の口コミも必ず調べておきましょう。

実際に通うことをイメージできるよう、できるだけ詳細をリサーチしておくことがポイントです。

5-2.講師のレベル

塾の講師のレベルは、とても重要なポイントになります。

講師のレベル次第で生徒さんの成績が上がるかどうかが決まると言っても過言ではないからです。講師のレベルを調べる際は、次の点を確認しましょう。

・講師の学歴・講師の経歴・雇用形態(社員か学生スタッフか)・講師の研修や勉強会が実施されているか

注意しなければならないのが、講師の学歴だけに惑わされないことです。学歴が高ければそれだけ勉強に励んできた証拠ではありますが、必ずしも現在の実力とは限りません。

過去の学歴よりも、現在もなお勉強や研修に励み、知識や指導の実力を習得し続けているかということが最も大事なポイントになります。

また、大手の進学塾の場合、YouTubeで講義を見れる場合もあります。検討段階で確認しておきましょう。

担当講師が途中で変わることがないかも確認しよう

学生のスタッフだけを雇っている場合も注意が必要です。

担当講師が途中で変わってしまう可能性があるからです。大学生の場合は、大学の長期休みで実家に帰省して休暇を取ったり、急に辞めてしまう可能性もあります。

学生のスタッフでも優秀な講師もいますが、できれば正規雇用のスタッフを多く雇用している塾の方がおすすめです。

5-3.使っている教材

塾で使っている教材についても、オリジナルの教材を使っているかどうかを事前に調べておきましょう。

オリジナルの教材を作れるということは、塾にそれだけ指導実績があり、受験のノウハウを蓄積している証拠でもあるからです。

塾のクラスに応じて初級、中級、上級など難易度別に分かれていることも多いので、自分のレベルに応じて勉強を進めることができます。

おすすめできないのは、書店やインターネットなどで普通に販売されている量産型の教材を使用している場合です。

一般販売されている教材を使用しているのであれば、わざわざ高額な料金を支払って塾に入る意味はないといえるでしょう。

5-4.振替授業の有無

振替授業があるかどうかも確認しておきましょう。

塾に通っていれば必ずと言っていいほど都合の悪い日が出てきます。振替授業ができなければ、授業に遅れてしまったり、料金が無駄になってしまうからです。

個別指導の場合は振替授業に対応している塾が多いです。ただ、講師の数が少ない場合は、振替授業になると教科専門外の講師やスタッフが代わりに担当することもあります。

希望する塾が振替授業を行ってくれるのか、行ってくれるとすればどのような対応をしてくれるのかまで詳しく確認しておきましょう。

5-5.体験授業の有無

入塾する前のポイントになりますが、希望する塾が体験授業を実施しているかどうかも重要なポイントです。

塾に入る前は必ず体験授業で授業のレベルや講師の質、塾や教室の雰囲気を確認しておく必要があるからです。

ほとんどの塾が無料で体験授業を実施していますが、中には見学だけで、体験授業がない場合もあります。

体験授業を無料で行えないということは、自分の塾に自信が持てていない表れでもあるので、そのような塾は候補から外した方が無難です。

6.次こそ合う塾を見つけたいなら「湘南ゼミナール」がおすすめ

今の塾を辞めることを決め、これから新しい塾を探すのなら、ぜひ湘南ゼミナールをご検討ください。

湘南ゼミナールは「5.これから新しい塾を選ぶときに確認すべき必須事項5つ」で解説したポイントをすべて網羅しているだけでなく、さらに次の4つのポイントが特徴です。

①講師陣のレベルが高い②種類豊富なコース内容③首都圏を中心に全253校舎④合う・合わないを入塾前に見極められる「体験授業」を実施している⑤合格実績が豊富

それぞれについて詳しく説明していきますので、新たな塾選びの参考にしてください。

6-1.講師陣のレベルが高い

湘南ゼミナールの講師陣は、他に追随を許さないほどレベルが高いことが強みです。

教壇に立つ講師は全員、厳しい基準をクリアしています。

具体的には、模擬授業による指導方法の研修をはじめ、担当科目の最新課題を原則毎週提出、全国の過去問を元に作成した入試対策を受けるなど、難関校や上位校対策に必要な知識や技術を常にアップデートしているのです。

さらに、そのようなハイレベルな講師たちが学校情報の収集や定期テストの分析を重ねて「学校別対策」や「入試対策」を提供しているため、生徒さんたちは的確で効率の良い指導を受けることができます。

講師たちが率先して自らの知識と指導力を研さんしているからこそ、授業を受ける生徒さんはもちろん、お子様を預ける保護者様にとっても安心できる環境です。

6-2.種類豊富なコース内容

湘南ゼミナールでは、お子様の成長や理解度に合わせた豊富なコースを用意しています。

具体的には、小学生から高校生までに対応し、集団授業と個別授業の両方を備えています。さらに、特別な対策が必要な難関校を目指す人には「難関高コース」もあり、ハイレベルな受験対策にも対応しています。

【コースと料金の例(一部)】

コース科目数料金
総合進学コース(小学6年生)4(算数、国語、小6英語、小学生パワーアップ特訓)9,900円〜
総合進学コース(中学3年生/3〜7月)5(英語、国語、理科、数学、社会)24,000円〜
高等部(1〜3年生)1講座12,000円〜
個別指導(中学1〜2年生)1科目(週1回)18,000円〜

6-3.首都圏を中心に全253校舎

湘南ゼミナールは、関東や東海地方を中心に253校舎あります。そのため、通いやすい校舎を選べることが魅力です。

校舎ごとに特徴がありますので、同じ地域内でも子どもの特性に合わせた校舎を選ぶことができます。また、万が一保護者様の転勤や異動などで引越しすることになっても、校舎がある県であれば気軽に異動することが可能です。

校舎の場所はこちらから調べられます。あなたの地域に湘南ゼミナールがあるかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。

6-4.合う・合わないを入塾前に見極められる「体験授業」を実施している

湘南ゼミナールでは、生徒さんが事前に合う・合わないかを判断できるよう、無料の体験授業を実施しています。

湘南ゼミナールの体験授業の流れ
STEP1.事前面談生徒さんの学習目的や目標、状況などを詳しくヒアリング。前の塾で上手くいかなかったことや課題に感じている点があれば、体験授業の期間で解決していくステップを提案してもらえます。
STEP2.体験授業授業 → 宿題 → 小テストという学習サイクルを一定期間継続して体験し、学習のペースをつかみながら学力向上へとつなげていきます。
STEP3.事後面談体験期間中の成果を確認。体験後の入塾の強要などは一切ないため、安心して体験授業を受けられます。

丁寧な面談と授業を通して、一度授業を見学しただけではわからない「自分にとってこの塾は本当に合うのか」をしっかりと見極めることができます。

5-5.体験授業の有無」でもお伝えしましたが、合わない塾を回避するには、体験してから入学することが非常に重要です。

塾の体験入学は、すでに入塾している他の生徒さんと一緒に授業を受けます。そのため、教室や講師の雰囲気、やり取り、授業のレベル、教材の質などを総合的に肌で感じることができるのです。

実際の雰囲気は、塾で他の生徒さんと同じ時間を過ごさないとわかりません。

広告やパンフレットには良いことが目立つように記載されているものですし、授業が行われていない時間帯に塾内を案内してもらったとしても、実際の雰囲気を感じることはできませんよね。

だからこそ、どんな塾かを実際に肌で感じるために、体験入学が必ず必要なのです。

もう二度と「塾が合わない」とストレスを抱えて悩むことがないよう、どのような雰囲気でどの程度のレベルの授業なのかなどについて、湘南ゼミナールの体験入学で実際に感じ取るようにしましょう。

6-5.合格実績が豊富

湘南ゼミナールは、中高一貫校や公立高、難関高、大学まで幅広い合格実績を誇ります。

中でも合格が難しい難関高への合格実績が豊富で、例えば、2023年度は神奈川県公立トップクラス校に合格者総数745名、千葉県公立トップクラス校に43名など、数々の素晴らしい成果が毎年届けられています。

実際に難関高に合格した生徒さんの体験談をご覧ください。

【横浜翠嵐高校に合格/Sさん】夏期集中講座は、周りのレベルがとても高く、常に刺激を受けた状態で勉強ができました。そこで頑張った昔の自分に、今とてもありがとうと思っています。 私が周りに自慢できるのは、「今まで一度も塾が嫌で辞めようと思ったことがない」ということです!
【湘南高校に合格/Tさん】数学で応用問題になると解くのに時間がかかったり解けなかったりしたけれど、授業で先生が様々な解き方や公式などを教えてくれてそれをしっかりとメモし、実際に問題で使えるように演習を繰り返したら、前よりも早く答えを出せるようになりました。
【柏陽高校に合格/Nさん】最初は勉強がわからなくて泣いてしまう時もありました。いつでも迎えに来てくれた家族や、一生懸命に教えてくれた先生たちのおかげで私は学ぶ楽しさを知ることができました。これからも私は湘ゼミで知った勉強の楽しさを大切にしていきたいです。
【横浜緑ケ丘高校に合格/Sさん】特訓数学の講座は入試や模試で出てくる難しい考え方の問題の対策になる考え方を勉強でき、模試の数学で難しい問題も速く解けるようになって数学の模試では見直しする時間もできるようになり、模試の点数も特訓講座を受ける前より上がりました。

体験談からもわかるように、多くの生徒さんが湘南ゼミナールで志望校の合格をつかんでいます。湘南ゼミナールについてもっと詳しく知りたい人は、ぜひHPもご覧になってくださいね。

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7.まとめ

いかがでしたか?塾が合わない場合の原因や対処法、次こそ合う塾を見つけるためのコツなどについて解説してきました。

最後にこの記事をまとめましょう。

◎塾が合わないときの主な原因8つ

 ①講師との相性が悪い

 ②授業スピードが速すぎるor遅すぎる(集団授業の場合)

 ③授業の難易度が高すぎるor低すぎる

 ④他の生徒さんと良好な人間関係を築けていない

 ⑤塾の雰囲気が合わない

 ⑥塾の形態が合っていない

 ⑦成長を実感できずやる気が出ない

 ⑧生活スタイルと合っていない

◎塾が合わないときの対処法は主に3つ

 ①今の塾は継続したまま講師やコースを変える

 ②新しい塾に転塾する

 ③塾そのものに通うのを辞める

→塾が合わないのなら「まずは今の塾に相談・改善が見られなければ速やかに転塾」がおすすめ

◎これから新しい塾を選ぶときに確認すべきこと5つ

 ①口コミや評判

 ②講師のレベル

 ③使っている教材

 ④振替授業の有無

 ⑤体験授業の有無

◎合わない塾を回避するには体験して入学しよう

以上になります。塾が合わないと精神的に大きなストレスになり、勉強にも集中できなくなります。その結果、塾に行っているのにも拘わらず成績が上がらないということになるのです。

そのため、塾が合わないと感じたら、基本的には新しい塾に変えましょう。塾を変える時は事前に確認すべきポイントをしっかりリサーチしておくと失敗しません。

あなたのお子様が抱えている「塾が合わない」という悩みが解消され、1日でも早く勉強に集中できる環境で本領を発揮できることを願っています。

2.塾が合わない!とお子様が感じるよくある原因5つ

「1.合わない塾は成績が上がらないならすぐに変えるべき」でもお話した通り、塾が合わないのには原因があります。

その原因が、子どもの状況に当てはまっているかどうかで辞めるべきかを判断する必要があります。

塾が合わない原因で、よくあるものは次の5つです。

塾が合わない原因5つ

①講師との相性が合わない
②【集団授業の場合】授業スピードが速すぎる
③授業の難易度が高すぎるor低すぎる
④他の生徒さんや教室の雰囲気が合わない
⑤子どもの生活スタイルと合っていない

あなたのお子様に当てはまる項目があれば、実際に塾が合っておらず早急に対策を講じた方が良い可能性が高いです。

また、実際の塾での様子については本人にしか分からない部分もあります。想像や噂だけで判断せずに、しっかりお子様に聞き、話に耳を傾けるようにすることが大切です。

それぞれについて状況も合わせて詳しく説明していきますので、当てはまる項目があるかどうか、しっかり確認してくださいね。

2-1.講師との相性が合わない

塾が合わない原因として、塾の講師との相性が合っていない可能性があります。

どのような場合に講師と合っていないと言えるのか、次のチェックリストで確認してみましょう。

放っておいて欲しいのに、講師は雑談が好きでよく話しかけてくる
明るく開放的な雰囲気が好きなのに、講師は静かで真面目な環境を好む
特定の子どもに贔屓をしているように感じる
質問をしても答えてくれない、もしくは面倒そうに対応される
「〜しなさい!」など講師の態度が威圧的である
講師に笑顔があまり見られず嫌われているような気持ちになる

上記のように、講師との相性が合わないケースはさまざまな状況が考えられます。お子様の話をよく聞いた上で、塾にも状況を確認するようにしましょう。

2-2.【集団授業の場合】授業スピードが速すぎるor遅すぎる

集団授業の場合、授業スピードが合わないという状況も、塾が合わないと感じる原因になります。具体的には、授業が進むスピードが速すぎたり遅すぎたりする場合です。

授業が速すぎると、「もう少しで分かりそう…あ、もう次に進んじゃった」というように、あと少しで理解できるチャンスを逃してしまい、結局分からずじまいということになります。

実際に授業スピードが速すぎた経験がある場合の体験談をご覧ください。

出典:X(旧Twitter)

上記のように、授業スピードが速すぎると講師の言っていることが理解できず、何の意味もありません。

逆に授業が遅すぎると、本来なら理解が早い分演習を重ねて実力を定着させられるのにも関わらず、周囲に合わせたスピードで授業を受けるしかなく、時間を持て余してしまいます。

例えば、次のような体験談があります。

https://twitter.com/Sara4639a/status/1552611232863391744?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1552611232863391744%7Ctwgr%5E0edad1f5fc57db30c180606e0700e102f0919142%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.shonanseminar.info%2Fcolumn%2F5868%2F

出典:X(旧Twitter)

上記の体験談のように、授業スピードが遅すぎると時間を持て余してしまい、集中力が切れてしまうのです。

さらに、集団授業の場合は質問する生徒が大勢いると、一人ひとりに十分な質問時間が確保されない場合もあります。

授業スピードがお子様に合っているかは、塾との相性を見るためにとても重要なポイントなのです。

2-3.授業の難易度が高すぎるor低すぎる

授業の難易度が高すぎたり低すぎたりする場合にも、塾が合わないと感じるでしょう。

授業の難易度が高すぎると、子どもは常に「何を言っているのか分からない」という状態になり、ついていけなくなります。

さらに扱うテキストの内容が難しすぎる場合、次の体験談のように、子ども自身が考えることができず問題を飛ばしてしまうという事態も起きるようです。

出典:X(旧Twitter)

一方、難易度が低すぎても、「簡単すぎてつまらない」「もう分かっていることばかり教えられる」というように、塾の時間を持て余してしまうことになり成績向上には繋がりません。

子どものレベルに合っていない場合もありますが、塾自体の難易度が低く基本問題ばかりを繰り返していることもありますので、注意が必要です。

https://twitter.com/can0n__/status/1551083188239634432?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1551083188239634432%7Ctwgr%5E0edad1f5fc57db30c180606e0700e102f0919142%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.shonanseminar.info%2Fcolumn%2F5868%2F

出典:Twitter

いずれにせよ、子どもの実力に見合わないレベルの塾は合っていない可能性が高いので、すぐに変更した方が無難です。

2-4.他の生徒さんや教室の雰囲気が合わない

通っている塾の生徒さんや教室の雰囲気が合わない場合も、「塾が合わない」と感じる原因の一つです。

例えば、次のようなケースが挙げられます。

・授業中に他の生徒さんがおしゃべりをしていてうるさい
・真面目すぎる生徒さんばかりで休み時間も会話ができず息が詰まる
・素行が悪い生徒さんがいて風紀が乱れる・友達ができず疎外感を感じる
・いじめられる

人間関係が悪いと、精神的に大きなストレスを感じてしまいます。ストレスがあると勉強に集中できないばかりか、最終的には塾に行くこと自体が嫌になってしまう可能性もあるので、早急に対処が必要です。

2-5.子どもの生活スタイルと合っていない

子どもの生活スタイルに合っていない場合、子ども自身が「この塾は自分には合わないな」と感じてしまいやすいでしょう。

例えば、日程が調整しづらい集団塾に通っていると、塾に行くはずの日に部活や習い事の発表会などの予定が入り、塾との調整が難しいこともあるでしょう。個別指導でも、授業の振替ができない場合があります。

予定自体が重ならなくても、放課後の予定が多ければ、塾の宿題に取り組む時間を捻出することが難しくなります。

それでも宿題は提出しなければならないので、適当に記入したり、答えを見ながらその場しのぎで宿題をこなしてしまうこともあるでしょう。

放課後にたくさんの予定がある子どもの場合は、個別指導や通信教育にするなど、できるだけ生活スタイルに、柔軟に合わせられる塾に変える必要があるのです。

3.塾が合わないときの対処法は2つ

塾が合わないと感じていても、どうするべきかを悩んでいる人も多いでしょう。塾が合わないときの対処法は主に2つです。

①新しい塾に変える
②今の塾の講師やコースを変える

上記2つの対処法のうち、基本的には「①新しい塾に変える」方法をおすすめします。

どうしても塾を変えたくない場合は「②今の塾の講師やコースを変える」という方法でも良いのですが、合わない塾に無理に通う必要はないので、最終的には辞めることも視野に入れておきましょう。

2つの対処法について、その理由を詳しく説明していきます。どちらもしっかりお読みになり、あなたがどうすべきか判断するのに役立てていただければ幸いです。

3-1.新しい塾に変える

通っている塾が合わないと感じた場合、基本的には合わない塾を辞めて新しい塾に変えることが最善策です。

塾が合わない原因は「2.塾が合わない!よくある原因5つ」でもお話しましたが、簡単に言うと、塾の特徴がお子様に合っていないからですよね。

塾の費用は決して安いとは言えません。成績が上がらなければ、頑張って家計から捻出している費用も無駄になってしまいます。

ただし、受験生の場合は、受験まで半年をきっている場合は辞めない方が良いでしょう。受験間近になって新しい塾に変えても、不慣れな環境で逆にストレスを抱えてしまうことがあるからです。

3-2.今の塾の講師やコースを変える

「自宅から通える範囲に他の塾がない」

「入塾したばかりで料金が無駄になるのが勿体無い」

など、どうしても今の塾を辞めたくない場合は、今の塾の講師やコースを変えるという手段で一時的に様子を見るというのも良いでしょう。

具体的には次のような手段です。

・集団授業を個別授業に変更する
・平日の授業を土曜日に変更して授業数を減らす
・気が合う講師に担当を変更する

次のテストまでの期間様子を見た結果、お子様が塾に馴染み成績も上がるようならそのまま継続しましょう。

もし、上記の方法でも成績が上がらず「やっぱり塾が合わない」と感じるようなら、今度こそ新しい塾を探し始める必要があります。

4.【次こそ失敗しない】自分に合う塾が見つかる判断チャート

今の塾を辞めて新しい塾に変える場合、最初に決めなければならないのが塾のスタイルです。

塾には主に4つのタイプがあり、それぞれ次のような特徴があります。

タイプ特徴
①集団授業学校の授業のように、集団で授業を受けるスタイル

<メリット>
・クラスの生徒さん同士、良きライバルになれる

<デメリット>
・人間関係がこじれる場合がある
・その都度質問できない
・授業の日時が固定されている
②個別授業講師1人に対し生徒が1〜2名の個別スタイルで指導を受ける

<メリット>
・講師との質問やコミュニケーションが取りやすい
・振替などに柔軟に対応してくれることが多い

<デメリット>
・講師との相性が悪ければ逃げ道がない・孤独を感じやすい
③自立型講師1人に対し生徒さん10〜20名が在籍して問題を黙々と解くスタイル

<メリット>
・自分のペースを保てる
・分からない部分は質問できる

<デメリット>
・自力で学習する力が必要
・問題演習が中心なのである程度の理解力が必要
④映像授業あらかじめ録画されている映像を見て学ぶ(オンラインと塾タイプがある)

<メリット>
・時間を効率よく使える
・講師の質が高い
・何度でも繰り返し聞ける

<デメリット>
・集中力がないと飽きやすい
・その都度質問ができない

子どもの性格や生活スタイルなどによって適正が異なるので、どのタイプの塾にするかは非常に重要なポイントです。

子どもに合っていないタイプの塾に通わせてしまうと、どんなに良い塾に通っても成績が上がらず、また「塾が合わない」という悩みに直面してしまうでしょう。

そこで、どのタイプが自分の子どもに合っているのかを知るために、判断チャートを作成しました。ぜひお子様の塾のタイプ選びの参考にしてください。

【塾のタイプ判断チャート】

いかがでしたか?

上記のチャートにあるように、子どもの目標や性格、生活スタイルなどを総合的に見て、適切な塾のタイプを選んでいきましょう。

5.これから新しい塾を選ぶときに確認すべき必須事項5つ

「この塾にしよう!」と、子どもに合いそうな新しい塾を見つけた際は、必ず事前に確認しておくべきことがあります。それは、次の5点です。

①口コミや評判
②講師のレベル
③使っている教材
④振替授業の有無
⑤体験授業の有無

上記5点を事前に確認しておけば、新しい塾に入ってから「やっぱり塾に合わない」と後悔することはありません。

次の塾も合わないと感じてしまえば、「塾じゃなくて勉強自体が合わないのかな」というように、子どもが勉強自体に大きな劣等感を感じてしまうことにもなりかねません。

そこで、これから説明する5つのポイントを理解し、塾を決める前にしっかり確認しておきましょう。

5-1.口コミや評判

気になる塾を見つけたら、HPやチラシ、口コミサイトなどを見て、塾の口コミや評判を事前に調べておきましょう。知り合いで実際に通ったことがある人がいれば、体験談を聞いておくのもおすすめです。

口コミや実際に通ったことがある人のリアルな話は、宣伝文句を並べる広告よりも信頼できるからです。

口コミや評判を調べるときは、次の点に着目しましょう。

・講師の人柄
・指導法
・厳しさ
・教室の雰囲気
・成績の向上率
・志望校合格の実績
・料金
・(辞めた人がいれば)辞めた理由

上記にあるように、プラスだけでなくマイナス要素の口コミも必ず調べておきましょう。

実際に通うことをイメージできるよう、できるだけ詳細をリサーチしておくことがポイントです。

5-2.講師のレベル

塾の講師のレベルは、とても重要なポイントになります。

講師のレベル次第で生徒の成績が上がるかどうかが決まると言っても過言ではないからです。講師のレベルを調べる際は、次の点を確認しましょう。

・講師の学歴
・講師の経歴
・雇用形態(社員か学生バイトか)
・講師の研修や勉強会が実施されているか

注意しなければならないのが、講師の学歴だけに惑わされないことです。学歴が高ければそれだけ勉強に励んできた証拠ではありますが、必ずしも現在の実力とは限りません。

過去の学歴よりも、現在もなお勉強や研修に励み、知識や指導の実力を習得し続けているかということが最も大事なポイントになります。

また、大手の進学塾の場合、YouTubeで講義を見れる場合もあります。検討段階で確認しておきましょう。

担当講師が途中で変わることがないかも確認しよう

学生のスタッフだけを雇っている場合も注意が必要です。

担当講師が途中で変わってしまう可能性があるからです。大学生の場合は、大学の長期休みで実家に帰省して休暇を取ったり、急に辞めてしまう可能性もあります。

学生のスタッフでも優秀な講師もいますが、できれば正規雇用のスタッフを多く雇用している塾の方がおすすめです。

5-3.使っている教材

塾で使っている教材についても、オリジナルの教材を使っているかどうかを事前に調べておきましょう。

オリジナルの教材を作れるということは、塾にそれだけ指導実績があり、受験のノウハウを蓄積している証拠でもあるからです。

塾のクラスに応じて初級、中級、上級など難易度別に分かれていることも多いので、自分のレベルに応じて勉強を進めることができます。

おすすめできないのは、書店やインターネットなどで普通に販売されている量産型の教材を使用している場合です。

一般販売されている教材を使用しているのであれば、わざわざ高額な料金を支払って塾に入る意味はないといえるでしょう。

5-4.振替授業の有無

振替授業があるかどうかも確認しておきましょう。

塾に通っていれば必ずと言っていいほど都合の悪い日が出てきます。振替授業ができなければ、授業に遅れてしまったり、料金が無駄になってしまうからです。

個別指導の場合は振替授業に対応している塾が多いです。ただ、講師の数が少ない場合は、振替授業になると教科専門外の講師やアルバイトが代わりに担当することもあります。

希望する塾が振替授業を行ってくれるのか、行ってくれるとすればどのような対応をしてくれるのかまで詳しく確認しておきましょう。

5-5.体験授業の有無

入塾する前のポイントになりますが、希望する塾が体験授業を実施しているかどうかも重要なポイントです。

塾に入る前は必ず体験授業で授業のレベルや講師の質、塾や教室の雰囲気を確認しておく必要があるからです。

ほとんどの塾が無料で体験授業を実施していますが、中には見学だけで、体験授業がない場合もあります。

体験授業を無料で行えないということは、自分の塾に自信が持てていない表れでもあるので、そのような塾は候補から外した方が無難です。

6.次こそ合う塾を見つけたいなら「湘南ゼミナール」がおすすめ

今の塾を辞めることを決め、これから新しい塾を探すのなら、ぜひ湘南ゼミナールをご検討ください。

湘南ゼミナールは「5.これから新しい塾を選ぶときに確認すべき必須事項5つ」で解説したポイントをすべて網羅しているだけでなく、さらに次の4つのポイントが特徴です。

①講師陣のレベルが高い
②種類豊富なコース内容
③首都圏を中心に全253教室
④合格実績が豊富

それぞれについて詳しく説明していきますので、新たな塾選びの参考にしてください。

6-1.講師陣のレベルが高い

湘南ゼミナールの講師陣は、他に追随を許さないほどレベルが高いことが強みです。

教壇に立つ講師は全員、厳しい基準をクリアしています。

具体的には、模擬授業による指導方法の研修をはじめ、担当科目の最新課題を原則毎週提出、全国の過去問を元に作成した入試対策を受けるなど、難関校や上位校対策に必要な知識や技術を常にアップデートしているのです。

さらに、そのようなハイレベルな講師たちが学校情報の収集や定期テストの分析を重ねて「学校別対策」や「入試対策」を提供しているため、生徒たちは的確で効率の良い指導を受けることができます。

講師たちが率先して自らの知識と指導力を研さんしているからこそ、授業を受ける生徒はもちろん、お子様を預ける保護者様にとっても安心できる環境です。

6-2.種類豊富なコース内容

湘南ゼミナールでは、お子様の成長や理解度に合わせた豊富なコースを用意しています。

具体的には、小学生から高校生までに対応し、集団授業と個別授業の両方を備えています。さらに、特別な対策が必要な難関校を目指す人には「難関高コース」もあり、ハイレベルな受験対策にも対応しています。

【コースと料金の例(一部)】

コース科目数料金
総合進学コース(小学6年生)4(算数、国語、小6英語、小学生パワーアップ特訓)9,900円〜
総合進学コース(中学3年生/3〜7月)5(英語、国語、理科、数学、社会)24,000円〜
高等部(1〜3年生)1講座12,000円〜
個別指導(中学1〜2年生)1科目(週1回)18,000円〜

6-3.首都圏を中心に全253教室

湘南ゼミナールの教室は、関東や東海地方を中心に253教室あります。そのため、通いやすい教室を選べることが魅力です。

教室ごとに特徴がありますので、同じ地域内でも子どもの特性に合わせた教室を選ぶことができます。また、万が一保護者の転勤や異動などで引越しすることになっても、教室がある県であれば気軽に異動することが可能です。

教室の場所はこちらから調べられます。あなたの地域に湘南ゼミナールがあるかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。

6-4.合格実績が豊富

湘南ゼミナールは、中高一貫校や公立高、難関高、大学まで幅広い合格実績を誇ります。

中でも合格が難しい難関高への合格実績が豊富で、例えば、2023年度は神奈川県公立トップクラス校に合格者総数745名、千葉県公立トップクラス校に43名など、数々の素晴らしい成果が毎年届けられています。

実際に難関高に合格した生徒さんの体験談をご覧ください。

【横浜翠嵐高校に合格/Sさん】
夏期集中講座は、周りのレベルがとても高く、常に刺激を受けた状態で勉強ができました。そこで頑張った昔の自分に、今とてもありがとうと思っています。 私が周りに自慢できるのは、「今まで一度も塾が嫌で辞めようと思ったことがない」ということです!

【湘南高校に合格/Tさん】
数学で応用問題になると解くのに時間がかかったり解けなかったりしたけれど、授業で先生が様々な解き方や公式などを教えてくれてそれをしっかりとメモし、実際に問題で使えるように演習を繰り返したら、前よりも早く答えを出せるようになりました。

【柏陽高校に合格/Nさん】
最初は勉強が分からなくて泣いてしまう時もありました。いつでも迎えに来てくれた家族や、一生懸命に教えてくれた先生たちのおかげで私は学ぶ楽しさを知ることができました。これからも私は湘ゼミで知った勉強の楽しさを大切にしていきたいです。

【横浜緑ケ丘高校に合格/Sさん】
特訓数学の講座は入試や模試で出てくる難しい考え方の問題の対策になる考え方を勉強でき、模試の数学で難しい問題も速く解けるようになって数学の模試では見直しする時間もできるようになり、模試の点数も特訓講座を受ける前より上がりました。

体験談からも分かるように、多くの生徒が湘南ゼミナールで志望校の合格をつかんでいます。湘南ゼミナールについてもっと詳しく知りたい人は、ぜひHPもご覧になってくださいね。

7.合わない塾を回避するには体験してから入学しよう

これから新しい塾を探す人にとって、「今度こそ合う塾を見つけたい」という思いを誰しも抱えていることでしょう。

5-5.体験授業の有無」でもお伝えしましたが、合わない塾を回避するには、体験してから入学することが非常に重要です。

塾の体験入学は、すでに入塾している他の生徒さんと一緒に授業を受けます。そのため、教室や講師の雰囲気、やり取り、授業のレベル、教材の質などを総合的に肌で感じることができるのです。

実際の雰囲気は、塾で他の生徒さんと同じ時間を過ごさないと分かりません。

広告やパンフレットには良いことが目立つように記載されているものですし、授業が行われていない時間帯に塾内を案内してもらったとしても、実際の雰囲気を感じることはできませんよね。

だからこそ、どんな塾かを実際に肌で感じるために、体験入学が必ず必要なのです。

もう二度と「塾が合わない」とストレスを抱えて悩むことがないよう、どのような雰囲気でどの程度のレベルの授業なのかなどについて、体験入学で実際に感じ取るようにしましょう。

8.まとめ

いかがでしたか?塾が合わない場合の原因や対処法、次こそ合う塾を見つけるためのコツなどについて解説してきました。

最後にこの記事をまとめましょう。

◎合わない塾は成績が上がらないならすぐに辞めるべき

◎塾が合わないときの主な原因5つ

 ①講師との相性が合わない

 ②【集団授業の場合】授業スピードが速すぎる

 ③授業の難易度が高すぎるor低すぎる

 ④他の生徒さんや教室の雰囲気が合わない

 ⑤子どもの生活スタイルと合っていない

◎塾が合わないときの対処法は主に2つ

 ①新しい塾に変える

 ②今の塾の講師やコースを変える

◎これから新しい塾を選ぶときに確認すべきこと5つ

 ①口コミや評判

 ②講師のレベル

 ③使っている教材

 ④振替授業の有無

 ⑤体験授業の有無

◎合わない塾を回避するには体験して入学しよう

以上になります。塾が合わないと精神的に大きなストレスになり、勉強にも集中できなくなります。その結果、塾に行っているのにも拘わらず成績が上がらないということになるのです。

そのため、塾が合わないと感じたら、基本的には新しい塾に変えましょう。塾を変える時は事前に確認

すべきポイントをしっかりリサーチしておくと失敗しません。

あなたのお子様が抱えている「塾が合わない」という悩みが解消され、1日でも早く勉強に集中できる環境で本領を発揮できることを願っています。