学習塾の選び方
小学生で算数塾に通うのはあり!必要性やおすすめな子の特徴を解説
「うちの子、算数が苦手みたい。算数だけ塾に通わせるのってありかな?」
「また小学生だし、算数塾に通わせるのは早い?」
このように悩んでいる親御様、結論からお伝えすると、小学生で算数だけ塾に通わせることは「あり」です。
それどころか、お子様が「算数、ちょっと苦手だな」と感じていると気づいたら、早いタイミングで算数塾に通わせることをおすすめします。
なぜなら、算数は単元の一つひとつが独立しているのではなく、学習した知識を積み重ねて理解していく学問だからです。学習した知識は新しい単元を学習するベースとなるため、「なぜそうなるのか」という深い部分までしっかりと理解しておくことが欠かせないのです。
算数塾に通わせるタイミングを逃してしまうと、どんどん算数の勉強についていけなくなる危険性が高まります。「小学生だからまだ算数塾は必要ない」ということはないので、早めに算数塾を活用し対策をしましょう。
この記事では、小学生のお子様を算数だけ塾に通わせることを検討している親御様に向けて、以下のことを解説します。
この記事でわかること |
・苦手かもと感じたタイミングで算数塾に通う必要性 ・算数塾に通うことがおすすめなお子様の特徴 ・小学生が算数塾に通うことのメリットとデメリット ・お子様に適した算数塾を選ぶための3STEP ・算数塾の月額授業料の目安 |
この記事を読むことで、お子様を算数塾に通わせるべきか判断し、適切な算数塾を選ぶ知識が身に付くでしょう。
「算数でつまずいている子どもの悩みを、どうにかしてあげたい」
「算数の楽しさを知ってほしい」
と考えている親御様は、ぜひ最後までお読みください。
1. 小学生を算数塾に通わせるのは「あり」!
冒頭でもお伝えしたとおり、小学生から算数塾に通わせるのは「あり」です。
それどころか、
「うちの子、学校の算数の点数が落ちてきている…」
「算数の宿題で、わからない問題が増えているみたい」
など、小学生のお子様を算数塾に通わせようか迷うような事態が起こっているなら、できるだけ早いタイミングで通塾を決断することを強くおすすめします。
なぜなら、算数は積み重ねの学問であり、苦手な部分を放置すると学年が上がるごとにどんどん勉強がわからなくなってしまう危険性が高いからです。そのため、「もしかして苦手かも?」と気づいたときに、すぐ対処することが非常に重要です。
算数では、学習して身に付けた知識や考え方を応用し、段階的に新しい単元を学んでいきます。
例えば、足し算や引き算の知識がなければ、かけ算や割り算の法則を理解することは不可能です。他の単元も同様であり、平面図形を知らずに、立体の体積を求める問題は解けないですよね。
きちんと理解できていない部分を残したまま進級してしまうと、つまずきの原因になってしまいます。
算数の学びの系統性を、図形の学習を例にもう少し詳しく解説しましょう。
【算数の学びの系統性:図形】図形に関しては、学年ごとに以下の内容を学習していきます。・1年生:身の周りのものに着目しながら、立体物を平面に表せることを学習 ・2~3年生:具体的な図形の名前や構成を学習し、長さの単位、円・球の概念を理解 ・4年生:図形の角や三角形の性質の知識をもとに、平面図形の面積や角度の計算を習得 ・5~6年生:面積計算の知識を応用し、概形の面積や立体の体積を学習学年が上がるごとに発展した授業が行われており、お子様は段階的に知識や考え方を身に付けます。 |
このように、算数はお子様の成長に合わせて段階的に知識を積み重ねていくため、理解が不十分な部分を放置するとその後の学習に悪影響を与えてしまいます。
特に、低学年のお子様を持つ親御様は「算数が苦手だからといって、塾に通わせるのはまだ早いのではないか」と考えているかもしれません。
しかし、2008年に発表された文部科学省の報告によると、小学生で学習塾に通っている子どもは約15~37%います。学年が上がるごとに通塾率は上昇し、3年生ではクラスの5人に1人、6年生では3人に1人以上は塾に通っている計算です。
【小学生の通塾率・学習塾で指導を受けた教科】
参考:文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」
また、同報告によると、塾に通っているお子様のうち66%以上が算数の指導を受けています。全学年において、他の教科よりも算数の指導を受けている割合が最も高く、勉強の中でも算数の学習に課題を感じるお子様が多いことが読み解けます。
小学生のお子様が「算数が苦手かも」と感じているなら、放置することは危険です。中学校になってからの勉強にも影響するため、お子様が算数を嫌いになって授業についていけなくなる前に、算数塾を活用することをおすすめします。
2. 算数塾に通うのがおすすめな小学生の特徴3つ
算数塾は、以下のようなお子様におすすめしたい塾です。
・算数が苦手・面白くないと感じている ・公式や暗記に頼った解き方をしている ・好奇心が旺盛で算数をもっと知りたい、学力を伸ばしたいと考えている |
このような特徴を持つお子様は、算数塾に通うことで高い効果が期待できるはずです。
「算数は早めの対策が必要だとわかったけど、本当にうちの子に必要だろうか」
と迷っている方は、お子様の特徴に当てはまるか確認し、算数塾に通わせるかを判断するとよいでしょう。
2-1. 算数が苦手・面白くないと感じている
お子様が「算数苦手!面白くない」と感じているなら、算数塾に通うことを強くおすすめします。
算数塾は、算数にネガティブな感情を持っているお子様も、楽しく学べるような工夫がされているからです。
算数塾の多くは、単純に問題を解くだけのスパルタ形式ではなく、楽しみながら学ぶことを重視した授業を提供しています。特に、低学年や中学年向けのクラスは、ゲームやクイズを取り入れて算数への興味を引き出す工夫がされています。
算数が苦手・面白くないと感じているお子様でも、遊ぶ感覚で取り組めるため、楽しみながら考える力を養えるでしょう。
2-2. 公式や暗記に頼った解き方をしている
「問題を解くことはできるけど、どうしてその公式を使うのかわからない」
というお子様にも、算数塾はおすすめです。
公式を使って解くことは問題ありません。しかし、「なぜそうなるのか」を理解しないまま答えを出すことだけを重視した解き方をしていると、複雑な問題や発展した内容の学習についていけなくなってしまいます。
例えば、
・分数÷分数の計算は、割る数をひっくり返してかける
・違う形の三角形でも、底辺と高さが同じなら面積は同じ
などの考え方を、理由を理解せずにルールや公式として暗記しているお子様もいるのではないでしょうか。
過程を無視して公式や解き方だけを暗記していると、現段階ではどうにか対応できていても、応用が必要な問題になると手に負えなくなります。その結果、「自分は算数が苦手」と感じるようになってしまうのです。
お子様が解き方をしっかり理解できているか不安に感じる場合、以下の特徴が見られるか確認してみましょう。当てはまる場合は、公式や解き方を暗記して解いている可能性があります。
お子様が公式や暗記に頼った解き方をしているかチェックする方法 |
・問題文の表現が変わっただけで解けなくなる ・問題と関係のない公式を使って解こうとしている ・理解したと思った問題を、繰り返し間違える |
お子様が公式の意味を理解できていないかもしれないと感じたら、
「どうやって考えたか教えて」
「この問題は、他の方法で解くことはできそう?」
と声をかけて、公式のもととなる考え方を確認してみてください。
公式や暗記に頼った解き方をしているお子様は、「なぜそうなるのか」という土台をきちんと理解する必要があります。算数塾で理解を深めることで、算数が苦手になったり、しっかり理解している同級生と差が広がったりすることを防げるでしょう。
2-3. 好奇心が旺盛で算数をもっと知りたい、学力を伸ばしたいと考えている
算数塾がおすすめなのは、算数が苦手なお子様だけではありません。基礎力の強化はもちろん、応用力も鍛えられるため、通うことで算数が得意なお子様にも大きなメリットがあります。
特に、以下のような特徴を持つお子様に、算数塾はおすすめです。
・好奇心が旺盛で「なぜ?」「どうして?」と質問が多い ・算数が得意でもっと理解を深めたい ・規則性や法則を見つけるのが好き |
算数塾で指導を受けることで、好奇心を満たし、数学的思考力をさらに伸ばせるでしょう。
算数塾に通うと、算数の学習を通じて論理的に考える練習になります。そのため、中学受験を考えているお子様や、学校の授業よりも高度な内容を学びたいお子様にも適しています。
3. 小学生のお子様を算数塾に通わせるメリット4つ
算数塾がどのようなお子様におすすめかを理解したところで、通うことでどのようなメリットがあるのかも気になるところですよね。
ここでは、小学生のお子様が算数塾に通うメリットとして、以下の4つをお伝えします。
小学生のお子様を算数塾に通わせるメリット |
・算数への苦手意識がなくなり、学力向上が期待できる ・つまずきポイントが明確になり、効果的な対策ができる ・これから学習する単元を理解しやすくなる ・学習習慣が身に付く |
算数塾に通うメリットは、「ただ算数の問題が解けるようになる」という単純なものにとどまりません。お子様の将来的な学習にもプラスになるので、算数塾を検討する参考にしてください。
3-1. 算数への苦手意識がなくなり、学力向上が期待できる
算数塾に通うことで、算数への苦手意識が解消され、学力向上が期待できます。
算数塾では、お子様の学年に合わせた指導や、理解度に応じたサポートを受けられます。これまで理解できなかった内容が徐々にわかるようになるため、お子様が自信を持って学習に取り組めるようになるでしょう。
算数塾には、
・楽しむ感覚で算数の基本概念を学べる塾
・特定の苦手部分を集中的に復習できる塾
など、さまざまな種類があります。
お子様の学習レベルに合った塾に通うことで、理解できなかったことが「わかる!」に変わる瞬間を経験し、算数の面白さに気づけるはずです。
「わからなかったことが理解できた」という成功体験の積み重ねで算数に対する自信がつき、苦手意識が次第に解消されます。その結果、勉強に前向きに取り組めるようになり、算数の学力向上が期待できるでしょう。
3-2. つまずきポイントが明確になり、効果的な対策ができる
お子様がつまずいている部分を明確にし、的確な対策を講じやすい点も、算数塾に通う大きなメリットの1つです。
算数塾では、お子様の理解度を丁寧に確認しながら指導するため、お子様がつまずいたポイントを正確に把握しやすい特徴があります。
例えば、お子様が図形に苦手意識を持っている場合、次のような理由が考えられます。
・図形の構造をイメージできていない
・基本的な図形の特性や性質の理解が不足している
・解く手順がわからず、途中で混乱してしまう
・演習が足りていない
しかし、多くのお子様は、自分がどこを理解できていないのか自覚していないことがほとんどです。学校でも、限られた授業時間中に全員をフォローすることは難しく、一人ひとりのお子様がどこでつまずいているか十分に把握することはできません。
算数塾であれば、実力テストや授業を通じてお子様がどこでつまずいているのか、どこまで理解しているのかを講師が見極められます。お子様の現状を把握し、指導カリキュラムを柔軟に調整したり、個別の学習プランを作成したりときめ細やかな対策ができるため、効果的な学習ができるでしょう。
3-3. これから学習する単元を理解しやすくなる
算数塾に通うことで、これから学習する単元がスムーズに理解できるようになります。基礎がしっかり身に付くことで、高学年や中学生になってからつまずく可能性を下げる効果が期待できるのです。
「1. 小学生を算数塾に通わせるのは「あり」!」でお伝えしたように、算数で学習する内容は学年を超えてつながっています。そのため、基礎をしっかり固めておけば、新しい単元に取り組む際にも自信を持って学習を進められます。
反対に、「わかったつもり」や「なんとなく解ける」といったあいまいな理解のままでは、次の単元に進んだときに理解できなくなる可能性が高まるでしょう。
算数は、中学校・高校で学ぶ数学の基礎となる重要な知識です。算数塾に通うことは、将来的に学習する内容の前提知識を確実に身に付けることにもつながります。そのため、中学受験の有無にかかわらず、算数塾に通うことには大きなメリットがあると言えるでしょう。
3-4. 学習習慣が身に付く
算数塾に通うと、お子様の学習を無理なく習慣化しやすいこともメリットです。塾の授業や宿題のために定期的に勉強することで、学習のリズムが作られるからです。
塾に通うと、毎週決まった時間に授業を受け、家庭で宿題を行うリズムが自然と身に付きます。小学生のうちに勉強する習慣を確立しておけば、今後の学習に対する取り組み方が安定します。
算数塾に通って学習を習慣化することは、中学校や高校に進学してからの将来的な勉強にも大きなプラスになるはずです。
4. 小学生のお子様を算数塾に通わせるデメリット2つ
小学生のお子様を算数塾に通わせることには、メリットだけではなくデメリットもあります。塾通いを開始してから後悔することのないよう、デメリットも理解しておきましょう。
小学生のお子様を算数塾に通わせるデメリットは、以下の2つです。
小学生のお子様を算数塾に通わせるデメリット |
・塾がお子様の負担になる可能性がある ・塾に通う料金がかかる |
1つずつ解説します。
4-1. 塾がお子様の負担になる可能性がある
算数塾に通うことが、お子様にとって負担になる可能性があります。
塾に通うと、授業の時間や通塾、宿題に取り組む時間を確保する必要があり、お子様の日々のスケジュールが忙しくなるからです。
日常的に他の習い事や学校の活動などで忙しい場合、さらに算数塾が加わると、お子様の体力と精神に負担がかかることも考えられます。無理に算数塾に通わせることでストレスを感じ、算数が嫌いになってしまう危険性もあります。
算数の勉強は大切ですが、お子様にとってお友達と遊ぶ時間や、ご家族とリラックスして過ごす時間も同じくらい大切です。お子様が算数塾に通うことを嫌がる場合は、無理強いせずに他の方法で学習をサポートすることも検討してください。
以下の記事では、小学生への算数の教え方を解説しています。お子様が塾通いを嫌がり自宅学習に力を入れるときは、ぜひこちらの記事をお役立てください。
参考記事:「小学生 算数 教え方」
4-2. 塾に通う料金がかかる
料金がかかることも、算数塾に通うデメリットの1つと言えるでしょう。
具体的な料金の目安については「6. 【算数塾】月額料金の目安」で詳しくお伝えしますが、算数塾に通うと、授業料だけでも毎月5千円~3万円程度の料金がかかります。
塾によっては、毎月の授業料の他に入会金や設備費、季節講習費などがかかるところもあります。選ぶ塾によって料金が大きく異なるため、年間でどれくらいの料金を用意する必要があるかを事前に把握してから、塾を選ぶことが大切です。
5. 小学生のお子様が通う算数塾の選び方を3STEPで解説
ここまで読んで、お子様にとって算数塾が必要か、通わせるべきかを判断できたのではないでしょうか。
算数塾に通わせることに前向きになった親御様にとって、次に気になるのは「お子様を通わせる算数塾をどう選んだらよいか」ですよね。
小学生が算数の塾に通う場合、塾の選び方は非常に大切です。なぜなら、算数塾にはさまざまな種類があり、塾によって目的や指導方法が異なるからです。
選び方を間違えてお子様に適さない算数塾を選んでしまうと、期待するような学習効果が得られなかったり、余計に苦手意識が強くなったりする場合があります。
小学生が通う算数塾選びで失敗しないためには、以下の3STEPで探すことが重要です。
お子様に合う算数塾を選ぶための3STEP |
【STEP1】目的に合わせて塾のタイプを選ぶ 【STEP2】お子様の性格や状況に合う指導方法を選ぶ 【STEP3】実際に授業を体験して比較する |
5-1. 【STEP1】目的に合わせて塾のタイプを選ぶ
算数塾には3つのタイプがあり、それぞれ学習する目的が異なります。そのため、お子様の通う目的に合わせた塾を選ぶことが重要です。
【塾のタイプと学習の目的】
塾のタイプ | 学習の目的 |
進学塾 | 中学受験対策に特化 |
補習塾 | 学校で学習した内容の復習やテスト対策が中心 |
算数専門塾 | ※塾によって大きく異なる |
・進学塾
進学塾は、中学受験対策に特化した授業を行います。
受験で出題される複雑な応用問題に対応できるよう、ハイレベルな授業が提供されており、学校よりも速いペースで授業が進行します。そのため、志望校合格に向けて意欲的に学習する姿勢が求められるでしょう。
低学年向けの授業では、パズルやゲームなどを使って算数の楽しさを知り、思考力などを育むためのプログラムが組まれている場合もあります。
以下の目的で算数塾に通うことを考えているお子様は、進学塾がおすすめです。
・中学受験を目指している・学校の授業だけだと物足りない・今後、中学受験を検討する可能性がある |
・補習塾
補習塾は、学校の授業を理解するための、学習サポートを中心に行う塾です。授業でわからなかった部分の復習や宿題、テスト対策などを塾でサポートし、学校の成績アップを目指します。
そのため、補習塾は以下のような目的で算数塾に通いたいお子様に適しています。
・算数の苦手意識を解消したい・学校の授業内容をもっと理解できるようになりたい・学校のテストの点数を伸ばしたい |
・算数専門塾
算数専門塾は、塾ごとに特徴が大きく異なります。
算数専門塾には、補習塾や進学塾に近いサポートを行っている塾の他に、
・お子様を算数好きにする独自カリキュラムで、数学的な思考力を育てる
・算数オリンピックや算数検定の合格を目指しつつ、算数の基礎学力を養う
ことを目的とした塾など、さまざまな種類があります。
塾によって目指す方向性や授業の雰囲気、教え方にも違いがあるので、指導方針がお子様の目的と合っているか、必ずチェックしたうえで選んでください。
以下のような目的で算数塾に通いたいお子様は、算数専門塾を検討してみてはいかがでしょうか。
・算数の楽しさを知りたい ・算数をもっと深く理解したい ・算数に特化した塾で問題解決力や思考力を高めたい |
5-2. 【STEP2】お子様の性格や状況に合う指導方法を選ぶ
目的に合う塾のタイプがわかったら、お子様の性格や状況に合う指導方法で絞り込みましょう。
塾の指導方法には
・集団指導
・個別指導
・オンライン指導
の3種類があり、お子様の性格や状況によって合う指導方法が異なります。
合わない指導方法の塾を選んでしまうと、お子様がストレスを感じ、学習効果の低下を招くため注意してください。
以下の表に、各指導方法に適したお子様の性格・状況をまとめました。表下の解説も参考に、お子様に適した指導方法を選びましょう。
【指導方法別 適したお子様の性格や状況】
指導方法 | 指導方法の特徴 | お子様の性格や状況 |
集団指導 | ・10人程度のお子様に一斉指導・カリキュラムは固定・料金は個別指導塾と比べて低め | ・負けず嫌いな性格・積極的に授業参加できる |
個別指導 | ・マンツーマンや少人数制で指導・個別ニーズに合わせたカリキュラム ・料金は集団指導塾よりも高め | ・マイペースな性格 ・算数が苦手 ・集団が苦手 |
オンライン指導 | ・自宅で授業を受講する仕組み・通塾や送迎が不要 ・全国の塾から選択できる・塾ごとの料金差が大きい | ・習い事などで通塾が難しい・自宅学習の習慣がある ・自宅の通信が安定している |
・集団指導
集団指導は、講師1人が10人ほどのお子様に対して、学校と同様の講義形式の授業を行うスタイルです。決まったカリキュラムに沿って授業が進行するので、計画的に学習を進められます。
「他のお子様と楽しく算数の授業を受けたい」
「競い合うのが楽しい」
と感じるお子様は、集団の中で競争心が生まれ、学習意欲が高まる効果が期待できるでしょう。
一方、多くのお子様を一度に指導する指導法なので、質問やわからない点があるときは自分から積極的に発言する必要があります。そのため、周りと競争することが苦手だったり、引っ込み思案で他のお子様がいると発言を遠慮したりするお子様は、授業に参加しづらい可能性があります。
・個別指導
個別指導は、講師1人が1~3人程度のお子様を担当し、近くで指導する形です。学習の指導は一対一で行うため、お子様の理解度に合わせて丁寧に教えてもらえます。学習を自分のペースで進められることが特徴です。
個別指導は、授業中お子様のすぐ近くに講師がいるので、質問のタイミングを逃す心配がありません。不明点を即座に解消できるため、算数が苦手なお子様に適しています。
ただし、集団指導に比べて他のお子様との関わりが少ないことから、ライバルや仲間との競争が楽しいお子様にとっては、モチベーションを保ちにくいでしょう。
・オンライン指導
オンライン指導は、
・映像授業を自分の都合の良い時間に閲覧する方法
・インターネットを使ってリアルタイムで授業を受講する方法
の2種類があります。
通いたい塾を全国から選べるので、自宅の近くに希望する塾がない場合に便利です。授業内容や一度に指導するお子様の数などは、塾によって異なります。
オンライン指導では、自宅で算数塾の授業を受けられるため、通塾の必要がありません。お子様を塾に送迎することが難しいご家庭や、習い事などで忙しいお子様におすすめの方法です。
ただし、学習習慣が身に付いていないお子様だと、集中して取り組むことに苦労するかもしれません。自宅で受けられるので緊張感が薄れやすく、途中で飽きたり眠くなったりする可能性も考えられるため注意してください。
個別指導塾と集団指導塾の違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
参考記事:塾の集団と個別の違いを徹底比較|お子様に向いている塾がわかる
5-3. 【STEP3】実際に授業を体験して比較する
STEP1とSTEP2で目的や希望に合う算数塾を絞り込んだあとは、実際にいくつかの塾で体験授業を受けてください。
塾選びは、最終的にはお子様に合うかどうかが重要です。
希望する条件と合う算数塾でも、実際に授業を受けてみると雰囲気や教え方が合わないと感じる場合があります。そのため、必ず体験授業を受けてから通う塾を決めましょう。塾ごとの違いを捉えやすくなるため、最低でも2つの塾で体験授業を受けて比較することが大切です。
体験授業を受ける際にチェックしたい項目は、以下の4点です。
・授業の雰囲気はお子様に合っているか ・講師の教え方がわかりやすいか ・目的に合うクラスがあるか(算数の楽しさを学びたい、中学受験対策をしたいなど) ・通塾しやすいか ※オンライン塾以外 |
体験授業を受け、お子様が授業を受けてみてどう感じたか聞いてみましょう。
「授業スピードが速くて、ついていけるか不安」
「授業中みんな楽しそうに勉強していたから、こっちの塾に通いたい」
「オンライン塾は、思っていたより集中できないかも…」
など、実際に複数の塾を体験して比較することで、お子様からいろいろな感想や意見が出てくるはずです。
お子様に最適な塾を選ぶために、必ず複数の塾を比較検討しましょう。
6. 【算数塾】月額料金の目安
お子様を算数塾に通わせるなら、毎月どれくらいの料金がかかるかも気になるポイントでしょう。ここからは、小学生を算数塾に通わせる際にかかる月額料金の目安を解説します。
「5-1. 【STEP1】目的に合わせて塾のタイプを選ぶ」でお伝えしたように、算数塾には以下3つのタイプがあります。
・進学塾 ・補習塾 ・算数専門塾 |
それぞれの月額料金の目安は以下のとおりです。
【算数塾の月額料金 目安】
学年 | 1~3年生 | 4~6年生 |
進学塾 | 6千円~3.5万円 | 1万円~4.4万円 |
補習塾 | 5千円~1.1万円 | 6千円~1.1万円 |
算数専門塾 | 9千円~2.2万円 | 1.1万円~2.7万円 |
進学塾の月額料金は、6千円~4.4万円が目安です。塾による金額差が大きいものの、2万円程度が相場でしょう。高学年になると、受験情報の提供や合格を目指した授業が必要になるため、月額料金は上がります。
補習塾の月額料金は、5千円~1.1万円が目安です。学校で学習した内容が中心となるため、進学塾や算数専門塾よりも、月額授業料が抑えられる傾向にあります。
算数専門塾の月額授業料の目安は、9千円~2.7万円です。一般的に多い価格帯は1万円~1.8万円で、独自メソッドなどを用いた指導を行っている塾は月額料金が高めになります。
特に、進学塾と算数専門塾の月額料金で幅が大きいのは、塾ごとに指導方針が異なることが理由です。独自のカリキュラムやオリジナル教材を使って指導を行うところは、それ以外の塾に比べて月額料金が高額になりやすい傾向にあります。
例えば、中学受験を目指す低学年が進学塾に通う場合、塾によって以下のように指導方針が異なります。
・集団でゲームなどに取り組みながら楽しく学習し、算数への興味を引き出す塾
・個別指導で難しい問題にも挑戦させ、「飛び級」のように上の学年の学習を進める塾
・算数の問題理解に必要な国語力も含めて、総合的な能力向上を重視する塾
どの塾が合うかは、お子様の算数の理解度や、どのように学習したいかによって変わるため、月額料金だけを見て塾を選ぶことは絶対に避けてください。「5. 小学生のお子様が通う算数塾の選び方を3STEPで解説」でお伝えしたように、必ず以下の3STEPで塾を選びましょう。
お子様に合う算数塾を選ぶための3STEP |
【STEP1】目的に合わせて塾のタイプを選ぶ 【STEP2】お子様の性格や状況に合う指導方法を選ぶ 【STEP3】実際に授業を体験して比較する |
なお、どの塾のタイプを選ぶ場合でも、オンライン指導、集団指導、個別指導の順に月額料金が高くなる傾向にあります。ただし、月額授業料は塾による差が大きいので、あくまで目安としてください。
7. まとめ
この記事では、小学生のお子様を算数の塾に通わせるか迷っている方に向けて、
・必要なときにお子様を算数塾に通わせる重要性
・通うことをおすすめしたい小学生の特徴
などを解説しました。
最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
【小学生を算数の塾に通わせるのは「あり」】
算数で苦手な部分を放置すると、これからの学習に悪影響を与えます。苦手かもしれないと感じたら放置せず、早めに塾通いを決断しましょう。 |
【算数塾に通うことがおすすめな小学生の特徴】
・算数が苦手・面白くないと感じている・公式や暗記に頼った解き方をしている・好奇心が旺盛で算数をもっと知りたい、学力を伸ばしたいと考えている |
【小学生を算数塾に通わせるメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
・算数への苦手意識がなくなり、学力向上が期待できる ・つまずきポイントが明確になり、効果的な対策ができる ・これから学習する単元を理解しやすくなる ・学習習慣が身に付く | ・塾がお子様の負担になる可能性がある ・塾に通う料金がかかる |
【お子様に合う塾を選ぶための3STEP】
【STEP1】目的に合わせて塾のタイプを選ぶ【STEP2】お子様の性格や状況に合う指導方法を選ぶ【STEP3】実際に授業を体験して比較する |
算数は「積み重ねの学問」と言われており、学習した知識を活用・応用しながら新しい単元を学びます。きちんと理解できていない部分を放置すると、お子様が進級・進学したときにつまずきの原因になりかねません。そのため、お子様が算数を理解できているか不安に感じたら、算数だけでも塾を活用しましょう。
早めに対処することで、算数が嫌いになったり、学校の授業についていけなくなったりすることを防ぎ、算数をより深く理解できるようになるはずです。
お子様にとって算数塾が必要か、どのような塾が適しているかを判断してお子様に最適な算数の塾を探すために、この記事がお役に立つことを願っています。
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