湘ゼミコラム

学習塾の選び方

塾の集団と個別の違いを徹底比較|お子様に向いている塾がわかる

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「集団指導塾と個別指導塾があるのは知っているけれど、具体的に何が違うの?」

「うちの子どもは、集団指導と個別指導どっちの塾に通わせるべきか知りたい」

お子様をそろそろ塾に通わせようかと考えていると、「集団指導」や「個別指導」という言葉を目にする機会は多いでしょう。

指導方法が違うことはなんとなく知っていても、具体的にどのような違いやメリット・デメリットがあるのかを、詳しく理解している保護者様は少ないのではないでしょうか。

集団指導塾と個別指導塾には、下記のような違いがあります。

【集団指導塾と個別指導塾の違い】

どちらの指導方法にもメリットとデメリットがあるため、集団指導塾と個別指導塾のどちらが向いているかは、お子様の特徴によって異なります

下記の表は、それぞれの指導方法に向いているお子様の特徴をまとめたものです。

指導方法別 向いているお子様の特徴
集団指導塾・負けず嫌いで競争心が強い・授業中、積極的に発言や質問ができる・勉強する習慣が身に付いている・難関校を目指しており、ハイレベルな授業を受けたい
個別指導塾・周囲からの視線があると、気になって集中できない・控え目な性格で、大勢の中での質問や発言が得意ではない・特定の科目や分野に苦手意識がある・勉強の習慣化や主体的な勉強ができていない・部活や習い事で塾に通える時間が限られている

例えば、集団指導塾は複数の生徒さんと同じ教室で授業を受けることから、授業中に積極的に質問したり発言したりできるお子様が向いています。

反対に、大勢の前で発言することが苦手なお子様にとっては、他の生徒さんの前で間違えたり注目を浴びたりすることがストレスになる可能性が高いでしょう。

そのため、塾に通わせるなら、お子様がしっかり勉強に取り組める指導方法の塾を選ぶべきです。

指導方法が向いていない塾に通わせてしまうと、

・授業スピードについていけず、自信を失ってしまう
・周りの視線や雑談などが気になり、授業に集中できない
・講師にずっと見られていることにプレッシャーを感じ、委縮してしまう
・競い合う相手がいないため、モチベーションが下がってしまう

など、お子様の学力向上につながらないばかりか、学習意欲も失う可能性があるため注意してください。

そこで、この記事では集団指導塾と個別指導塾を徹底的に比較し、どちらの指導方法が向いているか判断する方法やその後の塾の選び方について詳しく解説します。

この記事を読んでわかること
・集団指導塾と個別指導塾の違い・集団指導塾と個別指導塾それぞれのメリット・デメリット・集団指導塾と個別指導塾に向いているお子様の特徴・お子様に向いている塾のタイプ・塾選びにおける体験授業の必要性・指導方法を選べない場合に、おすすめしたい塾の選び方

この記事を読めば、集団指導塾と個別指導塾の違いを正しく理解し、メリットやデメリットをふまえたうえで、お子様に適した指導方法の塾を選べるでしょう。

また、お子様の特徴やニーズなどから適性を判断できるチェックリストも掲載しています。

「うちの子には集団指導塾と個別指導塾どっちが向いているのか、結果だけ知りたい」

という方は、5. 集団指導塾と個別指導塾のどっちが合う?お子様に向いている塾タイプをチェックリストで診断から読んでいただければ、お子様にどちらが向いているかをすぐに判断できるでしょう。

記事の後半では、お子様に合う指導方法を決めかねている方に向けた、塾の選び方も解説しています。そのため、この記事を読むことで「集団指導塾と個別指導塾の、どちらの指導方法を選ぶべきか」というお悩みを確実に解決できるはずです。

お子様に最適な指導方法を判断するために、ぜひ最後までお読みください。

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1. 集団指導塾と個別指導塾の違いは3つ!

これまで塾に通った経験がなく、「集団指導塾と個別指導塾の違いをいまいち理解できていない」という方もいるのではないでしょうか。

まずは、集団指導塾と個別指導塾の違いについて理解しましょう。

集団指導塾と個別指導塾の違いは、下記の3点です。

【集団指導塾と個別指導塾の違い】

1つずつ解説します。

1-1. 授業スタイル

集団指導塾と個別指導塾の一番の違いは、授業スタイルです。

【集団指導塾と個別指導塾の違い:授業スタイル】

集団指導塾個別指導塾
・学校と同様の、講義型の授業スタイル・複数の生徒さんが同じ授業を同時に受講・講師1人が一度に生徒さん10人以上を担当・講師が生徒さんの前や横に座って指導するスタイル・一人ひとりのニーズに合わせた授業を実施・講師1人が一度に生徒さん1~3人を担当

集団指導塾は、講義型のスタイルで授業が進行します

基本的に、講師が複数の生徒さんに向けて教室の前方で授業を行い、生徒さんは受動的に講師の説明や解説を受け取る形です。

1クラスあたりの生徒さんの数は、塾や選択するコースによって異なります。10人前後の少人数制の塾から、20人程の生徒さんに対して一斉に授業を行う塾までさまざまです。

「集団指導塾は、学校と同様のスタイルで授業が進行する」と考えると、イメージしやすいでしょう。

一方、個別指導塾は、講師が生徒さんごとに個別の指導を行うスタイルです

講師は生徒さんの横や前に座り、一人ひとりのニーズやペースに合わせて授業を進めていきます。

塾によって、講師が一度に指導する生徒さんの数は異なります。1対1のマンツーマンのほか、2~3人の生徒さんに対して1人の講師が指導する形の個別指導塾もあるため、事前に確認しておきましょう。

2~3人を同時に指導する場合でも、授業内容は一人ひとり異なります。1人が講師から指導を受けている間は、他の生徒さんはそれぞれが演習問題などに取り組むため、同じ内容の授業を受けることはありません。

そのため、個人指導塾は講師から一人ひとりにカスタマイズした指導を受けられることが特徴です。

1-2. 月額授業料の相場

集団指導塾と個別指導塾では、月額授業料の相場も異なります。

【集団指導塾と個別指導塾の違い:月額授業料の相場】

集団指導塾個別指導塾
個別指導塾よりも月額1~2万円程度安い傾向講師の人件費がかかるため集団指導塾よりも高い傾向

一般的に、個別指導塾は、集団指導塾と比べて毎月1~2万円程度授業料が高くなるでしょう。

下記は、集団指導塾と個別指導塾の月額授業料の相場を比較した表です。

【月額授業料の相場】

学年/塾のタイプ集団指導塾個別指導塾
小学生2~3万円3~4万円
中学生2.5~4万円4~6万円
高校生3~5万円4~6万円

※記載の授業料は目安であり、実際の授業料は塾によって、また、授業回数や科目数によっても変動します。

表を見ると、小学生、中学生、高校生のどの段階においても、個別指導塾の方が集団指導塾よりも高い金額になっていることがわかります。

集団指導塾よりも個別指導塾の方が月額授業料が高い主な理由は、人件費の差です。

集団指導塾は、講師1人が10人以上の生徒さんに対して授業を行うのに対し、個別指導塾で講師1人が担当できる生徒さんの数は、1~3人程度です。つまり、個別指導塾は、塾が抱える生徒さんの数が同じであっても、集団指導塾よりも多くの講師を雇わなくてはなりません。

個別で学習指導を行うには、どうしても講師の人件費がかかってしまうため、個別指導塾の方が月額授業料が高い傾向にあるでしょう。

ただし、月額授業料は、利用する塾やプラン、科目数によって異なります。料金を抑えたプランを用意している塾もあるため、通う塾を絞り込む段階になったら、具体的な授業料を公式サイトや問い合わせ、無料体験を利用して確認しておくことがおすすめです。

1-3. カリキュラムの組み方

集団指導塾と個別指導塾では、カリキュラムの組み方にも違いがあります。

【集団指導塾と個別指導塾の違い:カリキュラムの組み方】

集団指導塾個別指導塾
あらかじめ用意されたカリキュラムに沿って、体系的に学習一人ひとりに合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成

集団指導塾では、あらかじめ決められたカリキュラムに沿って、計画的に授業を進めていきます

年間で体系的に学習できるようなカリキュラムが事前に作成されているため、カリキュラムに沿って勉強すれば、ペース配分に迷うことなく網羅的に学習を進められるでしょう。受験対策も含めたスケジュールで作成されていることが多く、受験情報を得ながら計画的に勉強を進めたい場合にも適しています。

集団指導塾は、カリキュラムに沿って複数の生徒さんが同時に授業を受けることから、塾に通う曜日や時間が決まっていることも特徴です。

一方で、個別指導塾は、一人ひとりの学習状況やペースに合わせたカリキュラムを組み、勉強を進めることが特徴です。

生徒さんの学力やスケジュールなど、要望に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成します。お子様の状況に合わせて授業内容を決められるため、以前学習した単元までさかのぼって不明点を解消したり、理解できるまでじっくり取り組んだりすることも可能です。

お子様に適したカリキュラムを作成できるため、

・集団指導塾では、スピードについていけない、理解できない
・学校の授業についていけず、苦手分野や科目の克服をしたい
・得意分野を掘り下げて学びたい
・短期間で資格・受験対策をしたい

というようなケースに適しています。

部活や習い事などで忙しく、塾に通える曜日や時間が限られている場合にも、対応してもらいやすいでしょう。

2. 集団指導塾のメリット・デメリット

集団指導塾と個別指導塾の違いを理解できたところで、ここからは、それぞれの塾に通うことで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

まずは、集団指導塾のメリットとデメリットから解説します。

集団指導塾に通うメリットとデメリットは、下記の通りです。

【集団指導塾のメリットとデメリット】

メリットデメリット
・他の生徒さんと切磋琢磨し学習意欲が高まる・カリキュラムに沿って計画的に学習できる・個別指導塾と比べて月額授業料が安い・お子様の理解度に合わせて授業内容を変えられない・必要以上のプレッシャーを感じる可能性がある・講師との相性が合わない場合、変更しにくい

1つずつ詳しく説明します。

2-1. 【集団指導塾のメリット1】他の生徒さんと切磋琢磨し学習意欲が高まる

集団指導塾のメリットは、仲間やライバルと切磋琢磨しながら勉強に取り組めることです。

同じクラスの生徒さん同士が「負けたくない」と努力することで、お互いに良い影響を与え、学習意欲が高まります

集団指導塾は、学力や目指す学校の難易度ごとに複数のクラスに分かれており、学力順で座席が決まっている塾も少なくありません。同じような学力の生徒さんが集まって授業を受けるので、仲間意識や競争心が生まれやすい傾向にあり、切磋琢磨して勉強に取り組めます。

学力順でクラスや座席が決まるため、お子様自身が、自分の学力を相対的に把握できることも特徴です。

集団指導塾では、同じクラスの生徒さんとの会話で、

・宿題や小テストの問題をどれくらい解けたか
・模試の結果がどうだったのか

などが話題になることもあるでしょう。

「私も、もっと勉強を頑張らないと」

「次の模試では、絶対に志望校でA判定をとる!」

など、お子様と同じクラスの生徒さんとの関わりの中で、自然と学習意欲が高まる効果を期待できます

一方、個別指導塾は集団指導塾とは学習環境が異なります。

周りにいる生徒さんの数が1~3人程度であり、取り組むカリキュラムもそれぞれ異なるため、競争心は生まれにくいでしょう。

周りの生徒さんと競い合ったり、上のクラスを目指す目標が生まれたりすることで、モチベーションを保ちながら学習に取り組めることは、集団指導塾の大きなメリットです。

2-2. 【集団指導塾のメリット2】カリキュラムに沿って計画的に学習できる

計画的に学習を進められることも、集団指導塾のメリットです。

あらかじめ決められたカリキュラムに沿って勉強することで、定期テスト対策や受験対策をする時間をしっかり確保できます。

集団指導塾は、定期テストや受験対策も考慮したスケジュールでカリキュラムが組まれています。学校の授業を先取りするように、速いスピードで授業が進行することが一般的です。

そのため、定期テストや受験範囲の学習が終わってから、対策に使える時間を十分に確保できます。計画的に勉強を進められるため、直前になって「対策する時間がない!」と慌てる心配がありません

一方、個別指導塾は独自のカリキュラムを用いて、理解度や学習のペースなどを見ながら授業が進みます。定期テストや受験対策に取り組みたい場合、そのために授業時間を確保しなければなりません。

集団指導塾では、学力レベルや志望校に適したカリキュラムが用意されているため、目的に合わせて効果的な対策ができます。カリキュラムに沿って学ぶことで、決められた期間で範囲を網羅し、計画的に学習を進められます

2-3. 【集団指導塾のメリット3】個別指導塾と比べて月額授業料が安い

集団指導塾は、個別指導塾と比べて月額授業料が安い傾向にあります。そのため、集団指導塾の方が家計に大きな負担をかけずに通えるでしょう。

1-2. 月額授業料の相場でもお伝えしましたが、集団指導塾と個別指導塾を比較すると、集団指導塾の方が月額授業料の相場が1~2万円程度安い傾向にあります。

【月額授業料の相場】

学年/塾のタイプ集団指導塾個別指導塾
小学生2~3万円3~4万円
中学生2.5~4万円4~6万円
高校生3~5万円4~6万円

※記載の授業料は目安であり、実際の授業料は塾によって、また、授業回数や科目数によっても変動します。

一例として、中学生が1年間通い続けた場合の月額授業料を計算してみましょう。

・集団指導塾に1年間通った場合:30~48万円
・個別指導塾に1年間通った場合:48~72万円
結果:集団指導塾の方が、年間18~24万円程度安い

比較すると、集団指導塾の方が、年間18~24万円程度授業料を抑えられることがわかります。

ある程度、長い期間お子様を塾に通わせることを考えると、毎月かかる授業料を抑えられるのはうれしいポイントです。

2-4. 【集団指導塾のデメリット1】お子様の理解度に合わせて授業内容を変えられない

集団指導塾では多くの生徒さんを相手に授業を進めていくため、一人ひとりの理解度に合わせて授業内容を変えることはできません。積極的に理解しようとする姿勢がないと、授業についていけなくなってしまいます

集団指導塾は、決まったカリキュラムに沿って計画的に学べる一方で、スピード感のある授業や高い学習レベルについていくだけの努力も欠かせません。わからない部分があれば、授業中や授業前後の時間を使って講師に質問したり、自分で勉強したりして克服することが大切です。

個別指導塾の場合は、それぞれの理解度に合わせて授業を進めるため、授業スピードの速さに取り残される心配はないでしょう。

集団指導塾では、お子様の理解状況に合わせた授業進行は困難であり、自分で勉強に取り組む姿勢が求められます。

「親に塾に行けと言われた」

「とりあえず塾に通っておけば安心だろう」

という感覚で塾に行くことが目的となってしまうと、効果を出すことは難しいでしょう。

2-5. 【集団指導塾のデメリット2】必要以上のプレッシャーを感じる可能性がある

周りの仲間やライバルと自分を比較し、お子様が必要以上のプレッシャーを感じる可能性があります。

集団指導塾は、他の生徒さんの存在がプラスの方向に働けば、お互いに切磋琢磨し勉強のモチベーションを高めあう相乗効果が期待されるでしょう。しかし、常に比較される状況をプレッシャーに感じるお子様もいます

個別指導塾は独自のカリキュラムで学習するため、他の生徒さんと学力が比較されにくい傾向にあります。一方、集団指導塾では、学力によってクラス分けや座席が決まるところも少なくありません。そのため、自分や周りの生徒さんがどれくらいの学力なのか、容易に推測できます

クラス内の順位が下がったときや、最下位のクラスになった場合、お子様の性格によってはプレッシャーを強く感じたり、やる気を失ったりするデメリットもあるでしょう。

2-6. 【集団指導塾のデメリット3】講師との相性が合わない場合、変更しにくい

集団指導塾では、相性の合わない講師がいても簡単に変更はできません。

講師を変更するとカリキュラムの進行やクラス全員に影響が出るからです。1人の生徒さんと相性が悪いからといって、特定科目の担当講師を変えることは難しいでしょう。

複数の講師が在籍しており、同じ授業を別の日程で行っている場合は、クラスを移動できれば担当講師を変えられるでしょう。しかし、クラスを移動すると、他の科目の講師も変更になる可能性が高いため注意が必要です。

一方、個別指導塾は在籍している講師の数が多く、担当講師の変更も珍しいことではありません。相性や教え方がお子様に合わないときは、塾側に伝えれば講師を変更してもらえます。

もし、集団指導塾で講師との相性が合わないと感じた場合、要望を伝えることで改善されるケースもあります

・声が聞き取りにくい
・板書が読めない

などの内容であれば、クラス担当の講師などに相談してみてください。

そのうえで、相性が合わずにどうしても授業を受けることが苦痛なら、クラス変更や個別指導への切り替え、転塾も含めて検討する必要があるでしょう。

3. 個別指導塾のメリット・デメリット

次に、個別指導塾のメリットとデメリットについて解説します。

個別指導塾に通うメリットとデメリットは下記の通りです。

【個別指導塾のメリットとデメリット】

メリットデメリット
・お子様に適したカリキュラムを組める
・スケジュールの柔軟性が高い
・不明点を即座に解消できる
・モチベーションの維持が難しい
・講師の指導力にばらつきが出やすい
・集団指導塾と比べて月額授業料が高い

詳しく見ていきましょう。

3-1. 【個別指導塾のメリット1】お子様に適したカリキュラムを組める

個別指導塾のメリットは、お子様の理解度や学習のペースに合わせた、オーダーメイドのカリキュラムで授業を進めてもらえることです。

例えば、

・英語の基礎から学び直して、苦手を克服したい
・学校の授業についていけるようになりたい
・得意な数学は、もっとハイレベルな問題にチャレンジしたい

など、生徒さんの細かい要望に沿ったカリキュラムを作成するため、目的に合わせた学習ができます。

個別指導塾は、講師1人が2~3人の生徒さんを教える場合であっても、複数人の生徒さんが同じ内容の授業を受けることはありません。基本的に指導するときは1対1で行い、1人に対して指導している間、別の生徒さんたちは演習問題などに取り組む形で授業が進行します。

そのため、個別のニーズや適性に合わせたカリキュラムで授業を受けられます

集団指導塾は、あらかじめ決められたカリキュラムに沿って授業が進み、複数の生徒さんと同時に授業を受ける授業スタイルです。計画的に勉強を進められる一方で、1人の理解度に合わせて進行を遅らせることはできません。

個別指導塾であれば、お子様の学力や理解度に合わせたカリキュラムを組み、調整できます。そのため、苦手な分野は時間をかけて確実に理解を深め、得意分野は応用問題や難問を解けるような対応力を身に付けることも可能です。

個別指導塾は、必要な科目に絞って授業を受けたい場合や、苦手・得意分野が明確に分かれている場合に、効率よく塾を活用できるでしょう。

3-2. 【個別指導塾のメリット2】スケジュールの柔軟性が高い

スケジュールの柔軟性が高いことも、個別指導塾を選ぶメリットの1つです。

個別指導塾は、塾に通う曜日や時間、学習の進行スピードなど、予定や目的に合わせたスケジュールを組みやすい特徴があります。

集団指導塾は、他の生徒さんと一緒に一定のカリキュラムに沿って授業を進めるため、塾の曜日や時間が指定されているケースが一般的です。

一方、個別指導塾は独自カリキュラムで進められることから、曜日や時間を自分の都合のよいときに設定しやすい傾向があります。

また、

・3週間後の資格試験に向けた勉強をしたい
・直前の2週間は、定期テスト対策に集中したい
・今から3ヵ月で受験対策を終わらせたい

など、目的と期間に合わせたスケジュールで、勉強を進めることも可能です。

部活や習い事で忙しい場合や、具体的な期日までに勉強を進めたい場合、個別指導塾ならスケジュールに合わせて塾を活用できるでしょう。

3-3. 【個別指導塾のメリット3】不明点を即座に解消できる

個別指導塾は、講師が常に近くにいるため、不明点を即座に解消できます。

わからないと感じたタイミングで講師にすぐに質問できるため、質問を後回しにして

・どこに疑問を感じたのか忘れてしまう
・質問すること自体を忘れて不明点を放置してしまう

といった心配がありません。

集団指導塾では、授業の進行を中断してしまわないよう、わからないことがあっても質問を遠慮してしまうお子様もいます。大勢の前で質問したり間違えたりすることに対して、恥ずかしいと感じるお子様も少なくありません

個別指導塾では、生徒さんの近くに講師がいるため、タイミングを逃さずにすぐ質問できます。講師も、理解できたかを確認しながら授業を進められるので、不明点が残る心配がないでしょう。

わからないと感じたタイミングですぐに質問し、講師から丁寧な解説を受けることで、確実に学んだことを身に付けられるはずです。

3-4. 【個別指導塾のデメリット1】モチベーションの維持が難しい

個別指導塾のデメリットは、モチベーションの維持が難しいことです。

個別指導塾は、仲間やライバルが勉強に打ち込んでいる姿を目にする機会が少なく、競争心が生まれにくい傾向にあります。

集団指導塾では、同じ教室で複数の生徒さんと一緒に授業を受けるため、他の生徒さんの勉強姿勢や問題を解く速さなどを見て自分と比較し、焦りを感じることもあります。仲間やライバルに「負けたくない」「もっと頑張らなくては」という競争心が芽生え、学習のモチベーションが高まるでしょう。

しかし、個別指導塾の場合は講師と生徒さん1~3人程度で授業をするため、仲間やライバルの存在を身近に感じる機会がありません。自分のペースで学習を進められる反面、甘えが出てしまうケースも考えられます。

定期的に模試を受けるなどで自分の学力を客観的に把握し、学習のモチベーションを維持できるよう、工夫することが大切です。

3-5. 【個別指導塾のデメリット2】講師の指導力にばらつきが出やすい

講師の指導力にばらつきが出やすいことも、個別指導塾のデメリットと言えるでしょう。

個別指導塾は、集団指導塾より多くの講師を集める必要があります。そのため、指導経験の少ない大学生などがアルバイトで個別指導塾の講師を務めているケースも少なくありません

一方、集団指導塾は1人の講師が10人以上の生徒さんを担当できるので、個人指導塾ほど多くの講師を雇用する必要はありません。そのため、経験を積んだ講師が授業を担当している傾向にあります。

学生であってもプロ意識をもち、生徒さんのためを思って質の高い授業を行っている講師は多くいます。年配の講師だと緊張し委縮してしまうお子様にとっては、年齢の近い学生の講師は親しみを感じやすく、勉強に関する相談もしやすいでしょう。

そのため、一概に「学生講師だから悪い」ということではありません。

しかし、 学生がアルバイトで講師を務めるため、プロの講師と比べると指導経験や合格実績は少ないと考えられます。大学のテストや就職活動の時期、帰省中などに授業ができなかったり、代理の講師になってしまったりする可能性もあります。

多くの個別指導塾では、講師の指導力に不安を感じたり相性が合わなかったりする場合、講師を変えてもらうことも可能です。入塾する際は、万が一に備えて担当講師の変更ができるかもチェックしておくとよいでしょう。

3-6. 【個別指導塾のデメリット3】集団指導塾と比べて月額授業料が高い

一般的に、個別指導塾は、集団指導塾に比べて月額授業料が高い傾向にあります。

個別指導塾は、1人の講師が一度に教えられる生徒さんの数が少ないため、集団指導塾よりも人件費がかかるからです。

個別指導塾では、一人ひとりの学力やペースに合わせた指導を行うため、多くても一度に3人程度の生徒さんしか教えられません。集団指導塾で15人の生徒さんに授業する場合と比較すると、単純計算で5倍の数の講師が必要になります。

そのため、どうしても人件費がかかってしまいます。

また、集団指導塾が月額授業料で3科目や5科目の授業を受けられるのに対し、個別指導塾は、科目ごとに月額授業料が設定されている塾が多い傾向です。そのため、個別指導で複数科目の指導を希望する場合は、集団指導塾の1.5~2倍程度の料金がかかることもあります

参考までに、下記は中学生が塾で3科目を受講した場合の、集団指導塾と個別指導塾の月額授業料を比較した表です。

【集団指導塾と個別指導塾の月額授業料の比較 3科目受講例】

学年/塾のタイプ集団指導塾個別指導塾
中学1年生1.5~3万円3~6万円
中学2年生1.7~3.3万円3~6万円
中学3年生2~4万円4~6万円

※記載の授業料は目安であり、実際の授業料は塾によって、また、授業回数や科目数によっても変動します。

個別指導塾で受講する科目数によっては、想像以上に料金負担が大きくなる可能性があります。

個別指導塾でお子様に合わせたきめ細かい指導を受けさせたい場合は、ある程度の月額授業料がかかることを理解しておく必要があるでしょう。

塾の料金に関してより詳しく知りたい方は、下記の記事をご参考ください。

塾の費用は収入の3%が適切!タイプ別・小中高別のデータを基に解説

4. 【集団指導塾・個別指導塾】それぞれに向いているお子様の特徴を解説!

ここまで読んだことで、集団指導塾と個別指導塾の違いや、それぞれのメリットとデメリットは理解できたのではないでしょうか。

ただ、実際に集団指導塾と個別指導塾のどちらに通うべきかを、メリットやデメリットだけで判断することはおすすめできません

指導方法がお子様に向いていないと、

・授業スピードについていけず、自信を失ってしまう
・周りの生徒さんの雑談などが気になり、集中できない
・講師にずっと見られていると、極度に緊張してしまう
・競い合う相手がいないため、勉強のモチベーションが下がってしまう

などの理由によって、学校の成績に影響が出てしまったり、塾に通う意欲を失ったりする可能性もあるからです。

そのため、集団指導塾と個別指導塾のどちらの塾に通うかは、お子様に向いているかどうかで判断することが重要です。

そこでこの章では、集団指導塾と個別指導塾のそれぞれに向いているお子様の特徴を詳しく解説します。

【集団指導塾と個別指導塾に向いているお子様の特徴】

集団指導塾に向いているお子様の特徴個別指導塾に向いているお子様の特徴
・負けず嫌いで競争心が強い・授業中、積極的に発言や質問ができる・勉強する習慣が身に付いている・難関校を目指しており、ハイレベルな授業を受けたい・周囲からの視線が気になって集中できない・控え目な性格で、大勢の中での質問や発言が得意ではない・特定の科目や分野に苦手意識がある・勉強の習慣化や主体的な勉強ができていない・部活や習い事で塾に通える時間が限られている

4-1. 集団指導塾に向いているお子様の特徴

集団指導塾に向いているお子様の特徴は、下記の4つです。

集団指導塾に向いているお子様の特徴
・負けず嫌いで競争心が強い・授業中、積極的に発言や質問ができる・勉強する習慣が身に付いている・難関校を目指しており、ハイレベルな授業を受けたい

集団指導塾には、

・講義型の授業スタイル
・講師1人が10人以上の生徒さんを同時に指導
・授業の進行スピードが速い
・あらかじめ作成されたカリキュラムに沿って学習

といった特徴があります。

そのため、1人で黙々と勉強を進めるタイプよりも、ライバルや仲間と競争しながら勉強した方がやる気を出しやすい性格のお子様に向いています。

複数の生徒さんと同時に授業を受けることから、お子様に集団の中での発言や質問に抵抗感がないこと、主体的に勉強する習慣が身に付いていることも大切です。

集団指導塾は、講義型で授業を進めるため、講師と生徒さんとの距離が離れています。一度に教える生徒さんの数も多いことから、個別指導塾と比較すると、どうしても講師の目が届きにくくなる傾向があります。

不明点があれば自分から質問したり、自主学習で復習し解消したりできるお子様であれば、速いスピードの授業にも取り残されることなくついていけるはずです。

また、お子様が難関校を目指しているなら、難関校向けのクラスがある集団指導塾がおすすめです。多くの集団指導塾は、志望校の難易度によってクラスが分かれており、入試の傾向をふまえた効果的なカリキュラムで計画的に勉強を進められます。

「仲間やライバルと、競争したり協力したりしながら勉強したい」
「授業中に質問や発言することに抵抗感がない」
「周囲の人に促されなくても、自ら勉強をすることが習慣になっている」
「難関校合格を目指すために、計画的に勉強を進めたい」

というお子様は、集団指導塾が適しているでしょう。

4-2. 個別指導塾に向いているお子様の特徴

個別指導塾に向いているお子様の特徴は、下記の5つです。

個別指導塾に向いているお子様の特徴
・周囲と比較されたり、競い合ったりすることが好きではない・控え目な性格で、大勢の中での質問や発言が得意ではない・特定の科目や分野に苦手意識がある・勉強の習慣化や主体的な勉強ができていない・部活や習い事で塾に通える時間が限られている

個別指導塾は、下記のような特徴があります。

・講師1人に生徒さん1~3人程度の、少人数の授業スタイル
・スケジュールの柔軟性が高い
・お子様の学習状況やペースに合わせたカリキュラムで学習

講師1人に1~3人程度の生徒で授業を行うため、周りの生徒さんからの視線を気にすることなく勉強できます。近くに講師がいるので、控え目な性格で「大勢の前で質問するのは恥ずかしい」と感じるお子様でも、気軽に質問できるでしょう。

一人ひとりの理解度に合わせてきめ細かい指導ができるため、苦手な科目や分野があるお子様にも適しています。お子様の学習状況に合わせたカリキュラムを組み、不明点を確実に解消しながら学習を進められるので、苦手克服を目指せます

同じカリキュラムで授業を受ける集団指導塾よりもスケジュールの調整がしやすいため、部活や習い事で塾に通える時間が限られているお子様にもおすすめです。

また、勉強する習慣がないお子様の場合、講師の目が届かないと、つい気を抜いてしまい勉強から意識がそれてしまう可能性もあるでしょう。個別指導では、他の生徒さんを指導している間も講師は常にお子様の近くにいるため、一定の緊張感をもって授業を受けられるはずです。

そのため、個別指導塾は

「競い合うよりも、自分のペースで勉強を進めたい」「周りの生徒さんの視線が気になったり、発言や質問を遠慮したりしてしまう」「わからないところは、理解できるまで説明してほしい」「学習する習慣がなく、塾で勉強の取り組み方からサポートしてほしい」「部活や習い事で忙しく、それ以外の時間で通える塾を探している」

というお子様に向いている指導方法です。

5. 集団指導塾と個別指導塾のどっちが合う?お子様に向いている塾タイプをチェックリストで診断

「結局、うちの子どもに向いている方法は集団指導塾と個別指導塾のどっち?」

「どっちがあっているか、簡単に調べられる方法はないの?」

上記のように考えている方に向けて、この記事でお伝えした

・集団指導塾と個別指導塾の違い
・集団指導塾と個別指導塾のメリット・デメリット
・集団指導塾と個別指導塾に向いているお子様の特徴

の内容をもとに、「自分の子どもの場合、集団指導塾と個別指導塾のどちらを選ぶべきか」を簡単に診断できる適性チェック表を作成しました。

項目ごとに◯・△・×の3段階で評価しているので、お子様の特徴や学力、塾をどう活用したいかなどを考えながらチェックしてみてください。

【集団指導塾・個別指導塾】適性チェックリスト
診断項目/向いている塾のタイプ集団指導塾個別指導塾
・学校の授業についていけず、少しでも学力を上げたい×
・学校の成績は常に平均以上であり、勉強する習慣が身に付いている
・苦手科目・分野を克服したい×
・計画的に勉強を進めて定期テスト・受験対策にも力を入れたい
・難関校を目指している
・仲間やライバルと切磋琢磨しながら勉強したい×
・周りの生徒さんと比較されたくない×
・集団の中でも積極的に発言や質問ができる×
・塾と部活や習い事を両立したい
・授業料を抑えて、多くの科目の授業を受けたい×

上記の表を参考に、集団指導塾と個別指導塾のどちらにお子様が向いているかをチェックしていきましょう。◯や△が多くついた指導方法が、お子様に向いていると判断できます

上記の表で、集団指導塾と個別指導塾の適性が同程度の場合は、どちらの指導方法にもお子様が順応できる可能性があります。

その場合は、体験授業で、実際に両方の指導方法の授業をお子様に体験してもらいましょう。両方の授業を受けることで、指導方法の違いが体験として理解できます。体験授業の結果、お子様が「勉強しやすい」と感じた指導方法を選ぶとよいでしょう。

【集団指導塾と個別指導塾を併用する方法もある】
場合によっては、集団指導塾と個別指導塾を併用する方法が適している場合もあります。必ずしも、どちらか一方の指導方法に絞る必要はないため、状況に合わせて判断することが大切です。
例えば、
・基本は、集団指導塾に通いつつ、苦手な科目だけ個別指導塾を併用する・得意科目は集団指導塾、苦手科目は個別指導塾と、科目によって使い分ける
のような場合は、集団指導塾と個別指導塾の併用を検討しましょう。
ただし、塾を併用すると実際に塾に通うお子様の負担や料金負担も大きくなります。本当に併用すべきか、通うことで効果が見込めるのかを十分に見極めることが必要です。

6. 実際に通う塾は、指導方法だけでなく体験授業を受けて判断しよう

前章でお子様の特徴に合う塾タイプがわかったら、自宅から通える範囲の塾をいくつかピックアップし、塾校舎の見学や体験授業を受けてみましょう。

「お子様の特徴と指導方法が合うかどうか」は大前提ですが、塾に実際に通うのはお子様です。お子様が授業を体験し、どう感じるかを重視して実際に通う塾を選ぶ必要があります。

検討中の塾に校舎見学や体験授業を申し込み、お子様が意欲的に通える塾かを総合的に判断してください。

具体的には、

・授業の雰囲気がお子様に合っているか
・講師の教え方は、お子様にとってわかりやすかったか
・お子様の学力に合うクラスがあるか
・お子様に適したカリキュラムで勉強できるか
・塾校舎が、自宅や学校から通いやすいか

・自習室はお子様が集中して勉強しやすい環境か

などをチェックしましょう。

勉強に直結する項目でないものの、「通いやすさ」は忘れずに確認することがおすすめです。受験直前などは、土日も含めて頻繁に塾通いをするケースも少なくありません。通塾に時間がかかると、それだけでお子様の気力が奪われ、勉強に使える時間も減ってしまいます。

体験授業に行くときに、通塾の手段や塾周囲の安全性も含めて、通いやすいかどうかをチェックしておくとよいでしょう。

体験授業の前後では面談も行われるケースが多いため、塾に通う際の具体的な料金や合格実績なども確認できます。

指導方法だけでなく、実際に塾の体験授業を受けてから判断することで、入塾後のミスマッチを防げます。2つ以上の塾の体験授業を受けて比較すると、より塾ごとの違いを把握しやすくなるでしょう。

7. 迷う場合は、集団指導と個別指導のどちらも選べる塾がおすすめ!

「体験授業を受けても、どっちの指導方法が子どもに合うか選べない」

「集団指導塾と個別指導塾のどちらにも良い点があって、決めかねている」

このような状況になっている方は、集団指導と個別指導の両方がある塾を選ぶことがおすすめです。

集団指導と個別指導のどちらもある塾なら、指導方法が合わないと感じたときに同じ塾の中でスムーズに移行できます

体験授業を経て塾を選んだ場合であっても、通い始めてからお子様が「やっぱり合わない」と気付くケースはないとは限りません。

合わないと感じながらずるずる通っても勉強に身が入らず、高い学習効果は期待できないでしょう。勉強のやる気を失ってしまう危険性もあるため、指導方法が合わないと判断したら、早急に変更するべきです。

集団指導と個別指導のどちらもある塾なら、お子様の勉強する環境を変えずに指導方法だけを変更できるので、お子様の負担を抑えられます。保護者様にとっても、転塾先を探す手間や、入会金を再度払う必要がありません。

そのため、集団指導塾か個別指導塾かで決めかねている方は、どちらもある塾を選択しましょう。万が一、塾に通い始めてから「指導方法を変えたい」となったときに、かかる手間と負担を最小限に抑えられます。

【湘南ゼミナールなら集団・個別どちらも選べる!】

湘南ゼミナールは、首都圏を中心に楽しくわかりやすい授業を提供し、学力向上や志望校合格に向けたサポートを行っている学習塾です。
集団指導と個別指導の両方のサービスを提供しているため、
・お子様に適した指導方法を選びたいと考えている方・どちらの指導方法がよいか迷っている方
は、ぜひ湘南ゼミナールにご相談ください。
学習目的や目標などを丁寧にヒアリングし、お子様により適した指導方法や効果的な学習の進め方などをご提案いたします。
また、湘南ゼミナールには、豊富な指導経験や情熱をもつ講師が多数在籍しています。ノウハウを詰め込んだ独自のカリキュラムをもとに、お子様の学習する意欲を引き出しながら効率的に学習を進めるため、学力向上を目指せるでしょう。
体験授業では、一定期間、授業を無料でお試しいただけます。体験後に入塾を強要することはございません。
集団指導塾と個別指導塾のどちらを選ぶか迷っている方は、湘南ゼミナールにお気軽にご相談ください。

8. まとめ

この記事では、集団指導塾と個別指導塾の違いやメリット・デメリット、それぞれの指導方法に合うお子様の特徴などを詳しく解説しました。

最後に、この記事の要点をまとめて記載します。

集団指導塾と個別指導塾の違いは、下記の3点です。

・授業スタイル
・月額授業料の相場
・カリキュラムの組み方

それぞれの解説を、下記の表にまとめました。

【集団指導塾と個別指導塾の違い】

集団指導塾に通う場合と個別指導塾に通う場合には、それぞれ下記のメリットとデメリットがあります。

【集団指導塾と個別指導塾のメリット・デメリット】

メリットデメリット
集団指導塾・他の生徒さんと切磋琢磨し学習意欲が高まる・カリキュラムに沿って計画的に学習できる・個別指導塾と比べて月額授業料が安い・お子様の理解度に合わせて授業内容を変えられない・必要以上のプレッシャーを感じる可能性がある・講師との相性が合わない場合、変更しにくい
個別指導塾・お子様に適したカリキュラムを組める・スケジュールの柔軟性が高い・不明点を即座に解消できる・モチベーションの維持が難しい・講師の指導力にばらつきが出やすい・集団指導塾と比べて月額授業料が高い

また、どちらの指導方法を選ぶべきかは、お子様の特徴によって異なります。学習効果や塾に通う意欲にも影響を与えかねないため、お子様に合う指導方法の塾を選ぶことが重要です。

集団指導塾と個別指導塾のそれぞれに合うお子様の特徴は、下記の通りです。

指導方法別 向いているお子様の特徴
集団指導塾・負けず嫌いで競争心が強い・授業中、積極的に発言や質問ができる・勉強する習慣が身に付いている・難関校を目指しており、ハイレベルな授業を受けたい
個別指導塾・周囲からの視線があると、気になって集中できない・控え目な性格で、大勢の中での質問や発言が得意ではない・特定の科目や分野に苦手意識がある・勉強の習慣化や主体的な勉強ができていない・部活や習い事で塾に通える時間が限られている

お子様に適した指導方法が理解できたら、体験授業を受けて、お子様が意欲的に通える塾かを総合的に判断しましょう。体験してから判断すると、入塾後のミスマッチを予防できます。

それでも、集団指導塾か個別指導塾か決めかねる場合は、両方の指導方法がある塾を選ぶと安心です。転塾によるお子様の負担を減らし、塾探しの手間や入会金の負担も抑えられるでしょう。

この記事が、集団指導塾と個別指導塾に関する理解を深め、お子様に適した指導方法を判断するためのお役に立つことを願っています。

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