湘ゼミコラム

学習塾の選び方

中学生の塾の費用は毎月1万~5万円が相場|年額・通塾回数も解説

「中学生の子どもが塾に通う場合、費用はいくらぐらいが相場なのかな?」

「いま検討している塾の費用が高いんだけど、みんないくらぐらい払ってるんだろう?」

中学生が通う塾の費用は、学習塾によっても通塾回数によっても異なるため、「いくらぐらいが適正なんだろうか」と悩む方は多いでしょう。

結論から言うと、文部科学省の令和3年度の子どもの学習費調査によれば、中学生の塾の費用は年間20万円以上かけている家庭が多いことがわかります。

さらに、公立と私立で少し金額に差がありますが、どちらも、「年間40万円以上」と回答した家庭が最も多い層でした。小学生の学習塾と比べると、やはり高くなっているように感じるかもしれません。

ただし、単に数字を見ただけでは、適切な塾を検討するための判断は難しいでしょう。

そこでこの記事では、文部科学省のデータだけでなく、実際の大手学習塾の授業料を参考にした上で、「中学生の塾の費用はいくらが一般的か」をさまざまな角度で詳しくまとめて紹介していきます。

中学生が通う場合の塾費用の相場を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にして、適切な塾の検討にお役立てください。

1. 中学生の塾の年間費用は平均17.5万円~25万円(ただし40万円以上かけてる層が最も多い)

まずは文部科学省の調査結果から、全国の中学生が学習塾にかけている年間平均費用や、学習塾費の分布について解説していきます。

1-1. 中学生の塾の費用は年間平均17.5万円~25万円程度

令和3年度の子供の学習費調査の結果によると、中学生の学習塾費の平均は、私立中学校の生徒が年間175,435円、公立中学校の生徒が年間250,196円です。

【中学生が学習塾にかけている年間費用の平均】

私立中学校の生徒公立中学校の生徒
平均年間175,435円
(月額換算:1.5万円)
年間250,196円
(月額換算:2.0万円)
中学1年生年間126,795円
(月額換算:1万円)
年間156,032円
(月額換算:1.3万円)
中学2年生年間181,436円
(月額換算:1.5万円)
年間203,859円
(月額換算:1.7万円)
中学3年生年間219,276円
(月額換算:1.8万円)
年間389,861円
(月額換算:3.2万円)

表をみると、私立中学校よりも公立中学校の方が学習塾にかける費用が高いことがわかります。

その理由としては、私立中学校の中には中高一貫校でそのまま高校に進める学校もあり、高校受験がないことにより平均値を下げていると考えられます。一方、公立中学校は高校受験をすることが多いため、高校受験対策に学習塾にかける費用が高くなります。

また、私立中学校と公立中学校ともに、高校受験に向けて、中学1年生→2年生→3年生と進級するにつれて塾にかける平均費用が上がっていくことがわかります。

ただし、この平均費用は「学習塾費がゼロ」(塾に通っていない人)も含んだものなので、塾に通っている人たちだけの平均より低めの値になっている点に注意が必要です。

同調査の学習塾費の分布を見ると、公立中学の場合は29.6%、私立中学の場合は46.1%もの人が「学習塾費ゼロ」です。

つまり、この「学習塾費ゼロ」の人たちを除くと、実際に学習塾に通っている人がどのくらい費用を支払っているかがもう少し詳細に見えてきます。

1-2. 中学生の塾の費用は「年間40万円以上」が最も多い

先ほどと同じ令和3年度の子供の学習費調査の結果によると、中学生の学習塾費の金額分布は以下のようになっています。

【中学生の学習塾費の金額分布】

私立中学校(%)公立中学校(%)
0円29.646.1
~1万円未満1.61.5
~5万円未満44
~10万円未満4.66.1
~20万円未満119.2
~30万円未満10.710.5
~40万円未満11.76.9
40万円以上26.915.6

学習塾に通っていない生徒(学習塾費0円)の割合を除いて円グラフを作ると、以下のようになります。

公立中学校に通う生徒の学習塾費の金額分布を見ると、年間40万円以上(月額換算で月3.3万円以上)を支払っている割合は約4割となり、最も割合が高いゾーンとなりました。また、年間30万円以上の割合が半数を超えていることがわかります。

つまり、月額換算で2.5万円以上払っている人が半数以上ということがわかりますね。

次は、私立中学校に通う生徒についてです。

私立中学校に通う生徒の場合、中間一貫校など受験しない生徒が多いのか、公立中学よりも塾にかけている金額が低めであることがわかります。

それでも、年間40万円以上(月額換算で月3.3万円以上)を支払っている割合は約3割となり、最も割合が高いゾーンとなっています。年間30万円以上(月額換算で2.5万円以上)の割合が約4割、年間20万円以上(月額換算で1.7万円以上)の割合が約6割となります。

このように、公立と私立では少し分布に差があるものの、「年間40万円以上(月額換算で月3.3万円以上)」の学習塾費を払っている方が最も多いことがわかります。

2. 中学生の塾の費用は毎月1万~5万円程度が目安(※実際の大手塾費用から算出)

ここからは、実際の塾の授業料データを基に、中学生が塾に通う場合に「毎月いくらぐらい授業料が

かかるのか」を解説していきます。

この記事では、月額授業料を公開している大手学習塾(個別指導・集団指導)の費用をもとに、中学生が塾に通う場合にかかる費用相場をまとめました。

【中学生の学年ごとの塾の月額受講料の目安】

学年塾の費用の目安
中学1年生毎月1万円~3万円程度が目安(週1~2回通塾)
中学2年生毎月1万円~4万円程度が目安(週2~3回通塾)
中学3年生毎月2万円~5万円程度が目安(週3回程度通塾)

【中学生の学年ごとの塾費用まとめ】

学年週1回週2回週3回週4回週5回
中学
1年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.2万円~
2.8万円程度
月額1.8万円~
3.7万円程度
月額2.4万円~
4.8万円程度
月額3万円~
5.9万円程度
中学
2年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.2万円~
2.8万円程度
月額1.8万円~
3.7万円程度
月額2.4万円~
4.8万円程度
月額3万円~
5.9万円程度
中学
3年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.3万円~
3.8万円程度
月額1.9万円~
5万円程度
月額2.6万円~
5.3万円程度
月額3.2万円~
6.5万円程度

※黄色い枠がボリュームゾーンとなります。

以下から、学年ごとにさらに詳しく内訳を解説していきますので、参考にしてください。

2-1. 中学1年生が通う塾の費用相場は毎月1万円〜3万円程度

中学1年生が通う学習塾の月額費用の相場は、だいたい毎月1万円〜3万円程度が一般的です。

ただし、実際に調べてみると、塾や通うクラスの内容によってかなり月額費用はまちまちです。

中学1年生が通う塾の費用をいくつか調べてみたところ、最安で月額6千円(週1回・個別指導)、最も高いところで月額59,400円(週5回・個別指導)でした。当たり前ですが、通う回数が多ければ毎月の費用も高くなりますね。

中学1年生の場合、塾に通う回数は週1回~週2回がボリュームゾーンとなります。

【中学生の学年ごとの塾費用まとめ】

学年週1回週2回週3回週4回週5回
中学
1年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.2万円~
2.8万円程度
月額1.8万円~
3.7万円程度
月額2.4万円~
4.8万円程度
月額3万円~
5.9万円程度

以下に、今回調べた中学1年生向け学習塾の月額授業料の一覧をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

【中学1年生の学習塾の費用例】

指導形態回数月額授業料(税込)別途かかる費用・備考
A塾個別指導週1コマ(60分)5,995円授業料以外に、入塾金・教材費等がかかります
週2コマ11,990円
週3コマ17,985円
週4コマ23,980円
週5コマ29,975円
B塾集団指導週2回・3教科(英数国)15,600円~入会金16,500円
※個別指導は、授業料の他、諸経費が別途発生
個別指導週1回(月4回)18,000円~
C塾集団指導週2回3教科(英数国)17,710円(東京教室の価格)別途、入塾金、登録手数料、また学年・受講科目により、維持費・模試代・教材費などが必要
週3回5教科(英数国理社)21,890円(東京教室の価格)
D塾個別指導(生徒3名)週1回50分:10,120円80分:14,850円入塾時に、入会金・年会費・教材費が必要
週2回50分:19,250円80分:28,050円
E塾個別指導週1回14,300円教室維持費(2,970円)や定期テスト対策授業料、模試テスト費用、教材費などがかかります
週2回26,400円
週3回37,400円
週4回48,400円
週5回59,400円
D塾集団指導(高校入試準備 )3科(週3コマ)23,650円入塾金(22,000円)、テスト費、教材費
5科(週5コマ)26,400円

塾にもよりますが、週1回通うケースではだいたい月額6,000円〜2万円程度、週2回通うケースで月額1万円〜3万円程度が相場となります。

中学2年生や3年生になってくると、「難関高校対策クラス」などが登場し、さらに受講料の差が顕著に現れてきます。

また、今回紹介した月額授業料以外にも、入会金や教材費、年会費などがかかることが多いため、注意しましょう。詳しくは「3. 月額授業料以外の費用もチェックしておこう」で後述しています。

2-2.  中学2年生が通う塾の費用相場は毎月1万円〜4万円程度

中学2年生の場合には、学習塾の月額費用はだいたい1万円〜4万円くらいが相場になるでしょう。中学2年生になると、高校受験対策を見据えて勉強が本格化するため、週2~3回は通いたいところです。

【中学2年生の通塾回数ごとの塾費用まとめ】

学年週1回週2回週3回週4回週5回
中学
2年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.2万円~
2.8万円程度
月額1.8万円~
3.7万円程度
月額2.4万円~
4.8万円程度
月額3万円~
5.9万円程度

※別途、入塾金や教材費、テスト費などは別途かかります。

なお、上記は回数ごとの目安を載せていますが、難関高校を狙うクラスほど受講料も少し高くなります。

以下に、今回調べた中学3年生向け学習塾の月額授業料の一覧をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

【中学2年生の学習塾の費用例】

指導形態回数月額授業料(税込)別途かかる費用・備考
A塾個別指導週1コマ(60分)5,995円授業料以外に、入塾金・教材費等がかかります
週2コマ11,990円
週3コマ17,985円
週4コマ23,980円
週5コマ29,975円
B塾集団指導週3回・5教科(英数国理社)22,200円~入会金16,500円
※個別指導は、授業料の他、諸経費が別途発生
個別指導週1回(月4回)18,000円~
C塾集団指導週2回3教科(英数国)20,130円(東京教室の価格)別途、入塾金、登録手数料、また学年・受講科目により、維持費・模試代・教材費などが必要
週3回5教科(英数国理社)24,750円(東京教室の価格)
D塾個別指導(生徒3名)週1回50分:10,670円80分:15,400円入塾時に、入会金・年会費・教材費が必要
週2回50分:20,240円80分:29,370円
E塾個別指導週1回14,300円教室維持費(2,970円)や定期テスト対策授業料、模試テスト費用、教材費などがかかります
週2回26,400円
週3回37,400円
週4回48,400円
週5回59,400円
F塾集団指導(高校入試対策 )3科(週3コマ)29,700円入塾金(22,000円)、維持費(3,520円)テスト費、教材費
5科(週5コマ)31,900円
集団指導(難関高校入試対策)3科(週3コマ)31,900円
5科(週5コマ)34,100円

塾にもよりますが、週1回通うケースではだいたい月額1万円台程度、週2回通うケースで月額2万円〜3万円程度が相場となります。難関高校入試対策クラスでは、さらに金額が上がって月額3万円台が目安です。

また、今回紹介した月額授業料以外にも、入会金や教材費、年会費などがかかることが多いため、注意しましょう。詳しくは、「3. 月額授業料以外の費用もチェックしておこう」で後述しています。

2-3.  中学3年生が通う塾の費用相場は毎月2万円〜5万円程度

中学3年生の場合には、学習塾の月額費用はだいたい2万円〜5万円くらいが相場になるでしょう。週1回であれば1万円を切る塾もありますが、受験直前期なので週3回は通いたいところです。

【中学3年生の通塾回数ごとの塾費用まとめ】

学年週1回週2回週3回週4回週5回
中学
2年生
月額6千円~
1.8万円程度
月額1.3万円~
3.8万円程度
月額1.9万円~
5万円程度
月額2.6万円~
5.3万円程度
月額3.2万円~
6.5万円程度

※別途、入塾金や教材費、テスト費などは別途かかります。

上記が通塾回数ごとの塾費用の目安となりますが、難関中学を受験する場合には、もう少し費用がかかることがあるので注意してください。

なお、中学3年生は、通常期と試験直前期で価格が変わることもあります。例えば、A塾(5教科・週3回)では、4月~12月の月額受講料は28,050円ですが、入試直前は49,940円となります。このように、月によって受講料が変わることもあるので注意してください。

以下に、今回調べた中学3年生向け学習塾の月額授業料の一覧をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

【中学3年生の学習塾の費用例】

指導形態回数月額授業料(税込)別途かかる費用・備考
A塾個別指導週1コマ(60分)6,435円授業料以外に、入塾金・教材費等がかかります
週2コマ12,870円
週3コマ19,305円
週4コマ25,740円
週5コマ32,175円
B塾集団指導週3回・5教科(英数国理社)24,000円~入会金16,500円
※個別指導は、授業料の他、諸経費が別途発生
個別指導週1回(月4回)18,000円~
C塾集団指導週2回3教科(英数国)【4月~12月】22,990円【入試直前 最終特訓講座】38,060円(東京教室の価格)
別途、入塾金、登録手数料、また学年・受講科目により、維持費・模試代・教材費などが必要
週3回5教科(英数国理社)【4月~12月】28,050円【入試直前 最終特訓講座】49,940円(東京教室の価格)
D塾個別指導(生徒3名)週1回50分:11,000円80分:16,060円入塾時に、入会金・年会費・教材費が必要
週2回50分:21,010円80分:30,580円
E塾個別指導週1回15,400円教室維持費(2,970円)や定期テスト対策授業料、模試テスト費用、教材費などがかかります
週2回28,600円
週3回40,700円
週4回52,800円
週5回64,900円
F塾集団指導(高校入試対策 )3科(週3コマ)35,200円(3月~8月)41,800円(9月~翌2月)入塾金(22,000円)、維持費(3,520円)テスト費、教材費
5科(週5コマ)40,700円(3月~8月)49,500円(9月〜翌2月)
集団指導(難関高校入試対策)3科(週3コマ)41,800円(3月~9月)48,400円(9月~翌2月)
5科(週5コマ)47,300円(3月~8月)56,100円(9月〜翌2月)

表を見るとわかる通り、塾に通う頻度が週何回なのか、1コマが何分なのかによっても価格は大きく変わります。

また、今回紹介した月額授業料以外にも、入会金や教材費、年会費などがかかることが多いため、注意しましょう。詳しくは、次の章で解説しています。

3. 月額授業料以外の費用もチェックしておこう

2章までは、中学の塾の授業料が毎月いくらぐらいかを解説してきました。ただし、学習塾に通う時には授業料以外にも費用がかかるので注意しましょう。

具体的には、以下のような費用も考慮する必要があるでしょう。

3-1. 入塾金(初回のみ2万円程度)

入塾金(入会金)は、学習塾に通い始める時に必要になる費用で、初めてその塾に通う時に支払うものです。

塾によって価格は異なりますが、中学生の場合、だいたい16,500円(税込)か22,000円(税込)に設定している塾がほとんどです。

【塾ごとの入塾金】

入塾金(税込)
A塾16,500円
B塾16,500円
C塾16,500円
D塾22,000円
E塾22,000円

新規開校キャンペーンなどの期間限定で入塾金が無料になることもありますが、通常はかかる費用と考えておくと良いでしょう。

3-2. 季節講習費(1つの季節で2万円〜7万円程度)

季節講習費とは、春期講習・夏期講習・冬期講習などの特別講座のことで、月額授業料とは別に支払いが必要となります。

季節講習費の価格は、学習塾によってかなり違いがあります。特別なカリキュラムを組んで授業を行うスタイルでは、1期のまとまった講習につき2万円〜7万円程度が一般的です。

一方、特別なカリキュラムを設けずに個別の追加授業で対応する学習塾の場合には、1コマ3,000円〜4,000円などが一般的です。

【塾ごとの季節講習費】

費用相場(月額受講料)
A塾春期講習・夏期講習・冬期講習それぞれ5万円〜10万円がボリュームゾーン(家庭による)
B塾夏期講習:15,000円〜21,000円程度
C塾春期講習・夏期講習・冬期講習それぞれ1コマ:3,850円〜4,125円など追加授業の費用
D塾夏期講習:約38,800円〜約72,650円
E塾1コマ:2,860円~3,080円など追加授業で対応
F塾夏期講習・冬期講習それぞれ中1:26,400円、中2:35,200円、中3:39,600円

高校受験対策のための季節講習のほか、中高一貫校に通う中学生向けの季節講習も開催されています。

なお、季節講習への参加が任意の学習塾もあれば、参加が必須の学習塾もあります。また、家庭の予算によって組み合わせることができる学習塾もあります。

地域や目的、学年によっても価格は変わりますので、できれば入塾時にどのくらいかかりそうか確認しておくことをおすすめします。

3-3. 模試などのテスト費用(1回4千円〜6千円程度)

月額授業料や入塾金以外に、模擬試験や学力テストを受けるための費用がかかる学習塾がほとんどです。

テスト費用は1回あたり4,000円〜6,000円程度が一般的(テストによって価格が異なる)ですが、10回受けると4万円〜6万円など金額がかさんでくるので注意が必要です。

模試などの受験は、塾生の学力を正しく測るために必須としている学習塾も多いため、事前に確認しておきましょう。

3-4. その他の費用(教材費・維持費など)

学習塾によっては、ここまで解説した授業料・入塾金・季節講習料・模試テスト代以外にも諸費用がかかる場合があります。

その他費用の項目は、登録手数料、維持費、教材費、年会費、諸経費、諸費用など、塾によってさまざまです。

【塾ごとの「その他の費用」】

その他の費用
A塾・登録手数料(入塾金と同時に徴収):3,300円
・維持費(冷暖房費・各種通信費・データ管理手数料・各種プリント代など):月額3,465円〜6,820円
・教材費(授業で使う教材にかかる費用):別途案内
B塾・年会費(入塾時に負担):中学生の場合16,500円
・教材費:別途案内
C塾・教室維持費:2,970円
・教材費:中学生の場合、年間6,400円〜6,600円(中学3年生は別途1教科最大2,200円×教科数)
D塾・諸経費:約26,400円(個別指導の場合)
E塾・教材費(前期):18,700円
・教材費(後期):9,900円
F塾・諸費用
中学1年生は前期・後期ともに各12,100円
中学2年生は前期・後期ともに各14,300円
中学3年生は前期・後期ともに各16,500円

月額授業料だけで比較してしまうと後悔する羽目になりかねないため、必ず「その他の費用」も最初に確認しておくと良いでしょう。

5. 中学生の塾の費用は収入の3%が適切

塾にかける費用は「世帯収入の3%前後が適切」といわれています。

例えば、世帯年収が600万円なら年間18万円、1,000万円ならば年間30万円、2,000万円ならば年間60万円が、塾にかける費用の目安です。

無理な費用を払い続けると、基盤となる生活に支障を及ぼしかねないため、適切な費用の目安も知った上で、塾を選ぶようにしましょう。

なお、選ぶ際に「月額授業料だけ」で比較してしまうと、見掛け上は安く見えても別途「教材費」「諸経費」「運営費」などが必要となり、実際にはそれほど安くないというケースもあります。

必ず、「授業料にどこまで含まれるのか」「授業料以外にかかる隠れた費用はいくらか」を事前に確認しておきましょう。

適切な塾の費用の目安については、「塾の費用は収入の3%が適切!タイプ別・小中高別のデータを基に解説」の記事をぜひご覧ください。

6. 中学生の塾の選び方|費用ではなく費用対効果で選ぼう

ここまでは中学生が通う学習塾の費用目安について解説してきましたが、ここからは、実際に通う塾をどう選ぶかという内容を解説していきます。

塾といってもさまざまなものがあり、「安ければ安いほど良い」という訳ではない点に注意が必要です。

中学生が通う塾の選び方は、以下がポイントとなります。

中学生の塾の選び方

・塾に行く目的を考えて選ぶ

・子どもにあった授業形態を選ぶ

・塾の設備(自習室・食事スペースなど)で選ぶ

【重要】必ず体験授業を受けてミスマッチを防ごう

なお、中学生の塾の選び方については、「中学生の塾の選び方は?9つのポイントで必ず理想の塾が見つかる」の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてください。

6-1. 塾に行く目的を考えて選ぶ

費用対効果の高い塾を選ぶためには、「なぜ通うのか」を良く考えて、目的に合わせた塾を選ぶのがおすすめです。

受験対策(志望する高校の合格)が目的の場合もあれば、中高一貫校なので学校授業の予習・復習が目的となる場合、さらにその先の難関大学を目的にする場合もあります。

一般的には難関高校を目指す学習塾の費用の方が高くなり、季節講習費などもかかります。さらに、週に通う頻度も多くなります。

塾の費用が見合っているかどうかは、通塾の目的と照らし合わせて考えるようにするのがおすすめです。

6-2. 子どもにあった授業形態を選ぶ

塾の授業形態は、大きく、集団授業と個別指導の2つにわかれます。

どちらが子どもにあっているかは、塾に通う目的や本人の性格によっても異なるため、子どもに合う授業形態を選ぶことで、費用対効果の高い塾を選ぶことができるでしょう。

例えば、私立の難関高校を目指す場合には、その高校を目指して特化した集団授業を受けるのが向いているケースがあります。一方、苦手教科をつぶしたい目的の場合には、個別指導が向いています。

場合によっては集団授業と個別指導を組み合わせながら、最も費用対効果の高い塾を選んでいきましょう。

6-3. 塾の設備(自習室・食事スペースなど)で選ぶ

費用対効果の高い塾を選ぶためには、設備が整っている塾を選ぶのもポイントとなります。特に、高校受験対策で週3回塾に通うなど、多くの時間を塾で過ごす場合におすすめの選び方となります。

塾の費用がいくら安いからといって、自習室や食事スペースなどの設備が整っていなければ、授業以外の時間をつぶしたり、集中して自習したりすることが難しいでしょう。

必ず入塾前に校舎を見学し、自習室は集中できる環境か、食事をとれるスペースがあるか、受験に関する対策本が豊富に揃っているかなど設備もチェックしてみてください。

6-4.【重要】必ず体験授業を受けてミスマッチを防ごう

上記の選び方のポイントをもとに塾を選定したら、必ず体験授業を受けて、ミスマッチを防いだ上で入塾する学習塾を選びましょう。

資料やホームページでは良い印象だったのに、通ってみると雰囲気が違うということは起こりえます。必ず事前にチェックして後悔が残らないようにしましょう。

体験授業時のチェックポイント

・集団指導と個別指導の授業スタイルが合っているかどうか

・塾の設備やセキュリティ対策が整っているかどうか

・学校から塾までの距離、塾から家までの距離が遠すぎないか

・講師のレベルや相性が、子どもと合っているか

・授業の雰囲気や、通っている他の生徒さんの雰囲気が合っているか

実際に授業や校舎の雰囲気を肌で感じてみて、総合的に問題ないかチェックしてから最終判断を行うことをおすすめします。

なお、湘南ゼミナールの中学生向けコースは、難関高校受験指導から定期テスト対策、個別指導まで幅広いスタイルで提供しています。体験授業や校舎の見学も無料で随時受け付けておりますので、ぜひまずはお気軽にご相談ください。

まとめ

本記事では、中学生が通う学習塾の費用目安について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

中学生の塾の費用は年間平均17.5万円~25万円程度(文科省データより)

・中学生の学習塾費の平均は、私立中学校の生徒が年間175,435円、公立中学校の生徒が年間250,196円
・私立中学校よりも公立中学校の方が学習塾にかける費用が高い
・学習塾に通っていない生徒も多い一方、年間40万円以上かけている家庭も多くいる

中学生の塾の費用は毎月1万~5万円程度が目安(実際の大手塾費用から算出)

・中学1年生:毎月1万円~3万円程度が目安(週1~2回通塾)
・中学2年生:毎月1万円~4万円程度が目安(週2~3回通塾)
・中学3年生:毎月2万円~5万円程度が目安(週3回程度通塾)

月額授業料以外の費用もチェックしておこう

・入塾金、季節講習費、模試などのテスト費用、その他の費用など

中学生が通う学習塾の費用は、収入の3%が適切といわれています。目的によっても塾にかける費用は異なりますが、無理なく子どもが前向きに勉強と向き合える学習塾を選びましょう。