湘ゼミコラム

高校受験・入試

「高校受験が不安でたまらない」そんなあなたを救う具体策

「高校受験のことが不安すぎて、勉強が手につかない」

「高校受験がこんなにも不安なのは、自分だけだろうか」

高校受験を控えて、勉強をしなければと思う一方で、不安な気持ちが募り、毎日押しつぶされそうな状態ですね。

結論から言うと、その不安は「高校受験に向けて頑張っているから」感じるものです。

この記事にたどり着いたあなたは、高校受験に向けて、ちゃんとあなたなりに勉強を重ねて努力をしてきています。

不安な気持ちは、あなたがその高校に入りたいという想いが本気であればあるほど、完全に解消することのできるものではありません。

実際のところ、受験当日や発表の瞬間まで続くことのあるものだと思っておいた方がよいでしょう。

ただし、その不安に整理をつけてうまく付き合う方法ならあります。

そこでこの記事では、不安な気持ちを整理するための具体的な方法をお伝えします。

本記事のポイント
・高校受験の不安な気持ちの正体がわかる
・高校受験の不安を整理する方法を知ることができる
・高校受験の不安を和らげる具体的な方法を知ることができる
・高校受験の不安を打ち消す偉人の言葉を知ることができる

この記事が、高校受験で頑張っているあなたの不安な気持ちを、少しでも取り除く手助けとなりますように。

1. 高校受験で不安な気持ちになるのは「今あなたが頑張っている証拠」

高校受験で不安を感じているあなたは、すでに勉強を頑張っている人です。

なぜなら、不安は今までに積み上げてきた努力があって、初めて感じるものだからです。

もしもあなたが、
「どの学校でもいい」
「適当にやって終わらせよう」
などと思っていたら、きっと何も不安に感じることはないでしょう。

そうではなく、
「この学校に入りたい」
と、自分で目標を決めて努力してきているからこそ、不安が生まれているのです。

高校受験に対する不安な気持ちは、主に以下の3つのどれかに分けられます。

上記に共通するのは、以下の恐れです。

努力しても報われないかもしれない
これだけ努力したのに足りないかもしれない

そんな未来に対する恐れが、あなたを不安な気持ちにさせ、勉強をすればするほど、不安な気持ちを大きくさせてしまうのです。

だから、今あなたが不安な気持ちに襲われて、勉強が手につかなかったり泣きそうになったりしていたとしても、それは何も悪いことでも、変なことでもありません。

それぞれの不安には、以下のように対処していくことができます。

◾️勉強が足りないのでは?

「足りない」と思うのは、すでにある程度の勉強をしていて、苦手な問題や解けない箇所があることを知っているからです。

苦手や解けない問題を把握できていることは、むしろ今のあなたの強みです!

落ち着いて一つひとつ対策すれば、必ず突破することができますよ。

◾️こんなにやっても当日何かあって失敗したらどうしよう

当日のことを心配するのは、これまでの頑張りが発揮されないことで、悔しい思いをしたくないという気持ちです。

まだ完璧ではなかったとしても、これまでの学習単元を理解し、少しずつでも得点を重ね、手応えを感じているからこそ、この不安を感じるのです。

大丈夫です。あなたは、ちゃんとあなたなりに努力を重ねてきています。

◾️高校受験に失敗したらその先どうなるの

不確かなことで不安になってしまうのは、あなただけではありません。

悪い未来ばかり考えても、良い未来への期待に胸を膨らませても、入試までの期間や結果が変わるわけではないので、良い未来の方も想像してみましょう。

そして高校受験の結果がどうあれ、その先の人生の方が長く、人は出身高校で価値が決まるものではないことだけは、確かです。

2. 高校受験の不安を整理するためにはまずは不安を言葉にしてみよう

不安な気持ちは、抑え込んだり隠したりせず、言葉にすることで落ち着かせることができます。

「高校受験の不安を減らすために勉強をしたいのに、不安な気持ちが大きくなりすぎて勉強が手につかない」

ということはありませんか?

実は、これは脳のメカニズムで、​​不安から目を背けるほど扁桃体(へんとうたい)が活性化することによって起こることなのです。

「みんな乗り越えてるんだから、自分だけ不安だと騒いではいけない」

と、自分の気持ちを抑え込もうとしたり否定したりすると、かえって不安な気持ちは大きくなり、扁桃体はますます活性化してしまいます。

扁桃体が過剰に活性化すると、本能で不安の元を回避するため、自分を制御できず勉強が手につかなくなるのです。

つまり、これはあなたが「サボってしまう性格」なわけでも、「勉強できない怠け者」なわけでもないということです。

「不安で勉強が手につかない」からといって、さらに自分を責めたり、卑下したりする必要はありません。

不安に負けない脳にするには、とにかく不安な気持ちであることを認めるのが大切です!

自分の心の中でぐるぐるしているその不安な気持ちは、親や友達に話したり、紙に書き出したり、いったん自分の外に出してしまうことで、不安を整理することができます。

・落ちたらどうしよう
・親にがっかりされるかも
・模試の結果が悪かった
・仲のよい友達みんなが受かって自分だけが落ちるかも など

これはカタルシス(浄化)効果と呼ばれる心理学の方法で、心の中に溜め込んだネガティブな感情を吐き出すことで、気分が楽になるという心理現象です。

不安な気持ちが完全に消滅するわけではありませんが、不安な気持ちの存在を認め、体の外に出すことで、暴走しそうな気持ちを抑えることができるでしょう。

3. 高校受験の不安を少しでも軽くする5つの方法

前述しましたが、不安な気持ちは、完全に消滅させることのできるものではありません。

しかし、不安な気持ちの存在を認めて暴走を抑え、さらに軽くするために、以下の方法があります。

・勉強に集中できない時はあえて休息時間を取る
・「やってきた努力」を見える化する
・親に「協力してほしいこと」を伝える
・同じ目標の仲間と一緒に勉強する
・家で考え込んでしまう時は勉強場所を変える

あなたの不安を少しでも軽くする5つの方法について、一つずつ見ていきましょう。

3-1. 勉強に集中できない時はあえて休息時間を取る

勉強に集中できない時は、脳が休息を求めている時だと認識して、休息時間を取りましょう。

勉強内容によって休息時間の過ごし方を変えることで、効率的に脳を休め、集中して勉強することができます。

具体的には、以下のように、勉強内容と休息時間を組み合わせることがおすすめです。

・暗記、書き取り(インプットの勉強)✖️アウトプットの休息またはニュートラルの休息
・演習問題(アウトプットの勉強)✖️インプットの休息またはニュートラルの休息

インプットの勉強、つまり暗記や書き取りをしていると、いつの間にか落書きをしていることはありませんか?

落書きはまさに「アウトプットの休息」で、脳がこれ以上のインプットを停止させようとしているために起こります。

このような時は、意識的に何かしら手を動かす休息時間を持つことで、休息後の勉強効率が上がります。

休息のタイプと具体的な内容は、下記を参考にしてください。

インプットの休息・友達と情報交換する・テレビや動画を見る・本や漫画を読む・音楽を聴く
ニュートラルの休息・眠る
・歩く
・走る
アウトプットの休息・絵を描く・日記を書く・トイブロック・プラモデル・手芸や工作

「勉強の邪魔になるから」といって、動画や漫画などを完全に排除するよりも、勉強内容に合わせた休息タイプの中であらかじめ休息時間を決めて取り入れる方が、ストレスも減り効率的です。

ただし、設定した休息時間を超えてもやめられない場合は、脳が疲れ切っている状態です。

日中であれば歩く・走るなどのニュートラルの休息を取り、夜であればその日は早く切り上げて眠り、完全に脳を休ませるようにしましょう。

3-2. 「やってきた努力」を見える化する

自分がこれまでにやってきた努力を目で見て確認することも、不安を和らげるのに効果的です。

受験勉強をしていると、教科書や問題集、ノートやルーズリーフなど、勉強してきた証拠はたくさんあることでしょう。

シャーペンやボールペンの替え芯の減り具合なども、立派な証拠です。

これらは、あなたが「やってきた努力」そのものです。

日々、少しずつでも積み重ねてきたからこそ、目の前にそれだけの証拠が残っているのです。

「まだ足りない」と、できていない部分に目を向けそうになった時こそ、目の前にある「やってきた努力」に目を向けて、その分だけは自信を持ちましょう。

勉強に取り掛かる前に「やるべきこと」や「できるようになりたいこと」を一覧に書き出し、達成したら一つずつ消していくようにすると、さらに成果や進歩を感じ、自信に繋げることができます。

3-3. 親に協力してほしいことを伝える

「親に協力してほしいこと」をまとめて、自分の言葉で親に伝えましょう。

親に協力を求めることで、高校受験に対して主導権を持つことができるからです。

具体的には、以下の内容について協力を求めましょう。

・睡眠時間・食事や入浴の時間
・休日の過ごし方
・休息時間の過ごし方 など

高校受験は、あなたが自分の将来のために自分で選んだ高校に入るため、勉強するものです。

「やらされている」「自分の意思ではない」という意識では、不安な気持ちに負けてしまいそうになることがあります。

高校受験に対して主導権を持ち、自分こそがこの大舞台の主人公であるという自覚を持つことで、不安な気持ちを克服しようという意識に変えることができるのです。

3-4. 同じ目標の仲間と一緒に勉強する

仲の良い学校の友達と進路が異なって話が合わなかったり、クラスメイトと比較して不安を感じたりする場合には、学習塾に通うのも良いでしょう。

学習塾では、同じ志望校の仲間と一緒に勉強することで、自分の現在位置を確認することができます。

また、高校受験の指導を専門にしている講師が具体的な対策を一緒に考えてくれるため、「自分一人ではない」という安心感の中で勉強をすることができます。

地域の高校受験事情に詳しい学習塾であれば、入試問題の傾向と対策もしっかりできるため、不安を一つずつ消していくことができて心強いでしょう。

3-5. 家で考え込んでしまうときは勉強場所を変える

家で一人で勉強をしていると、不安と孤独で落ち着かなくなってしまうことがありますよね。

そういう場合は気分転換も兼ねて、あえて周囲に人がいるところへと勉強場所を移すことで、孤独な気持ちを和らげることができます。

学習塾の自習室など、周りの人もそれぞれに勉強をしている場所であれば、騒がしいこともないため勉強も捗るでしょう。

一方、カフェやファミレスなどは少し騒がしい場合もありますが、見渡すとあなたと同じような高校受験の人だけでなく、大人でも勉強をしている人が意外に多くいるものです。

勉強は、あなたが良い人生を歩もうとする限り、大人になってもずっと続くものです。

高校受験は、まだそのほんの第一歩と言えるかもしれません。

あなたらしく努力を積み重ねることで、必ずあなたの思い描く未来が手に入りますよ。


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4. それでも高校受験に失敗したくないと不安に思うあなたへ

「失敗」ということに対しての拒絶感が大きく、どうしても高校受験に対する不安が拭えないというあなたには、過去の偉人の名言を贈ります。

私は一度も失敗をしていない。1万通りの「うまく行かない方法」を発見したのだ。
トーマス・エジソン(発明家)

失敗はゴールではありません。なぜなら、あなたは失敗を目指していないのですから。

失敗したことのない人間というのは、挑戦をしたことのない人間である
アルバート・アインシュタイン(理論物理学者)

今、あなたが失敗することに不安を感じるのは、挑戦をしているからです。

昨日は過ぎ去りました。明日はまだ来ていません。私たちにあるのは今日だけです。さあ、始めましょう
マザー・テレサ(カトリック教会修道女)

もしも、模試や実力テストの成績が思うものでなかったとしても、それは過去のあなたのしたことであって、今日のあなたは違います。

過去を変えることはできないし、変えようとも思わない。なぜなら人生で変えることができるのは、自分と未来だけだからだ。
野口英世(細菌学者)

あなたが変えたい、変わりたいと思うなら、未来は必ず良い方向に変えられます。

5. まとめ

今回は、高校受験で不安を感じる中学生のあなたのために、不安の正体や和らげる具体的な方法をお伝えしました。

不安な気持ちは抱え込むのではなく、まずは言葉にしたり文字にしたり、外に吐き出すことが大切です。

そのうえで、以下のように具体的な方法で不安を和らげながら、これまで通り努力を重ねていきましょう。

・勉強に集中できない時はあえて休息時間を取る
・「やってきた努力」を見える化する
・親に「協力してほしいこと」を伝える
・同じ目標の仲間と一緒に勉強する
・家で考え込んでしまう時は勉強場所を変える

高校受験に不安を感じることは、悪いことでも変なことでもありません。

どうか堂々と、これまでしてきた努力と、これからも努力し続けるあなたに自信を持ってください。

この記事が、高校受験の不安で勉強が手につかないあなたを勇気づけ、前に進む力となりますように。