湘ゼミコラム

高校受験・入試

公立志望でも早い段階からの情報収集を!

2018.11.01

神奈川県教育委員会が「県立高校改革実施計画(Ⅱ期)案」を発表して1ヶ月が過ぎようとしています。

今回は、「教育課程研究開発校の指定について」ご紹介ながら、情報収集についてお伝えします。

公立高校は「どこも同じ」?

今回の発表により、高校ごとに県からの指定を受けて特徴のある教育を推進していく動きが加速していることが見て取れます。普通科であればどこも教育内容は同じ、という時代ではなくなってきているといえるでしょう。

すでに、県立高校改革実施計画(Ⅰ期)における授業力向上推進重点校6校及びICT利活用授業研究推進校6校の合計12校の県立高等学校には、「Classi」「スタディサプリ」のアカウントを生徒に付与し運用するなど、それぞれの指定に応じての取り組みが始まっています。

【参考】神奈川県教育委員会と民間企業との共同研究に係る協定締結について(神奈川県教育委員会)

※「Classi」:株式会社ベネッセホールディングスソフトバンク株式会社の合弁会社が提供する学校支援クラウドサービス

※「スタディサプリ」:リクルートマーケティングパートナーズ株式会社が提供する学校支援クラウドサービス

教育の「変化」に対応

今回、「新たな科目」や「新たな評価」に対応すべく、新しい研究項目が追加され、それぞれの項目に対して、研究校が指定されました。

・「新科目公共』に係る研究」

城郷、新城、瀬谷西、深沢、小田原東、上溝

・「新たな学習評価に係る研究」

鶴見、光陵、茅ケ崎北陵、大磯、海老名

・「『総合的な探究の時間』に係る研究」

①「全般的な研究」

市ケ尾、横浜清陵、藤沢西、秦野総合、大和

②「SDGsをテーマとした展開に係る研究」

川崎、舞岡、横須賀明光、山北、有馬

旧来の項目の指定校にも「変化」あり

旧来の項目についての指定校にも変化が見られます。

・「プログラミング教育推進校」

横浜栄が新たに指定、横浜緑ヶ丘が外れる

・「理数教育推進校」

横浜緑ヶ丘・鎌倉・小田原が新たに指定、希望ヶ丘・横須賀が外れる

・「グローバル教育推進校」

川和・鶴嶺・伊志田が新たに指定、横須賀明光・鎌倉・小田原が外れる

・「インクルーシブ教育実践推進校」

城郷、霧が丘、川崎北、上矢部、津久井浜、湘南台、二宮、伊勢原、綾瀬、上鶴間、橋本の11校が新たに指定

公立志望でも情報収集を!

公立高校も、教育環境の変化に対応すべく、新たな取り組みを行っています。さらに、「助成制度」によって、私立高校に進学する金銭的なハードルも以前とくらると格段に下がっています。「公立高校だったらどこでもいい」という受験は次第になくなっていくかもしれません。

公立高校にインタビューしても、ここでご紹介したような「教育課程研究開発校の指定は『学校に課されたミッション』」と受け止めて、積極的に取り組んでいる様子が伝わってきます。

環境が多き変化する時代です。

早い段階から高校でどんなことに取り組みたいかをよく考えて情報収集をすることは、高校選択に対しての大きなメリットになります。

公立志望でも早い段階からの情報収集を!

【参考】Ⅱ期 教育課程研究開発校(一覧)

・「新科目『公共』に係る研究」
城郷、新城、瀬谷西、深沢、小田原東、上溝


・「新たな学習評価に係る研究」
鶴見、光陵、茅ケ崎北陵、大磯、海老名

・「『総合的な探究の時間』に係る研究」
①「全般的な研究」
市ケ尾、横浜清陵、藤沢西、秦野総合、大和
・②「SDGsをテーマとした展開に係る研究」
川崎、舞岡、横須賀明光、山北、有馬

・学力向上進学重点校

(指定校)
横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚木

(他エントリー校)

川和、光陵、希望ケ丘、横浜平沼、横浜緑ケ丘、多摩、横須賀、茅ケ崎北陵、平塚江南、小田原、相模原、大和、鎌倉

・授業力向上推進重点校
港北、松陽、七里ガ浜、藤沢清流、伊勢原、麻溝台

・ICT利活用授業研究推進校
生田、横浜旭陵、横須賀大津、秦野、上鶴間、城山

・プログラミング教育研究推進校
住吉、★横浜栄、茅ケ崎西浜、西湘、相模原総合

・確かな学力育成推進校
菅、永谷、寒川、平塚湘風、津久井

・理数教育推進校
多摩、★横浜緑ヶ丘、★鎌倉、平塚江南、★小田原、相模原

・グローバル教育研究推進校
神奈川総合、★川和、横浜平沼、★鶴嶺、★伊志田、大和西

・国際バカロレア認定推進校
横浜国際

・インクルーシブ教育実践推進校
茅ケ崎、足柄、厚木西、★城郷、★霧が丘、★川崎北、★上矢部、★津久井浜、★湘南台、★二宮、★伊勢原、★綾瀬、★上鶴間、★橋本

・通級指導導入校
生田東、保土ヶ谷、綾瀬西、★横浜修悠館

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