湘ゼミコラム

高校受験・入試

<コロナの影響>【2021 高校受験】首都圏(東京/千葉/埼玉)公立高校入試の出題範囲の配慮事項が発表!

2020.07.31

新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、首都圏の中学校でも長期間にわたり休校が実施されたことを受けて、2020年7月までに発表された各都県の教育委員会より出題範囲への配慮事項をまとめて掲載いたします。

東京都教育委員会/2020年度6月11日発表情報より

学力検査については、中学1、2年生の学習内容に加え、各教科における中学3年生の1年間の学習内容のうち、概ね7カ月程度で学習可能な分量を出題範囲とするとしています。

次の表の内容にある項目が入試の出題範囲から除かれます。

東京都教育委員会によると、

推薦に基づく選抜のうち、文化・スポーツ特別推薦では、出願に関わる「推薦の基準」に大会の実績や、資格・検定試験等の成績に関わる内容を含めず、「実績等を証明する書類等の写し」の提出も求めないこととしています。

埼玉県教育委員会/2020年度7月10日発表情報より

学力検査については、中学3年生の学習内容に限り配慮されることとなりました。

次の表の内容にある項目が入試の出題範囲から除かれます。

埼玉県教育委員会によると、部活動等の大会等が中止になっている状況を踏まえ、出場等できなかった生徒が入学者選抜において不利益を被ることがないよう、調査書の特別活動等の記録において各高等学校へ配慮を求めています

<配慮の例>

・中学1・3年生の部活動等の成果に重みを付けて評価する

・3年間部活動に所属していたことを評価する

千葉県教育委員会/2020年度7月14日発表情報より

千葉県では、卒業までに第3学年までの履修範囲を履修できるよう教育課程が再編成されています。その上で、学力検査においては次の表の内容にある項目が入試の出題範囲から除かれます。

上記表の配慮事項に該当する教科書ページ情報も別途公開されています。

千葉県教育委員会によると、

各高等学校がいずれか1つの検査を実施する学校設定検査「その他の検査」(面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自 問題による検査及びその他の検査)のうち、「その他の検査」における「思考力を問う問題」は実施しないとしています。

―――以上、東京/埼玉/千葉の教育委員会による情報をお届けしました。

夏休みに向けては夏期講習などに参加される方も多くいらっしゃるかと思います。
高校受験までおよそ半年となる大切な夏休み期間には、こうした配慮事項も理解した上で効率的に受験対策ができると良いでしょう。