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高校受験・入試

【2022 高校受験】埼玉県 公立高校入試/中3生必見!学力検査の内容と北辰テスト

前回お届けした「埼玉県 公立高校入試制度が丸わかり!近年の動向と最新情報!」記事に引き続き、今回は埼玉県公立高校入試の学力検査の内容について徹底的に見ていきます!

ぜひご覧ください!

埼玉県公立高校入試では、どんな学力検査が実施される?

学力検査の詳細

国語・数学・社会・理科・英語の順に5教科が課される。(各100点満点×5教科=500点満点、英語はリスニングテストを含む)

・試験時間は全教科50分。

・問題は*一部の学校の英語と数学を除き、すべて共通問題
*2017年度からは学力検査 共通問題5教科のうち英語と数学のみ「学校選択問題」を採択している学校があります。

「学校選択問題」実施校

入試の英語と数学で「学校選択問題」を実施する全校が、同じ問題を使用します。この「学校選択問題」の難易度は共通問題に比べて高く、採用している学校は公立高校の中でも難関校がほとんどです。

<学校選択問題/実施校一覧>

県立浦和/浦和第一女子/浦和西/大宮/春日部/川口北/川越/川越女子/川越南/熊谷/熊谷女子/熊谷西/越ケ谷/越谷北/所沢/所沢北/不動岡/和光国際/蕨/市立浦和/市立大宮北/川口市立(計22校)
※埼玉県の2021年5月27日発表情報より

小川先生

ポイント解説!
試験合格の鍵。

埼玉県の公立高校入試の歴史でいうと、もともとは「共通問題」1本で進めていたものの、難易度が高く受検者平均点がとても低かったと言われています。この状況を解消するため、科目の中でも特に差が付きやすい英語と数学だけは別立てで問題を作ろうということで、2017年から「学校選択問題」が一部の学校で実施されることになりました。

埼玉県公立高校入学者選抜「学力検査」の受検者平均点を見ていきます。

埼玉県 公立高校入学者選抜/学力検査 受検者平均点 2021年度(令和3年度)

2021年度(令和3年度)入試では、前年に比べ高平均点の傾向となりました。なかでも難易度の高い応用的な内容を含む「学校選択問題」では、英語・数学ともに平均点が高い傾向にありました。

小川先生

学力検査の平均点だけ見ると、国語・社会・理科の平均点が高く見えますが、これは数学・英語は上位層が学力選択問題を受検しているためです。上位層がいない状態なので、数学と英語は平均点が見かけ上低くなっています。

学校選択問題の平均点は、上位層しか受けていないにも関わらず、50~60点台で難易度の高さが見て取れます。そのため、学校選択問題の高校を受検する場合は、国語・社会・理科の3科目を安定して得点することが合格の鍵となります。

埼玉県が発表する「学力検査の受検者平均点」は、あくまでも全生徒の平均点です。

受検の際は、こうした全体の平均点だけでなく志望校の合格者平均点を参考にすると目標値が見えやすくなります。湘南ゼミナールでは過去の受検生に協力をお願いし、合格者平均点をデータ化しておりますので、ぜひご相談ください。

中3生対象の「学校選択問題校特訓講座」

湘南ゼミナール総合進学コース 埼玉では学校選択問題実施校に特化した、入試突破までを見据えた特訓講座を設けています。既習範囲をより深く掘り下げて学習し、選び抜かれた演習問題で効率的に学力定着を図ります。
無料体験授業も実施しておりますので、まずはお問合せください。

「学力検査」問題から紐解く、埼玉県ならではの特徴とは?

奈川県や東京都に比べ、埼玉県の入試問題は記述式が多いというのが大きな特徴です。解答用紙を見ると大きな枠の解答欄があり、50分という試験時間内でいかに効率よく記述問題を解くかといったペース配分もとても重要となります。

小川先生

ポイント解説!
入試問題の対策と傾向

得点獲得には、入試問題の優先順位付けが重要

大問ごとに難易度がはっきり分かれる数学では、問題用紙をひと通り見て、捨てる問題・取るべき問題というのを自分の志望校レベルに合わせてすぐに判断し、優先順位を立てて問題に取り組めるような練習も必要です。

新指導要領で盛り込まれた「思考力・判断力・表現力」を強化する出題

国語では、例年で「作文」が出題されています。
その作文は、原稿用紙13行(195文字)、配点としては100点満点中/12点が付くものです。2019年までは15行(225字)で出題されていましたが、2020年・2021年と13行となりました。
いずれも、資料から読み取ったことをもとに自分の考えや自らの体験を踏まえて、構成を工夫しながら文章を作成する思考力と、意見を完結にまとめる「表現力」が求められます。

また、英語の問題でも傾向が変わりました。
「学校選択問題」の英語では基本的に、「とある意見に対して、どう思うか?40~50字の英語で書きなさい。」といった問題が出されていましたが、最近では「AIが導入されていますが、それに対してどう思いますか。」といったものや、「情報リテラシーという力は学ぶべきでしょうか。」といった専門的な言葉の理解と英語の知識が求められる問題が出ています。

単純な文法力だけでなく、自分の意見をしっかり考えて、英語で書かなければいけないといった、まさに”表現力”が問われる問題だと言えます。

学力検査の採点基準

埼玉県教育委員会では埼玉県の公式ホームページにて「採点基準」を公開しています。
「共通問題」および「学校選択問題」ともに模範解答と採点上の注意など全体の基準を確認することが可能です。

湘南ゼミナール総合進学コース/埼玉では、中学1年生の時点から学校選択問題の難易度に慣れるため「学校選択問題模試」を実施!国語の作文添削講座など受験を見据えた対策が豊富に揃っています。

保護者の皆さまが気にする「北辰テスト」その効力とは?!

埼玉県の中学生や保護者様なら一度は耳にしたことがある「北辰テスト」
これは埼玉県内での偏差値を知ることができる模試で、「北辰テスト」公式サイトによると県内の中学生のおよそ90%が受けているといいます。

受験者の多さから、学力を測る資料としては学校内申以上の正確さがあります。そのため、公立高校・私立高校ともに合格を判断する材料として、非常に重要です。

私立高校の個別相談会に北辰テスト等の模試結果を持参する

埼玉県内の多くの私立高校では「個別相談会」を実施しています。その際、学校の成績と一緒に「北辰テスト」等模試の結果が分かる帳票を持参すると、高校側から合格の可能性をアドバイスしてくれます。

こうした模試の結果も1つの指標にはなりますが、埼玉県の受験においては学習の基礎力が欠かせません。学習塾などを利用することで、過去問や自分の志望校に合った全国のテスト問題などの提供を受け、効率的に演習を重ねていくことをお勧めします。

小川先生

ポイント解説!
私立入試から公立入試までの約40日間の過ごし方が重要!

県内の公立高校入試日程は2月下旬であるのに対し、県内の私立高校をはじめ都内の難関私立高校の入試は1月下旬に実施されます。受験料は掛かりますが、こうした選択肢があることも視野に第一志望の公立高校入試までの期間、緊張感をもって他の高校に挑戦することも可能です。

湘南ゼミナール総合進学コース 埼玉では、私立高校入試が実施される1月から公立高校入試までの期間で入試模試2回・北辰テスト1回を受けます。入試本番に実力を発揮できるよう、直前まで学力を高めていきます。