湘ゼミコラム

高校受験・入試

【高校受験】中3受験生が冬期講習から得られるメリットとは?!

2019.11.22

前回のコラム「冬期講習って何で必要なの? <小4~中2 対象>目的と成果をひも解く」に引き続き、本日は中3受験生向けの冬期講習について、神奈川県の冬期講習を統括する松澤に詳しく話を聞いてみました!

こちらの記事では、「受験目前、頑張って勉強してきたけど、少し心配・・・。」という方にも、冬期講習で得られる受験生ならではのメリットをご紹介します。

写真:総合進学コース第3事業部長/神奈川県冬期講習責任者の松澤

(以下より松澤のインタビュー)

―――受験生(中3)の冬期講習はどのような内容ですか?

中3の冬期講習は、小学4年~中学2年生を対象にしたものとは圧倒的な違いがあります。
演習形式の時間を多く設け、アウトプットする力を高めるための授業内容になります。基本的に入試対策のカリキュラムは12月までに終わっており、冬期講習前の時点では”教科書の内容は覚えた”、”知識は身に付けた”、という状態です。ただ、入試というのは知識だけを問う問題ではないんです。
知識を測るような4択の問題だけが並んでいるわけではなく、複合的に知識を繋ぎ合わせて解く力が必要です。その為に、いかに得点力を向上させるかという効率的なアウトプットを行う演習が欠かせません。

―――神奈川県の2020年 公立高校入試はどのような概況ですか?

ここ数年、神奈川県の入試は全国でも稀なほど難易度が上がっているので、実践形式の訓練をしておかないと解けない問題が増えています。
なかでも難易度の上がり方が顕著な社会科では、歴史と地理が融合された問題が出てきています。つまり、歴史の知識・地理の知識を付けたとしても、クロスされた時に時代が繋がらない、地域が繋がらないとなってしまえば問題が解けない。そこで知識を繋げるための演習が必要となります。湘南ゼミナールの冬期講習では、過去問や対策問題、神奈川県のプレ模試や講師が作成したオリジナルプリントを繰り返し解いていきます。

*神奈川県の公立高校入試問題では全教科で4択以上の選択問題が出ており、習熟度が問われる出題が増えています。

―――受験対策としては、皆さんできるだけ問題を解いておきたいと思う方が多いかと思います。どのくらい解けばいいのか、不安ですよね。

保護者の方から、「社会が苦手のようで、どの参考書を買うといいですか?」とご質問をいただくことがあります。その際、明確にお伝えするのは「湘南ゼミナールが提供しているものを全てやり切っていれば必要な点数は取れます」と自信を持ってお伝えしています。

いわゆるプレ模試などの実践用問題集は5回セットで販売されたりしていますが、例年アップデートされるのは5つのうち1つだったりします。1番古いものを消してアップデートされたものが1つ追加されているわけです。こうした参考書を使った演習が無駄になることはありませんが、最新の出題傾向を踏まえたものではないケースもあるんです。湘南ゼミナールでは神奈川県の公立高校受験によりフィットしたテキストを提供することで、効率よく得点力を上げていただけるよう工夫しています。

―――冬期講習目前、・・・最後の最後まで志望校に悩むお子さまはいますか?

冬期講習では志望校別のクラスではなく、習熟度・志望校のレベル別でクラスを分けて授業を実施します。冬期講習後に志望校を変える判断をするとしても、解かなくていい問題があるわけではありません。
というのも、神奈川県の公立高校はどの学校も入試問題は同じだからです。例えば「A高校を目指して、最終的に少し不安があるから1つ下のB高校を受験します」となる場合にも、必要な得点差はおよそ20点、1科目あたり4点の差しかありません。4点は1問分です。生徒さんが合格する可能性を高めるには、志望校を変更したとしても、変更前の学校に受かる力をつけていく必要があります。

―――神奈川県の公立高校入試では*特色検査が実施される学校もありますよね?冬期講習では対策を実施しますか?

*特色検査とは、教科毎の学力検査や面接では測ることのできない能力や特性を見る検査です。2019年度より特色検査が実施される学校は一部を除き「共通問題」を採用しています。

特色検査の対策は、志望校別に集まったクラスで入試までに専用の対策講座を実施します。特色検査を実施する学校はレベル・競争率ともに高い学校が多いため、冬期講習期間とは別で、専門の講座でいかに多種多様な問題を解く演習ができるかが重要になります。特色検査の対策講座では、特色検査実施校に現役で通う高校生の話を聞くことを、学校別で実施しています。

―――受験目前の冬期講習への参加と家庭学習を比べた場合、どのような違いがありますか?

集団授業で実施する冬期講習に来る場合、メリットは2つあります。

1つは、集団授業では相対的に自身の習熟度を瞬間的に把握できることです。
例えば、ある問題を解く際に1人で勉強していると”解けたか”/”解けなかったか”のみが把握できます。
しかし、習熟度別のクラスで集団授業をする冬期講習の場合は、”できた人!”と講師が呼びかけ、同じクラスの皆が手を上げる中、自分だけ手が上がらなかったときには、「これはできないとまずい」と認識します。反対に、自分だけが当たり前のように解けた問題があれば、自信にも繋がります。

つまり、集団授業ではその問題の価値が明確に分かります。学習面でいえば過去問を個別で解こうが、集団で解こうが得るものは同じですが、問題の価値を確認できることは大きなメリットだと言えます。

写真:湘南ゼミナールの教室

さらにもう1つのメリットは、“同じ日に受験を迎える仲間たちと一緒に学ぶ”ところにあります。

12月~1月には、私立専願で受験したお子さま達が「終わった~!」と羽を伸ばす時期がきます。公立高校受験をするお子さま達はそれを横目に勉強を続けなければいけない為、今までは当たり前のように勉強に向き合えていた心がぐっと揺れる瞬間でもあります。
この時、「同じ環境で頑張る子が塾には居るんだ!」という環境や、遅くまで受験勉強を頑張っているお友達の姿は、大きな刺激になります。大人ならば覚悟すればできることでも、受験を迎える子ども達にとってはとても重要な刺激だと思います。

―――最後に、高校入試の合格率を上げるには、この冬何にこだわるべきですか?

神奈川県の公立高校入試では、当日の試験/内申点/面接/という3つの数値で判断が出ます。これに加え一部の学校で実技、特色検査が課されます。学校はこれらの成績を加味して合格者を決めます。

冬期講習時期の12月には、学校の三者面談で入試に必要な内申点がほぼ決定されるため、ここまでくると重要なのはやはり当日の試験の得点力です。冬期講習では当日の得点力を上げるプロセスを重視して入試の点に繋がる内容を実施します。神奈川県の入試では全国でも難関とされるあらゆる都県の要素が入っている出題もありますので、神奈川県の入試にフィットさせた問題とそれに捉われない問題、多種多様に効果を上げる対策を行います。

―――受験を控えた中3で、冬期講習から参加するのでは遅いでしょうか?

学習塾へ入るタイミングについて、冬期講習からの参加は受験生にとっては目的が明確でメリットが見えやすい時期です。「今まで自分で勉強を進めて安心していたけど、入試模試を受けたら以外と点数が取れなかった」という方は、冬期講習からの参加はとても効果的です。

ぜひ、可能性を最大化できるよう参加してみてください。

以上、取材より。

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