湘ゼミコラム

高校受験・入試

『中学0年生から始める、難関高受験コース』

2019.09.10

湘南ゼミナールの難関高受験コース(旧湘ゼミアルファ)は、どんなお子さまに向いている塾なのか?生徒さんたちの志望校や、学習への取り組み方についてご紹介します。

難関高受験コースでは、素敵な大人を特別講師に迎え、考え方・生き方を学ぶ『キャリア教育授業』も注目を集めています。
未来の選択肢を広げる活動を積極的に行う、難関高受験コース事業部長の北原に話を聞いてみました!

勉強嫌い!となるタイミングをシームレスに乗り越える。
〝中学0年生″ から受験までの道のり

写真:難関高受験コースの北原事業部長

―――難関高受験コースの受験範囲はどこですか?

北原:
主だった受験範囲は、神奈川・東京・埼玉・千葉という1都3県の公立・国立・私立高校がほとんどですが、飛び地として佐賀県と大阪府への受験をする生徒さんもいます。佐賀県にある早稲田佐賀高校(佐賀県唐津市にある中高一貫校)や、大阪にある早稲田摂陵高校(大阪府茨木市にある中高一貫校)を目指す生徒も居ます。
早稲田佐賀高校へは毎年湘南ゼミナールからも進学者が出ていますが、こちらは全寮制もあり、学校の上位半分に入れば早稲田大学の推薦枠が取れるという学校なので、本当にいろんな地域から進学していますね。

―――難関高受験コースに通う生徒さんが目指す志望校ではどこが多いですか?

北原:
東京学芸大学附属高校(国立)と横浜翠嵐高校(公立)ですね。
湘南ゼミナールは公立受験に強い塾として、地域の方からの認知をいただいていることが多いです。そのため公立高校とその延長線上で国立を目指す生徒さんが多いですが、難関高受験コースに入ったお子さまには、国立・公立・私立高校の情報を満遍なく出して、どこに行きたいかを考えてもらっています。

―――横浜翠嵐高校は湘南ゼミナールの総合進学コースからも合格者多数!では、難関高受験コースとはどんな違いが??

北原:
難関高受験コースは、湘南ゼミナールのなかでも学力のトップ層をお預かりしていますが、私たちとしては、公立・国立を強く推すということは無く、お子さんたちが思うところへ送り出したいと考えています。よく保護者様に聞かれるのが、「翠嵐へ行きたいんですけど、『総合進学コース』と『難関高受験コース』どっちがいいですか?」というご質問です。その答えは「どちらでも良い」ではあります。ただ、敢えて言うならば、

♦翠嵐+その他の国私立の学校までチャレンジしたいとなると難関高受験コースが向いている

♦学校の勉強をしっかりやって、学校の成績を取って翠嵐合格を目指したいとなると総合進学コースが向いている

ということでしょうか。同じ翠嵐高校という目標にしても、そのご家庭が、どういうプロセスで、その先をどう考えながら、どのように目標に辿りつくか、というので選んでいただくコースは違ってきます。まずはご家庭で、お子さま含めて目的・目標をどうするのかといったご相談をしてもらうようにおすすめしています。

―――それでは実際に、どのような生徒さんが通塾しているのでしょうか?!

北原:
生徒さんの成績や志望校から、先生や保護者様がチャンスがあるなら挑戦してみたら?とお子さまに勧められたなど、最初は自信なさげに難関高受験コースにチャレンジする生徒さんが大半です。

―――なかには成績・学力に自信があり、先取り学習したい生徒さんもいるのでは?!

北原:
そういった期待をして説明会にいらっしゃるお子さまもいますが、先取りが全てではないことをお話しています。小学生で中学生の内容をスタートしてもそんなにアドバンテージが無いんです。それよりも、いかにここから先の勉強に興味を失わず、小学生のときのような興味関心を持って中学生の勉強に臨めるかかと思います。

中学生になると部活が始まって、小学生とは全く違った生活になるので、小学生でやっていたことが思うようにできるかというと全然そうではなくて……。

小学生のときに今付けなければならない力・モノの見方・考え方っていうのを身に付けてもらえるよう、ただ先に進めるのではなく、勉強を深堀りするコースとしています。

―――難関高受験コースが謳う、『中学0年生』とは?

北原:
お子さまにより感じ方は異なりますが、一般的に中学生と小学生の勉強のかk難しさの質っていうのは変わります。これは中学生と高校生が変わるのと同じようなものなんですが、そうなった時、一気に勉強嫌いになってしまうことがあります。小学生の時は「勉強が楽しかった、好きだった」のに、中学生になったら急に「面白くない…つまらない…」となる、このギャップを無くすことが大切です。
小6の段階から、中学生までをいかにシームレスに持っていくかがテーマで、お子さま達には小学生という扱いではなく、〝中学0年生″と位置づけて、『これから4年間で高校受験に向かうよ!その1年目だね!』と意識してもらっています。実際にやる内容は小学生の学習で、小学生のうちに、考えること、思考するってどういうことかといった基礎学力や勉強に対して興味関心を失わないこと、自力をつけるということが目的として授業を実施しています。

子どもを〝子ども扱い″しない。
難関高受験を目指す、親と子の関わり方

写真:横浜市営地下鉄「センター南」駅下車、徒歩1分にある難関高受験コースセンター南校前にて

―――難関高受験コースの生徒さんは志望校が見えているケースが多い・・・。どうやって目指す先を見つけているのか。

北原:
子ども達にとって大きいのは、保護者様の影響です。ご家庭でいろんな選択肢や情報提供をお子さんにしていて、学校を見せたり、話し合ったりする中で、早期から『翠嵐へ行きたい!』といった考えを持つようなお子さんもいらっしゃいます。それでも、進路についてはっきりと言えるお子さんはそんなに多くはないです。
中3になって東大へ行きたい、将来何になりたい、と明言できる子は1割もいないくらいですが、将来自分が何を目指してもいいように、今しっかり学力をつけたいというお子さんはとても多いですね。授業とは別に、キャリア教育授業を実施しているのは、今の段階で将来を決めてほしいということではなく、見えていないものを知って、選択肢を増やして欲しいと思い企画しています。

キャリア教育企画/共同通信社 市川記者とのコラボ授業より

―――素敵な大人を見る、社会を見る、世の中を見る、というテーマのもと、企業やヒトとコラボレーションしたキャリア教育特別授業を実施している難関高受験コース。このコラボ授業でも、ニュースなどにとっても詳しい生徒さんが多く見受けられます。 *関連記事は下部に掲載

北原:
学校の定期テストの社会で時事問題が多くの学校で出るんですね。そのためにニュースなども勉強しているお子さんが多いです。
テスト対策としては『いつ何が起こった』『誰がやった』といった表面的なものになりがちですが、難関高受験コースの生徒さんは、それに対して自分の考えを持とうとしたり、背景を知ろうとするお子さんが多いです。全ご家庭ではないですが、保護者様がお子さんを〝子ども扱い″しないんです。例えばニュースをご家族で見ているときに、お父さんは「これ分かる?どう思う?」、お母さんが「あなたはどう思うの?」と聞いたり、大人の会話に良い意味でお子さんを巻き込んでいるご家庭が多い印象ですね。

―――勉強では、どういう関わり方をすると子どもにとっていいですか??

北原:
受験に成功するお子さんに限って、保護者様は体調管理や忘れ物の心配をしてあげる程度で、子どもを自立させようとしている印象が強いですね。
難関高受験コースの生徒さんは週あたり1,800分(通塾の360分を含む)の学習量を基本として、自分でスケジュールを管理し、講師がアドバイスを行っています。この学習量を頑張って越える生徒さんがほとんどで、超えられない生徒さんもいます。越えないとダメなのかというと、これがこのコースに通う生徒さんの凄いなと思うところで、勉強量だけではないお子さんも居るんです。受験したい学校の過去問を10年分やるお子さんもいれば、筑駒を受験した生徒さんで過去問3年分しかやらない代わりに、1問に相当時間をかけて、「1度通過した問題は絶対に忘れない!!」といったお子さんもいます。
多様なお子さま達にとって、〝絶対にこうしなきゃいけない″という風に決めると窮屈だったり、嫌だったり、逆に伸びなかったりするケースもあります。ですから、保護者様から「勉強しないんですけど大丈夫でしょうか…」といったご相談がある場合にも、自分で適切な学習をこなせているお子さんに関しては、「大丈夫です」と言うこともあります。その時に体得しなければならないことを体得していればいいと。その子に対し、より多く、より難しいことを・・・!となるのは大人のエゴで、その子にはその子のペースがあって、僕たちはほんの少し先の目標を見せることを心がけています。

―――お子さんとの信頼関係が大切ですね。それでは、どんなお子さんが難関高受験コースに適していますか?

北原:
『全てのことを諦めずにやりきることができる』もしくはそういう風にしたいと思っているお子さまは、難関高受験コースに向いています。難関高受験コースでは基本的に部活動・習い事・生徒会などもやめず、自分でやりたいと思ったことは必ず最後までやり切れるよう応援しています。
自分でやると決めた以上、生活をやりくりしながら、両立しながら卒業しようという話をしますが、決して楽な道ではありません。実際にやってみると至極大変なんです。「受験のために辞めた方がいいと思うんです…」という場合は、「それ辞めて本当に後悔しない?」と、どうやったらうまく全部続けられるかを考えてもらうように話しています。

以上、取材より。

将来の選択肢を広げる、湘南ゼミナールの難関高受験コース。

首都圏1都3県の公立高校だけでなく、国立・私立高校と受験に際しても幅広い情報を提供し、将来の職業まで含めて考える幅を広げられる特別ワークショップも実施しています。